Block「Buzz」は、決済企業 Block が2026年7月21日に公開した、人間と AI エージェントが同じワークスペースで協働するオープンソースの作業基盤です。
📖 この記事で分かること
- Block が公開した協働基盤「Buzz」の中身
- エージェントを「メンバー」として扱う設計の意味
- Nostr と暗号鍵による身元証明の仕組み
- Claude Code など対応エージェントと利用条件
💡 知っておきたい用語
- 暗号鍵ペア:本人だけが持つ「鍵」で身元を証明する仕組み。なりすましを防ぎ、誰の操作かを後から追える
最終更新日: 2026年7月22日
▶ 公式ページ
- Introducing Buzz(公式発表)(Block)
- block/buzz(ソースコード)(GitHub)

Block が「Buzz」を公開
決済企業 Block が2026年7月21日、人間と AI エージェントが同じ場所で協働するオープンソースの作業基盤「Buzz」を公開しました。
この記事のポイント
- Block が2026年7月21日、人間とAIエージェントが対等に働くOSS「Buzz」を公開しました(2026年7月時点)。
- Nostr 上に構築し、人もエージェントも暗号鍵ペアで識別・監査できる設計です。
- Apache 2.0 の無料公開で、Claude Code・Codex・goose に対応します(2026年7月時点)。
Buzz は、チャンネル・スレッド・DM・音声・メディア共有に加え、コードリポジトリと自動ワークフローを 1 つのワークスペースに束ねる協働基盤です。特徴は、AI エージェントを「命令を受けるだけの bot」ではなく、人間と並ぶ参加者として扱う点にあります。Block の AI Capabilities 責任者 Bradley Axen 氏は「あらゆる企業に、人間とエージェントが協働する場が必要になる。問題はその場がプロプライエタリか、オープンかだ」と述べています。
エージェントを「参加者」にする設計
Buzz の技術的な核は、身元の扱い方です。分散型メッセージングプロトコル Nostr【ノストラ】の上に構築され、人間もエージェントもそれぞれ固有の暗号鍵ペアを持ちます。
これにより、各エージェントはプラットフォームから独立した「鍵」で識別され、独自の権限を割り当てられます。誰が(あるいはどのエージェントが)何をしたかが鍵に紐づいて記録されるため、操作の監査証跡が残ります。従来のチャットツールが bot をアカウントの付属物として扱うのに対し、Buzz はエージェント自身に検証可能な身元を与える構造を取っています。
Buzz はモデル非依存・エージェント非依存を掲げ、Anthropic の Claude Code、OpenAI の Codex、Block 自社の goose、ユーザーが独自に組んだエージェントに対応します(2026年7月時点)。データベース・CRM・コードベース・ファイルシステムとの連携も想定されています。
利用条件とライセンス
Buzz は無料で、ライセンスは Apache 2.0(2026年7月時点)。ソースコードは GitHub 上のリポジトリで公開されています。公式サイトは buzz.xyz です。既存の SNS の反応ではなく、コードとライセンスが公開されている点が、自社環境での検証を始めやすくしています。
編集部の見方
編集部は、Buzz の要点は「オープンソースであること」より エージェントに独立した身元を与える設計 にあると見ます。
- 根拠1: 暗号鍵ペアによる識別と監査証跡は、複数エージェントを業務で動かすときに避けて通れない「誰の操作か」の問題に正面から答えている。
- 根拠2: モデル非依存で Claude Code・Codex・goose に対応するため(2026年7月時点)、特定ベンダーに縛られずに試せる。
- この見方が変わる条件: 大手のチャット基盤が同等の「エージェント身元・監査」を標準搭載した場合、分散プロトコルを採る優位性は運用要件次第で薄まる。
エージェントを対等な参加者として扱う設計思想は、運用して分かったAIエージェントの自律性の話とも地続きです。
よくある質問
Q: Buzz は無料で使えますか?
A: 無料で、ライセンスは Apache 2.0 です(2026年7月時点)。ソースコードは GitHub で公開されています。
Q: どの AI エージェントに対応していますか?
A: Claude Code、OpenAI の Codex、Block 自社の goose、ユーザー独自のエージェントに対応します。モデル非依存・エージェント非依存を掲げています。
Q: 既存のチャットツールと何が違いますか?
A: AI エージェントを bot ではなく、暗号鍵で識別される独立した参加者として扱う点が異なります。誰の操作かを鍵に紐づけて記録できます。
まとめ
Block が公開した Buzz は、人間と AI エージェントを同じワークスペースの参加者として扱うオープンソース基盤です。Nostr と暗号鍵ペアによる身元証明で、エージェントの操作に監査証跡を残せます。無料かつ Apache 2.0 で公開されており、Claude Code などに対応します。自社でエージェントを複数運用する構成を検討している場合、身元と権限の設計を確かめる素材になります。
【用語解説】
- Nostr【ノストラ】: 特定の運営会社に依存しない分散型のメッセージング規格。各参加者が自分の鍵で身元を持つ
- 監査証跡: 誰がいつ何をしたかを後から追跡できるように残す記録
- モデル非依存: 特定の AI モデルに縛られず、複数のモデルやエージェントを差し替えて使える設計
引用元:
- [1] Introducing Buzz: where humans and agents work together(Block)
- [2] block/buzz(GitHub)
- [3] Block launches Buzz, an open-source workspace for humans and AI agents(SiliconANGLE)
この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。
15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。