📖 この記事で分かること
- ターミナルを占有せずクラウドでプランを生成できる
- ブラウザでインラインコメントや絵文字で計画を精査できる
- 実行はクラウドとターミナルのどちらか選択できる
- v2.1.91以降が必要なリサーチプレビュー機能
💡 知っておきたい用語
- プランモード:Claudeがコードを変更する前に実装計画だけを策定するモード。設計図を先に引いてから工事を始めるようなイメージ。
最終更新日: 2026年04月15日
Ultraplanとは何か
AnthropicがClaude Codeに追加した「Ultraplan」は、ローカルのCLIで始めた計画タスクをクラウド上のセッションに引き渡し、ブラウザでレビュー・修正・実行先を選べる新機能です。現在はリサーチプレビューとして提供されており、Claude Code v2.1.91以降が必要です。
これまでのプランニングはターミナル内で完結していたため、計画中は他の作業が止まりがちでした。Ultraplanはその課題を解消する設計になっています。
Ultraplanの主な特徴
Ultraplanが従来のローカルプランと異なる点は三つあります。
- ターミナルの解放: 計画生成はクラウドが担うため、ローカルのターミナルは別の作業に使い続けられます
- ブラウザでの精査: セクション単位でのインラインコメント、絵文字リアクション、アウトラインサイドバーによるナビゲーションが使えます
- 実行先の選択: 計画承認後、そのままクラウドで実行するか、ターミナルに送り返すかを選べます
ステータスインジケーターで進行状況を確認でき、◇ ultraplan(作業中)、◇ ultraplan needs your input(要確認)、◆ ultraplan ready(レビュー可)の3段階で表示されます。
起動方法と制約事項
起動方法は三通りあります。
- コマンド:
/ultraplanに続けてプロンプトを入力 - キーワード:通常のプロンプト内に
ultraplanという単語を含める - ローカルプランから引き継ぎ:ローカル計画の承認ダイアログで「Ultraplanで精査する」を選択
利用にはClaude Code on the webアカウントとGitHubリポジトリが必要です。Amazon Bedrock、Google Cloud Vertex AI、Microsoft Foundryでは利用できません。また、Remote Control機能と同時には使えず、Ultraplan起動時にRemote Controlは切断されます。
計画承認後、ターミナルに送り返した場合は三つの選択肢が表示されます。
- Implement here:現在の会話にプランを注入してそのまま続行
- Start new session:新しいセッションをプランのみのコンテキストで開始
- Cancel:プランをファイルに保存して後から戻れる状態にする
開発者コミュニティの評価と今後の展望
DEV Communityの分析では、Ultraplanは「より賢い計画生成」よりも「ワークフローのアップグレード」として捉える視点が強調されています。ローカルプランと比べて一部のマイグレーション系タスクでは優位性が見られたものの、計画の品質差は一定ではないと指摘されています。
Anthropic社員のThariqは、Ultraplanのトークン消費量は従来のプランモードとほぼ同等であると言及しています。現時点ではリサーチプレビューの段階であり、ユーザーフィードバックをもとに機能が変わる可能性があります。チーム向けの安定運用に採用するには、もう少し成熟を待つ判断も合理的と考えられます。
よくある質問
Q: Ultraplanは有料プランでないと使えないですか?
A: Claude Code on the webアカウントが必要ですが、現時点ではリサーチプレビューとしてClaude Code on the webを有効化しているユーザーなら利用可能と公式ドキュメントに記載されています。詳細は公式サイトでご確認ください。
Q: ターミナルがオフラインになったら計画はどうなりますか?
A: ターミナルがポーリングを停止した場合、「ターミナルに送り返す」オプションは表示されなくなります。その場合でもクラウド側で計画の実行を継続するか、計画をファイルに保存してあとで参照できます。
Q: GitHubリポジトリが必須とのことですが、プライベートリポジトリも対象ですか?
A: 公式ドキュメントではGitHubリポジトリが必要と明記されていますが、プライベート/パブリックの区別については現時点で公式の詳細情報が確認できていません。GitHubアカウント連携の範囲については公式ドキュメントをご参照ください。
まとめ
Claude CodeのUltraplanは、ローカルのターミナルを解放しながらクラウドで計画を策定し、ブラウザで精査・修正してから実行先を選べる新しいワークフローです。リサーチプレビュー段階であるため仕様変更の可能性はありますが、大規模なマイグレーションやチームでの計画調整において実用的な選択肢になり得ます。v2.1.91以降にアップデートのうえ試してみる価値はあります。
【用語解説】
- Ultraplan【ウルトラプラン】: Claude CodeのCLIからクラウド上のプランニングセッションを起動し、ブラウザでレビューと修正を行える機能。リサーチプレビュー段階。
- プランモード: Claude Codeがコードに変更を加える前に実装計画のみを策定するモード。実行許可を与える前に内容を精査できる。
- Remote Control【リモートコントロール】: ローカル環境で動くClaude Codeのセッションをclaude.ai/codeのインターフェイスから操作する機能。Ultraplanとは同時使用不可。
- CLI【シーエルアイ】: Command Line Interface(コマンドラインインターフェイス)の略。ターミナルやコマンドプロンプトなど、テキストコマンドで操作する環境を指す。
免責事項: 本記事の情報は執筆時点のものです。AI技術は急速に進歩しているため、機能や制限は予告なく変更される場合があります。
引用元:
- [1] Anthropic公式ドキュメント – https://code.claude.com/docs/en/ultraplan
- [2] The Decoder – https://the-decoder.com/claude-codes-new-ultraplan-feature-moves-task-planning-to-the-cloud/
- [3] DevOps.com – https://devops.com/claude-codes-ultraplan-bridges-the-gap-between-planning-and-execution/
- [4] DEV Community – https://dev.to/aabyzov/claude-code-ultraplan-why-the-workflow-matters-more-than-the-hype-3p2n
- [5] GitHub Claude Code CHANGELOG – https://github.com/anthropics/claude-code/blob/main/CHANGELOG.md
15年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア。クラウドやWeb技術に精通し、業務システムからスタートアップ支援まで幅広く手掛ける。近年は、SaaSや業務システム間の統合・連携開発を中心に、企業のDX推進とAI活用を支援。
技術だけでなく、経営者やビジネスパーソンに向けた講演・執筆を通じて、生成AIの最新トレンドと実務への落とし込みをわかりやすく伝えている。
また、音楽生成AIのみで構成したDJパフォーマンスを企業イベントで展開するなど、テクノロジーと表現の融合をライフワークとして探求している。