「Codexに長い作業を任せたいけれど、途中で止まらないかな。どこまで自分で見ておけばいいのかな」と感じる場面、ありますよね。
その入口になるのがGoalモードです。日本語UIでは目標を目指すと表示されます。Codexに「この状態になったら完了」という目標を持たせて、長い作業を最後まで進めてもらうための機能です。
2026年5月21日のCodex更新で、Goal modeは実験機能ではなくなりました。公式の案内では、使えるのはCodexアプリ、IDE拡張、CLIの3つです[1]。この記事では、初心者の方がまず何を書けばよいのか、どこまで任せてよいのかを整理します。
「目標を目指す」は何をする機能か
さて、まず役割の違いから確認しましょう。プランモードとGoalモードはコンポーザーから呼び出す点が同じで、名前も近いため混同しやすいのですが、担当している仕事が違います。

プランモードは、作業前に「どう進めるか」を相談するためのモードです。一方、Goalモードは、Codexに完了条件つきの目的地を渡すためのモードです。旅行でいうなら、プランモードはルート相談、Goalモードは目的地の設定に近いイメージです。目標文は、最初の依頼文としても、作業が終わったかどうかを判断する基準としても使われます[2]。
※ プランモードについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください→ ChatGPT Codexのプランモードとは?初心者向けに使い方と注意点を解説
たとえば、単に「記事を書いて」ではなく、「公式情報を確認し、本文、SEO、FAQ、サムネイル案を保存し、事実確認の結果を報告する」までを目標に入れます。ここまで書いておくと、Codexは途中の作業を組み立てやすくなります。
使い方は画面操作とコマンドの2つ
では、実際の使い方です。公式が案内している開始方法は共通で、Codexアプリ、CLI、IDE拡張のいずれも入力欄に/goalと打つところから始めます[2]。上の画面写真のように、メニュー側に目標を目指すのトグルが出るビルドもあります。表示が見当たらないときは/goalで呼び出してください。
Goalを設定すると、Codexアプリでは入力欄の上に進捗の行が出ます。この行のボタンから一時停止、再開、目標文の編集、クリアができます[2]。走らせたまま追加のメッセージを送って、条件を足すこともできます。
CLIでは/goal <目標>で目標を設定し、/goalだけを打つと現在の目標を確認できます。書き直したい時は/goal edit、止めたい時は/goal pause、再開は/goal resume、消す時は/goal clearです[3]。使う場所が変わってもコマンドは同じなので、/goalひとつ覚えておけば足ります。
ただし、今回のスクリーンショットのようにメニューへ表示されているなら、初心者の方はまずは画面から試すのが分かりやすいです。
Goalには「お願い」より「完了条件」を入れる
Goalモードで一番迷いやすいのは、目標の書き方です。皆さんも、最初は「結局どこまで書けばいいの?」となると思います。
短すぎる依頼でも動きますが、長い作業では成功判定できる文にした方が扱いやすくなります。良いGoalには、成果物、確認方法、許容範囲が入っています。つまり、「何を作るか」だけではなく、「何を確認したら終わりか」まで入れるのがコツです。
たとえば、記事制作なら次のように書けます。
TECH-NOISY向けにCodex Goalモードの記事を作成してください。公式情報を確認し、添付画面の日本語UIをもとに本文、SEO、FAQ、サムネイル案を作成して保存してください。最後に、事実確認と未完了項目を報告してください。
コード修正なら、さらにテスト条件まで入れると実務向きです。Codexに任せる範囲が広いほど、最後の確認条件が効いてきます。
このReactアプリの表示崩れを修正してください。デスクトップとスマホ幅で文字の重なりがないことを確認し、関連テストとビルドが通る状態にしてください。
CLIではGoal文に4,000文字の上限があります。長い仕様や細かな条件がある場合は、指示をMarkdownファイルにまとめて、そのファイルを参照する形にすると整理しやすいです。
実務ではどんな場面に向いているか
Goalモードが向いているのは、途中で複数の作業が必要になる依頼です。1行の文言修正よりも、調査、実装、確認、修正、報告まで含む仕事で力を発揮します。私たちが普段「これは少し重いな」と感じる作業ほど、Goalにまとめる価値があります。
たとえば、記事制作では「調査から公開下書き前の確認まで」、開発では「不具合の再現からテスト追加、修正、差分確認まで」、UI制作では「実装してスクリーンショットで確認し、崩れがあれば直すところまで」をGoalにできます。単発の命令ではなく、一連の仕事として渡すイメージです。
外出中にCodexの進捗を見たい場合は、スマホ連携と組み合わせる使い方も考えられます。長いGoalを動かすほど、途中でCodexから確認を求められる場面が出るためです。「戻ってきたら少し進んでいる」状態を作れると、作業の組み立て方も変わってきます。
※ スマホからCodexを確認したい方は、こちらの記事も参考になります→ スマホからCodexを操作する方法|設定手順と注意点をやさしく解説
使う前に知っておきたい注意点
Goalモードは便利ですが、「全部おまかせで安全に完了する魔法」ではありません。
まず権限の話です。公式は「Goalを始めてもCodexのアクセス権は広がらない」と明記しています。サンドボックスと承認ポリシーはそのまま維持され、判断が必要なところでCodexは止まります[2]。とはいえ削除、公開、本番反映、課金を伴う操作は、Goal文の中で勝手に進めない条件を書いておくほうが安心です。大事な操作ほど「ここで一度確認して」と添えておきましょう。
次に、長時間の作業は利用上限を使います。Codexの利用上限はプランによって異なり、大きなコードベースや長いセッションほど消費が増えます[4]。Goalモードを使う時は、「どこまで進めるか」と「どの確認で止めるか」を最初に書くと、無駄な往復を減らせます。
最後に、目標がまだ曖昧なら、いきなりGoalにしなくて大丈夫です。「Goal文が思いつかない」という方は、先にプランモードで「Goal文を一緒に作って」と頼んでください。Codexが成功条件を整理しやすくなります。
Goalモードが使えないときの確認ポイント|対応している場所と目標文の条件
「/goalと打っても出てこない」という声は、たいてい使っている場所が原因です。確認する順番はこの2つです。
1つめは、対応している場所かどうかです。公式が挙げているのはCodexアプリ、IDE拡張、CLIの3つで[1]、ブラウザで開くWeb版のCodexは含まれていません。実際、Web版のコンポーザーで/を押しても候補は「計画」だけで、Goalの項目は並びません(2026年9月11日時点)。Web側で長い作業を回したい場合、公式はChatGPT Workを使い、成果物と制約と確認基準をプロンプトに直接書く方法を案内しています[2]。
2つめは、目標文そのものです。CLIのGoal文は空にできず、4,000文字までという条件があります[3]。/goalだけ打って目標を書かないと設定は通りません。長い仕様を渡したい時は、前述のとおりファイルにまとめて参照させてください。
まとめ
ChatGPT CodexのGoalモードは、長い作業に対して「目標」と「完了条件」を持たせるための機能です。Codexアプリ、CLI、IDE拡張のいずれも、入力欄に/goalと打てば始められます[2]。
まずは小さく試すなら、「成果物」「確認方法」「終わった時の報告」を1つのGoalに入れてみてください。プランモードで方針を整え、Goalモードで完了まで進める。この流れを一度体験すると、Codexを相談相手から作業パートナーとして使う感覚がつかみやすくなります。
最初のGoalは、大きなプロジェクトでなくて大丈夫です。今日の作業の中から、調査、作成、確認がセットになっているものを1つ選んで、短いGoal文にしてみましょう。
※ TECH-NOISYでは、ChatGPTや生成AIに関する最新記事を公開した際にXでもお知らせしています。最新情報のチェック用に、こちらもご参照ください→ TECH-NOISYのXアカウント
よくある質問(FAQ)
Q1. Goalモードとプランモードの違いは何ですか?
プランモードは作業前に進め方を整理するためのモードです。Goalモードは、完了条件つきの目標をCodexに渡し、長い作業を進めてもらうためのモードです。
Q2. 「目標を目指す」はどこから使えますか?
Codexアプリ、CLI、IDE拡張の3つで使えます。どれも入力欄に /goal と打てば開始できます。ブラウザで開くWeb版のCodexは対象外です。
Q3. どんなGoal文を書けばよいですか?
成果物、確認方法、完了時の報告を入れるのがおすすめです。「何を作るか」だけでなく、「何を確認したら終わりか」まで書くとCodexが進めやすくなります。
Q4. Goalモードなら完全に放置して大丈夫ですか?
長い作業を任せやすくなりますが、公開、削除、本番反映などの重要操作は条件を明確にしてください。途中確認が必要な作業では、Codexからの質問に答える前提で使うのが安心です。
最終更新日:2026年9月11日
※免責事項 本記事の情報は執筆時点のものです。AI技術は急速に進歩しているため、最新情報については各サービスの公式サイトをご確認ください。
Citations:
[1] Changelog | OpenAI Codex
[2] Long-running work(Goal mode) | OpenAI Codex
[3] Slash commands in Codex CLI | OpenAI Codex
[4] ChatGPT プランで Codex を使う | OpenAI Help Center
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生成AI・IT活用の初心者向け解説を得意とするWebライター。
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