NotebookLM が大型刷新。Gemini 3.5 搭載でコード実行と出力形式を拡張 anchor left anchor right

Jun 09 2026 AIニュース

NotebookLM が大型刷新。Gemini 3.5 搭載でコード実行と出力形式を拡張

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📖 この記事で分かること

  • NotebookLM がエージェント機能と高度な推論を追加した要点
  • Gemini 3.5 とクラウド実行環境で何ができるようになったか
  • 新たに対応した出力形式(PDF・xlsx・pptx 等)の一覧
  • 現時点の提供対象プランと利用条件

💡 知っておきたい用語

  • エージェント機能:指示を受けて複数の手順を自分で組み立て、調査や生成を進める仕組み
  • ソースグラウンディング:回答の根拠を、利用者が登録した資料に紐づけて示すこと

最終更新日: 2026年6月9日

▶ 公式ページ

NotebookLM の大型アップデートとは

この記事のポイント

  • Google が 2026 年 6 月 8 日、NotebookLM にエージェント機能と高度な推論を追加すると発表しました(2026年6月時点)。
  • 各ノートブックにコード実行用のクラウド環境が付き、Gemini 3.5(2026年6月時点)で動作します。
  • PDF・docx・xlsx・pptx・チャートなど複数の出力形式に新対応しました。
  • 提供は Google AI Ultra と一部 Workspace 法人向けで、Web から順次展開中です(2026年6月時点)。

Google は 6 月 8 日、AI リサーチツール NotebookLM の大型アップデートを発表しました。チャット上でのエージェント機能、より高度な推論、複数の新しい出力形式が加わり、複雑で多段階の調査作業を一括で進めやすくなります。発表は NotebookLM のプロダクトマネジメント責任者 Trond Wuellner 氏らによるもので、本記事では発表の要点と業務利用の判断軸を整理します。

背景:「自分の資料を読む道具」からの転換

今回の更新は、NotebookLM の立ち位置を一段広げる内容です。

NotebookLM はこれまで、利用者が登録した資料に回答を紐づける、ソースグラウンディング型のツールとして使われてきました。根拠が自分の資料にあるため、出典のないことを答えにくい設計が特徴で、調査や学習の補助として支持を集めてきました。

NotebookLM と Gemini の統合により、これまでも NotebookLM のソースを Gemini チャット側から参照できる機能が提供されていました:

今回のアップデートでは、登録済みの資料に閉じていた範囲が外側へ広がります。チャット上でエージェントが調査の手順を組み立て、必要に応じて外部のソースを探し、コードを実行して分析まで行えるようになりました。資料を読み解く補助から、調査そのものを前に進める役割へと性格が変わった点が、今回の核です。

何が変わったのか:Gemini 3.5・クラウド実行環境・出力形式

主な変更は、推論エンジンの刷新、コード実行環境の追加、出力形式の拡張の 3 点です。

まず、NotebookLM は Gemini 3.5 と Antigravity で動作するようになりました。回答の正確さと信頼性が高まり、思考の過程も以前より見えやすくなります。チャット内で推論のステップが展開表示されるようになり、どのように答えへ至ったかを確認しやすくなりました。

次に、各ノートブックにセキュアなクラウド実行環境が用意されます。NotebookLM がコードを書いて実行し、より踏み込んだ調査や複雑な分析を行えるようになりました。システムには 100 以上のソフトウェアスキルが組み込まれており、ノートブック内の資料をより深く理解するための機能として働きます。

Google は自社の旧システムとの比較評価で、上位 5 つの評価軸の平均勝率が 65 % を超え、同等水準を 15 ポイント上回ったと説明しています。とくに大規模文書の分析で 69.9 %、外部 Web 調査とソース発見で 78.2 % の勝率を示したとしています。

出力形式も広がりました。スタジオパネルから直接ダウンロードできる形で、以下に対応します。

  • データ可視化・チャート(png, svg)
  • 文書(PDF, docx, markdown, テキストファイル)
  • Nano Banana による画像(png, jpg, gif)
  • 構造化データ(csv, json)
  • Microsoft Excel(xlsx)
  • Microsoft PowerPoint(pptx)

生成後に内容を編集できる点や、指示を細かく添えて出力を調整できる点も加わりました。Google は今後さらに形式を追加する予定だとしています。

加えて、調査の入り口も緩くなりました。これまでは手元に資料があり、進め方の見通しが立っている状態で最も役立つツールでしたが、今回からは漠然としたアイデアや疑問から始められます。チャット上でソースの集合を組み立てる手助けをし、Google 検索を使って質の高い情報源を見つけ、ノートブックに追加することもできます。どの資料を加えるかは利用者が管理し、登録した資料には引き続き出典が明示されます。

想定されるユースケース

業務での使いどころとして、Google は調査・技術・スモールビジネスの 3 つの例を挙げています。

調査の場面では、書式の異なる複数国のデータを扱うデータ分析者が、追加の文脈を Web 調査で集め、コードで正確に分析し、結果をチャートと PDF レポートにまとめる、といった流れが想定されています。

技術職の場面では、プログラムマネージャーが顧客連携の複雑な仕様を読み解き、技術文書を分かりやすいガイドやスライド、手順のロードマップへ変換する使い方が示されています。

スモールビジネスの場面では、ジムの経営者が広告費に対する売上の生データを分析し、施策の収益への影響を試算したうえで、他都市への展開可否を判断する、といった例が挙げられています。いずれも、調査・分析・成果物作成までを 1 つのツールの中で完結させる方向です。

編集部の見方

今回のアップデートを、編集部は次の観点で見ています。

位置づけの変化:最大の変更は、自分の資料に閉じた構成から、外部調査とコード実行を備えたエージェントへ移った点です。根拠を資料に紐づける思想を保ったまま、扱える範囲を外へ広げたことで、汎用チャットの調査機能とは異なる差別化が生まれています。

業務での意味:xlsx・pptx・チャートといった成果物を直接生成できるようになったことで、「読むための補助」から「提出物を作るツール」へと用途が動きます。レポートや集計、スライドの初稿をツール内で組み上げられる点は、実務での時短に直結します。

誰に向くか / 向かないか:現時点(2026年6月時点)では Google AI Ultra と一部 Workspace 法人プランに限定され、誰でもすぐ使えるわけではありません。Google は段階的な拡大を予定していますが、まずは上位プランの利用者が対象です。日常的に調査・分析・資料作成を回す職種ほど投資判断が立てやすく、たまに使う程度の用途では現段階で見送る判断も妥当です。

確認しておきたい点:外部 Web 検索とコード実行が加わることで、扱う情報の範囲が広がります。機密資料を含む業務で使う場合は、登録するソースと生成物の取り扱いを社内ルールと照らして確認しておくのが安全です。


よくある質問

Q: 無料プランでも使えますか。

A: 今回の新機能は、発表時点では Google AI Ultra と、AI Ultra Access および AI Expanded Access を持つ Workspace 法人顧客向けに Web で展開されています(2026年6月時点)。Google は今後ほかの利用者へ広げる予定だとしています。

Q: どんな形式で出力をダウンロードできますか。

A: PDF・docx・markdown・テキスト、xlsx、pptx、csv・json、png・svg のチャート、Nano Banana による画像に対応します。スタジオパネルから直接ダウンロードでき、生成後の編集も可能です。

Q: 外部の情報も使われるようになったのですか。

A: はい。チャット上で Google 検索を使ってソースを探し、ノートブックに追加できます。ただし、どの資料を加えるかは利用者が管理し、出典は引き続き明示されます。


まとめ

NotebookLM は 6 月 8 日のアップデートで、Gemini 3.5 への刷新、ノートブックごとのクラウド実行環境、複数の新しい出力形式を得ました。自分の資料に閉じた構成から、外部調査とコード実行を伴うエージェントへと役割が広がっています。提供は当面 Google AI Ultra と一部 Workspace 法人向けで、今後の対象拡大が予定されています。


【用語解説】

  • エージェント機能: 指示を受けて複数の手順を自ら組み立て、調査や生成を進める仕組み。今回は外部ソース探索やコード実行まで含みます。
  • Antigravity: 今回 NotebookLM の動作基盤に加わった Google の技術。Gemini 3.5 と組み合わせて使われます。
  • Nano Banana: NotebookLM の画像生成に使われる仕組みの名称。png・jpg・gif の画像出力に対応します。

引用元:


この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。

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KOJI TANEMURA

15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。