Lyria 3 - GeminiアプリにAI音楽生成「Lyria 3」が登場——テキストや写真から30秒のオリジナル楽曲を作成 anchor left anchor right

Feb 19 2026 AIニュース

GeminiアプリにAI音楽生成「Lyria 3」が登場——テキストや写真から30秒のオリジナル楽曲を作成

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Lyria 3 の主要機能とGeminiアプリでの提供条件、SynthID透かしを含む著作権対策までを編集部が整理して解説します。

📖 この記事で分かること

  • Googleが2026年2月18日にGeminiアプリへAI音楽生成機能を追加した
  • 最新モデル「Lyria 3」でテキストや画像から歌詞付きの楽曲を生成できる
  • 著作権対策としてSynthID【シンスID】による透かし技術を全曲に適用
  • 18歳以上の全ユーザーが日本語を含む8言語で無料利用可能(上限あり)

💡 知っておきたい用語

  • SynthID(シンスID):AIが生成したコンテンツに人間の耳には聞こえない「見えない署名」を埋め込む技術。音楽や画像、動画がAI製かどうかを後から確認できる仕組みで、圧縮や録音を経ても残ります。スタンプのような「原産地証明」のイメージです。

最終更新日: 2026年5月21日

Lyria 3 - GeminiアプリにAI音楽生成「Lyria 3」が登場——テキストや写真から30秒のオリジナル楽曲を作成

Geminiアプリで音楽生成が可能に

Google DeepMind【グーグルディープマインド】が開発した最新の音楽生成モデル「Lyria 3」が、2026年2月18日よりGeminiアプリでベータ提供を開始しました。テキストや写真を入力するだけで、歌詞付きの30秒トラックを数秒で生成できます。

これまでGeminiアプリは画像・動画生成のツールを順次追加してきましたが、今回の音楽生成はマルチモーダルAIとしての機能範囲をさらに拡張するものです。公式ブログでは「楽曲生成の目標は傑作を作ることではなく、ユーザーが自分を表現するための楽しい方法を提供すること」と説明されています。

Lyria 3の主な機能と特徴

前世代モデルからの改善点は、大きく3つあります。まず、ユーザーが歌詞を書く必要がなくなり、プロンプトに基づいて自動生成されるようになりました。次に、スタイル・ボーカル・テンポなど楽曲要素の細かい制御が可能になっています。そして、より現実的で音楽的に複雑なトラックを生成できるようになりました。

利用方法は2つです。「テキストからトラックを生成」では、ジャンル・気分・エピソードを記述すると、歌詞付きまたはインストゥルメンタルの楽曲が生成されます。「画像・動画からトラックを生成」では、写真や動画をアップロードすると、そのムードに合った楽曲が自動的に作られます。仕上がりは30秒のトラックで、Nano Banana【ナノバナナ】が生成したカバーアートとセットになっています。

また、Lyria 3はGeminiアプリだけでなく、YouTubeのショート動画向けAIサウンドトラック機能「Dream Track【ドリームトラック】」にも搭載されます。これまで米国のクリエイター限定だった同機能が、今回のアップデートで世界へ拡大されます。

著作権への対応と安全設計

AI音楽生成をめぐっては、業界全体で著作権の問題が議論されています。GoogleはLyria 3の開発において著作権とパートナー協定を十分考慮したと説明していますが、具体的なトレーニングデータの詳細は公開されていません。Music Allyの報道によれば、Lyria 3のトレーニングに使用されているのは、YouTubeとGoogleが利用権を持つ楽曲とのことです。

特定アーティスト名をプロンプトに含めた場合、Geminiはそのアーティストの声や楽曲を模倣するのではなく、「スタイルや雰囲気の参考」として扱う設計になっています。さらに、既存コンテンツとの照合フィルターが適用されており、権利侵害の可能性があるコンテンツはユーザーが報告できる仕組みも整備されています。

生成された全楽曲にはSynthIDによる透かしが自動的に付与されます。加えて、今回のアップデートでGeminiアプリのAIコンテンツ検証機能が音声にも拡張され、音声ファイルをアップロードすれば「Google AIで生成されたかどうか」を確認できるようになりました。画像・動画に続く音声対応で、AI生成コンテンツの識別手段が一歩前進した形です。

利用条件と今後の展開

現在の提供条件は以下のとおりです。

  • 対象ユーザー:18歳以上のGeminiアプリ全ユーザー
  • 対応言語:英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・ヒンディー語・日本語・韓国語・ポルトガル語(計8言語)
  • 生成上限:Google AI Plus・Pro・Ultraの有料プラン契約者はより高い利用制限が適用される(無料ユーザーの具体的な上限は未確認)
  • 展開スケジュール:デスクトップ版は2月18日より提供開始、モバイルアプリは数日以内に展開予定

Geminiアプリは直近の決算発表でSundar Pichai【サンダー・ピチャイ】CEOが月間アクティブユーザー7億5000万人以上と発言しており、Lyria 3は一気に広いユーザーベースへリーチする可能性があります。今後は対応言語の拡充と品質向上が予定されているとのことです。


編集部の見方

「30秒・歌詞付き」のフォーマット選定が示すターゲット: 長尺の作曲ツールではなく、SNSや動画用途を意識した短尺生成に振り切っている点が特徴です。Suno や Udio のような音楽特化サービスとは異なる、汎用アシスタントの中の機能というポジショニングです。

SynthID と AI判定の組み合わせは現状で最も具体的な答え: 全曲透かし+音声側の検証ツール提供は、AI 生成音楽の識別問題に対する Google の現時点の回答といえます。第三者検証の標準化は今後の論点です。

誰に向く / 向かない: 動画やSNS用にBGMを素早く欲しい個人クリエイターに向く一方、商用音源として使い込むには著作権帰属や商用可否の明示待ちで、現時点では本格運用に踏み切りにくい段階です。


よくある質問

Q: Lyria 3はどのアプリから使えますか?

A: 2026年2月18日時点では、GeminiアプリのWebブラウザ版(gemini.google.com/music)から利用できます。モバイルアプリは数日以内に展開予定です。18歳以上のアカウントであれば、有料・無料を問わず利用可能です。

Q: 生成した楽曲の著作権は誰に帰属しますか?

A: 公式発表には著作権の帰属に関する明示的な記述は見当たりません。利用する際はGoogleの利用規約および生成AIに関する禁止使用ポリシーを確認することをおすすめします。

Q: 特定のアーティストの曲調を指定することはできますか?

A: プロンプトにアーティスト名を含めることはできますが、そのアーティストの声や曲を直接模倣するのではなく、スタイルや雰囲気を参考とした楽曲が生成される仕様です。既存楽曲との照合フィルターも適用されています。


まとめ

GoogleはLyria 3をGeminiアプリに統合し、テキストや画像から歌詞付きの30秒楽曲を生成できる機能をベータ公開しました。前世代からの改良点として、歌詞の自動生成・スタイル制御の向上・音楽的複雑さの増大が挙げられます。著作権対策としてSynthIDによる透かし技術を全楽曲に適用し、Gemini上でのAI音声コンテンツ検証も可能になりました。日本語を含む8言語・18歳以上の全ユーザーを対象に展開されており、AI音楽生成の大衆化を加速させる一手となりそうです。一方でトレーニングデータの詳細やフリーユーザーの利用上限など、明らかになっていない点も残っています。


【用語解説】

  • Lyria 3【りりあ・すりー】: Google DeepMindが開発した最新の音楽生成AIモデル。テキストや画像を入力すると、歌詞・ボーカル・メロディを含むオリジナル楽曲を自動生成します。
  • SynthID【シンスID】: Googleが開発したAI生成コンテンツの識別技術。音楽・画像・動画に対して人間には知覚できない透かしを埋め込み、AI製であることを後から確認できるようにします。
  • Dream Track【ドリームトラック】: YouTubeのショート動画クリエイター向けに提供されているAIサウンドトラック生成機能。今回Lyria 3が統合され、提供地域が米国から世界へ拡大されました。
  • Nano Banana【ナノバナナ】: GeminiアプリでAI生成楽曲のカバーアートを生成するGoogleのモデル名。楽曲とセットでカバー画像が自動的に作成されます。

免責事項: 本記事の情報は執筆時点のものです。AI技術は急速に進歩しているため、機能や制限は予告なく変更される場合があります。


引用元:


この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。

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KOJI TANEMURA

15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。

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