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Mar 17 2026 AIニュース

ManusがデスクトップAIエージェント「My Computer」を発表——ローカルPCで自律作業が可能に

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📖 この記事で分かること

  • ManusのAIエージェントがクラウドからローカルPCへ進出
  • ファイル管理・CLI実行・アプリ制御がmacOS/Windowsで利用可能
  • ローカルGPUを活用した推論・機械学習タスクにも対応
  • 操作ごとに承認が必要な権限管理でセキュリティを担保

💡 知っておきたい用語

  • CLI(コマンドラインインターフェース)【シーエルアイ】:テキスト入力でコンピュータを操作する仕組み。スマホの音声アシスタントが「話して操作する」のと同様に、AIが文字コマンドでPCの深い機能を動かすイメージです。

最終更新日: 2026年03月17日

Manus「My Computer」とは何か

ManusはDesktopアプリの新機能として「My Computer」を発表し、AIエージェントがユーザーのローカルマシン上で直接動作することが可能になりました。この機能により、これまでクラウド環境に限定されていたManusの動作範囲が、手元のPCやMacへと大きく広がります。

2026年3月16日、ManusはX(旧Twitter)で「クラウドからデスクトップへ」というメッセージとともに、Manus Desktopアプリの中核機能としてMy Computerを正式発表しました。

主な機能:ローカル環境でできること

My Computerが実現する主な操作は以下のとおりです。

  • ファイル管理:ローカルファイルへのアクセス・読み込み・編集・整理
  • CLIタスクの実行:Python、Node.js、Swift、Xcodeなど各種コマンドラインツールの利用
  • アプリの制御:ローカルアプリケーションの起動・操作
  • ローカルGPUの活用:軽量な推論や一部の機械学習処理への利用(本格的なモデルトレーニングは環境依存)

Manusの公式ブログでは、あるチームメンバーがMac上でSwiftによるリアルタイム会議翻訳・字幕アプリをManusに構築させた事例を紹介しています。プロジェクト作成からコーディング・デバッグ・パッケージングをターミナルコマンドのみで処理させ、20分で完成したと報告されています。ただしこれはデモ事例であり、実際の作業時間や結果は環境や条件によって異なります。

電源を入れたままManusデスクトップを起動しておけば、外出先のスマートフォンから指示を出し、自宅のPCがタスクを処理する構成も想定されています。この場合、適切な起動状態・接続設定・認証が必要となります。

既存サービスとの連携——クラウドとローカルの橋渡し

ManusはすでにGoogleカレンダー・GmailなどさまざまなサービスとConnectorで統合されており、My Computerはそこにローカルリソースを追加することで、クラウドとローカルを横断するワークフローを実現します。たとえば外出先から「PC内にある契約書を見つけてクライアントにメールで送って」と指示するだけで、ManusがPCにアクセスしてファイルを見つけ、Gmailで送信することが可能です。

権限管理とプライバシーへの懸念

My Computerはすべてのターミナルコマンドをユーザーが明示的に承認してから実行する設計となっており、「Always Allow(常に許可)」と「Allow Once(一度だけ許可)」の2段階で信頼する操作を細かく制御できます。

一方でプライバシーに関する指摘も出ています。ManusはクラウドでAI推論を行う設計上、ローカルファイルのパスや内容の一部がManusのサーバーに送信される可能性があると、セキュリティ研究者が警告しています。機密性の高い法的書類や医療記録などはMy Computerで許可するフォルダに含めないことが推奨されており、利用前にManusのTrust CenterおよびPrivacy Policyを確認することが求められます。具体的にどのデータが送信・保持されるかはManusの公式情報を参照してください。

提供状況と対応プラットフォーム

My Computerは2026年3月16日時点で、macOSおよびWindowsの全ユーザー向けに提供開始されたとManus公式ブログで案内されています。


よくある質問

Q: My ComputerはMacとWindowsの両方で使えますか?

A: 2026年3月16日時点で、ManusはmacOSとWindowsの全ユーザー向けに提供開始したと案内しています。

Q: AIが勝手にファイルを削除したり変更したりする心配はありますか?

A: Manusの設計では「ユーザーが指揮官、Manusは実行者」という原則が採用されており、すべてのターミナルコマンドの実行前にユーザーの明示的な承認が求められます。「Always Allow」設定を使う場合は承認なしに実行されるため、設定には注意が必要です。

Q: Manusは現在どの企業が運営していますか?

A: 2025年12月、MetaがManusの買収を発表しました。Manusのサブスクリプションサービスは引き続き提供されており、MetaはManusの技術をMeta AIなどの製品に統合する方針を示しています。


まとめ

Manusが発表した「My Computer」は、クラウドベースのAIエージェントがローカルPCの操作権限を持つという新たな一歩です。ファイル管理からアプリ開発、リモートタスク実行まで幅広い自動化が期待される一方、ローカルデータのクラウド送信に関するプライバシーリスクも指摘されています。利用前にManusのプライバシーポリシーを確認したうえで、機密フォルダへのアクセスは慎重に設定することが望ましいでしょう。


【用語解説】

  • Manus【マナス】: ラテン語で「手」を意味する自律型AIエージェント。Butterfly Effect社が開発し、2025年12月にMetaが買収を発表したサービス。
  • CLI(コマンドラインインターフェース)【シーエルアイ】: テキストコマンドでOSやソフトウェアを操作する仕組み。ターミナルやコマンドプロンプトとも呼ばれる。
  • ローカルGPU【ローカルジーピーユー】: ユーザーのPC内に搭載されたグラフィック処理ユニット。AI推論や一部の機械学習処理に活用できる(本格的なトレーニングは環境による)。

免責事項: 本記事の情報は執筆時点のものです。AI技術は急速に進歩しているため、機能や制限は予告なく変更される場合があります。


引用元:

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KOJI TANEMURA

15年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア。クラウドやWeb技術に精通し、業務システムからスタートアップ支援まで幅広く手掛ける。近年は、SaaSや業務システム間の統合・連携開発を中心に、企業のDX推進とAI活用を支援。

技術だけでなく、経営者やビジネスパーソンに向けた講演・執筆を通じて、生成AIの最新トレンドと実務への落とし込みをわかりやすく伝えている。

また、音楽生成AIのみで構成したDJパフォーマンスを企業イベントで展開するなど、テクノロジーと表現の融合をライフワークとして探求している。