Grok Imagine Image 2.0 は、xAIが2026年8月7日にQuality Modeとして一般提供を開始した画像生成モデルで、編集機能をモデル本体に組み込んだ点が最大の変更です。
📖 この記事で分かること
- xAIが画像モデルImage 2.0を公開した日と提供範囲
- 編集を本体に据えた4つの機能の中身
- 別々に生成しても画風が揃う一貫性の仕組み
- API未提供という現時点での制約
💡 知っておきたい用語
- 透過背景: 被写体だけを切り抜き、背景を「無し」の状態で保存した画像。他の資料にそのまま重ねられる状態のこと
最終更新日: 2026年8月9日
▶ 公式ページ
- Grok Imagine を試す(xAI)
- Imagine Image 2.0 公式発表(xAI)

Grok Imagine Image 2.0で何が変わったのか
この記事のポイント
- xAIが2026年8月7日、画像モデル「Imagine Image 2.0」(2026年8月時点)を一般提供しました。
- grok.com/imagineとiOS/Androidアプリで、新しい「Quality Mode」として利用できます。
- 公式はArenaのtext-to-imageと画像編集の両リーダーボードで世界2位と説明(2026年8月7日時点)。
- APIは「近日提供」とのみ公表され、時期と価格の記載はありません(2026年8月時点)。
xAIは2026年8月7日、画像生成モデルImagine Image 2.0を公開しました。提供形態はgrok.com/imagineおよびiOS/Androidアプリの新しい「Quality Mode」で、一般提供(generally available)の扱いです。
注目すべきは性能の数字よりも設計の置き方です。xAIは今回の目標を「実務で使える画像(images you can use in real work)」と表現し、編集を後から足した付属機能ではなく一級機能(first-class capability)として扱ったと明記しました。画像生成の評価軸が「1枚の完成度」から「狙った箇所だけを直せるか」へ動いていることを、公式自身が設計思想として言語化した格好です。
なお同じGrok Imagineの名前で、2026年8月上旬には参照画像7枚で顔と声を固定する動画側の発表がありました。今回は画像モデルの世代更新であり、別の発表です。
編集を本体に据えた4つの機能
Image 2.0の編集系は、生成後の手直しを外部ソフトに渡さず内部で完結させる方向で組まれています。公式が挙げたのは次の4つです。
- マジックワンド: 指し示した領域だけを編集し、他の部分はそのまま残す
- セグメンテーション: 変更したい領域を精密に選択する
- 背景除去: 被写体を透過背景で書き出し、他の作業にそのまま持ち込める
- マルチリファレンス編集: 1回の生成で最大5枚の入力画像を受け付け、手作業の合成を不要にする
この4つは、いずれも従来なら画像編集ソフト側の担当だった工程です。とくに背景除去の透過書き出しは、生成物を「完成品」ではなく後工程に渡す「素材」として扱えることを意味します。マルチリファレンス編集の5枚という上限も、複数の素材を突き合わせる作業がモデルの内側に入ったことを示します。
加えてスマートリサイズが用意され、比率を選ぶとモデルがフレームを埋め直します。公式デモで提示された比率は1:2、9:16、2:3、3:4、1:1、4:3、3:2、16:9、2:1の9種類です。単純な切り抜きではなく構図を作り直す扱いのため、縦横比の異なる配信先へ同じ絵を展開する場面で効きます。
一貫性とレイアウトという2つ目の軸
もう一つの軸が、複数の生成をまたいだ一貫性です。
公式は、キャラクター、複数のロケーション、小道具をそれぞれ別々に生成しても、画像から画像へ同じ画風が保たれるという「ひとつの世界を作る」使用例を示しました。1回の指示で1枚を仕上げる能力とは別に、シリーズとして揃える能力を独立した価値として提示しています。
レイアウト面では、デザイナーのようにタイポグラフィと配置を計画するため、要素の多い密な視覚表現でも破綻せず、小さな文字も鮮明に出ると説明されています。生成と編集をまたいで入力した内容を保持する点も併記されました。学習自体が写真、デザイン、イラストにまたがる忠実性を狙ったものとされています。
xAIはランキングについて、Arenaのtext-to-image生成と画像編集の両リーダーボードで世界2位と述べました(2026年8月7日時点)。同社モデルはArena上で「SpaceXAI」名義で掲載されている点も公式が注記しています。
実務への影響と、API待ちという制約
制作ワークフロー側には、テンプレートが用意されました。よく使う手順を設定済みの出発点としてまとめたもので、公式が挙げたのは15種です。
| カテゴリ | テンプレート |
|---|---|
| Photo Tools | Photo Edit / Reimagine / Photo Collage / BG Removal & Change / Professional Headshot |
| Marketing | Editorial Product Poster / E-Commerce Photos / UGC Photos / Merch Maker |
| Design Tools | Mascot Maker / Icon Maker / Character Sprite |
| Product | Product Color Change |
| Game Assets | Props & UI Kit |
| Streaming | Emoji Creator |
商品写真、EC向け撮影、ヘッドショット、アイコン、ゲーム素材と、対象が具体的な業務単位で切られています。汎用の生成ツールというより、用途ごとの作業台を並べた構成です。
一方で制約もはっきりしています。APIアクセスは「近日提供」とだけ公表され、提供時期も価格も現時点で示されていません(2026年8月時点)。つまり今使えるのはWebとアプリの画面内に限られ、既存の制作パイプラインや社内システムへ組み込む段階には入っていません。価格情報が無いため、量産時のコスト試算も現状ではできません。
編集部の見方
編集部は、今回の更新で最も効くのは「世界2位」という順位ではなく、背景除去とマルチリファレンス編集がモデルの内側に入ったことだと見ます。
- 根拠1: 背景除去が透過書き出しに対応したため、生成物を完成品ではなく後工程へ渡す素材として扱えます。生成AIを制作フローの入口に置けるかどうかは、この一点で変わります。
- 根拠2: マルチリファレンス編集が1回の生成で最大5枚を受け付け、手作業の合成を不要にすると明記されました。これまで外部ソフトが担っていた工程が内側へ移った具体例です。
- 根拠3: キャラクター、ロケーション、小道具を別々に生成しても画風が保たれるという一貫性のデモは、1枚勝負ではなくシリーズ制作が射程に入ったことを示します。
この見方が変わる条件: APIが提供されないまま時間が経過した場合、この優位はアプリ画面の中に閉じた話に留まります。業務組み込みの可否はAPIの提供時期と価格次第であり、そこが示されるまでは検証段階に置くのが妥当です。
よくある質問
Q: 今すぐ使えますか?
A: grok.com/imagineとiOS/Androidアプリで、Quality Modeとして一般提供されています(2026年8月7日)。APIは近日提供とだけ公表されています。
Q: 8月上旬に発表された参照画像7枚の機能と同じものですか?
A: 別の発表です。そちらは動画側の機能で、今回は画像モデルの世代更新にあたります。
Q: 料金はいくらですか?
A: 今回の公式発表に価格の記載はありません。API提供時の価格も未公表です(2026年8月時点)。
まとめ
xAIは2026年8月7日、Imagine Image 2.0をQuality Modeとして一般提供しました。マジックワンド、セグメンテーション、背景除去、最大5枚のマルチリファレンス編集により、従来は外部ソフトが担っていた工程がモデル内部へ移っています。公式はArenaの2部門で世界2位と説明しました(2026年8月7日時点)。ただしAPIは近日提供の段階で、時期も価格も未公表のため、業務システムへの組み込みを検討する段階には至っていません。
Grok Imagineの動画生成側の使い方は、以下の記事で詳しく解説しています:
【用語解説】
- セグメンテーション: 画像の中から特定の領域だけを輪郭に沿って選び分ける処理。選んだ範囲にだけ変更を加えられる
- マルチリファレンス編集: 複数の参照画像を同時に渡して1枚を生成する方式。Image 2.0では最大5枚まで受け付ける
- Arena: モデル同士を比較して順位付けする公開リーダーボード。xAIのモデルは「SpaceXAI」名義で掲載されている
引用元:
この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。
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15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。