Grok 4.6 - Grok 4.6 は料金も500Kも据え置き。上がったのはキャッシュ入力だけ anchor left anchor right

Aug 13 2026 AIニュース

Grok 4.6 は料金も500Kも据え置き。上がったのはキャッシュ入力だけ

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Grok 4.6 は、SpaceXAI が2026年8月に公開した frontier model で、コンテキスト500,000トークンと入出力据え置きの料金が特徴です。

📖 この記事で分かること

  • Grok 4.6 の公式スペックと料金の全体像
  • Grok 4.5 と並べて分かる、変わった点と変わらない点
  • キャッシュ入力の値上げがエージェント運用に効く理由
  • xAI API 以外でどこから呼べるか

💡 知っておきたい用語

  • コンテキストウィンドウ: モデルが一度に読み書きできる文章量の上限。作業机の広さにあたる
  • プロンプトキャッシュ: 毎回同じ内容を送るとき、2回目以降を割引価格で処理する仕組み。定期券のようなもの

最終更新日: 2026年8月13日

▶ 公式ページ

Grok 4.6 - Grok 4.6 は料金も500Kも据え置き。上がったのはキャッシュ入力だけ

Grok 4.6 の位置づけと提供状況

この記事のポイント

  • SpaceXAI の Grok 4.6(2026年8月時点)が公開され、2026年8月12日に Vercel AI Gateway でも利用可能になりました。
  • コンテキスト 500,000 トークン、入出力の基本料金は Grok 4.5 と同額(2026年8月時点)。
  • 変わったのはキャッシュ入力で、$0.30 から $0.50 per 1M tokens へ上昇(2026年8月時点)。

SpaceXAI の Grok 4.6 は、公式ドキュメント上で「coding, agentic tasks, and knowledge work」に向けた frontier model と位置づけられています。モデル ID は grok-4.6。同社のドキュメントは「the most intelligent and fastest model we’ve built」と表現しています。

提供経路は複数あります。xAI API【エーピーアイ】コンソール、Grok Build、Cursor に加えて、OpenRouter・Vercel・Cloudflare といったモデルゲートウェイからも呼べます。このうち Vercel は 2026年8月12日付のチェンジログで AI Gateway 対応を告知しており、AI SDK からは識別子 xai/grok-4.6 を指定します。Vercel は「プロバイダ料金をそのまま反映し、マークアップはない。推論に対してプラットフォーム手数料も課さない」と明記しています。

公式ドキュメントで確認できる仕様

仕様面で目を引くのは、コンテキスト長と推論レベルの二点です。

コンテキストウィンドウは 500,000 トークン。入力はテキストと画像に対応し、画像は jpg・jpeg・png 形式で最大 20MiB まで受け付けます。出力はテキストのみで、出力トークンの上限は設定されていません。ナレッジカットオフは 2026年2月1日です。

推論レベルは low / medium / high / xhigh の4段階で、既定は high。Vercel AI Gateway 経由でも同じ4段階と既定値が利用できます。呼び出せるツールは function calling、web search、X search、code execution の4種類で、Responses API と Chat Completions の両方から扱えます。

一方、公式ドキュメントに記載がない項目もあります。パラメータ数・アーキテクチャ・学習手法は公表されていません。ベンチマークスコアの具体値、および Grok 4.5 からの品質向上を定量的に示す内訳も、上記の一次ソースには含まれていません。日本語性能に関する個別の言及もありません。

Grok 4.5 と並べると見えてくる差分

同じ公式モデル一覧ページで Grok 4.5 と Grok 4.6 を突き合わせると、据え置きの項目が大半を占めます。

項目 Grok 4.5 Grok 4.6
コンテキスト 500k 500k
入力(<200k / ≥200k) $2.00 / $4.00 $2.00 / $4.00
出力(<200k / ≥200k) $6.00 / $12.00 $6.00 / $12.00
キャッシュ入力(<200k / ≥200k) $0.30 / $0.60 $0.50 / $1.00
画像入力 jpg・jpeg・png / 最大20MiB jpg・jpeg・png / 最大20MiB

いずれも per 1M tokens、2026年8月時点の公式表記です。

料金体系はプロンプト長で2段階に分かれており、200k プロンプトトークン未満か以上かで単価が切り替わります。500K のコンテキストをフルに使う設計では、後者の上位レートが適用される点に注意が必要です。

差分はキャッシュ入力だけです。$0.30 から $0.50 へ、約1.67倍。通常入力に対する割引率で見ると、Grok 4.5 では入力単価の 15% だったキャッシュ入力が、Grok 4.6 では 25% になります。割引幅が 85% 引きから 75% 引きへ縮んだ形です。なお公式ドキュメントには Grok 4.5 の具体的なリリース日の記載はありません。

エージェント運用でコスト構造が変わる場面

この差分が効くのは、長い共通プロンプトを毎ターン送り直すワークロードです。

システムプロンプト、ツール定義、参照ドキュメントをコンテキスト前方に固定し、ユーザーの入力だけを差し替えていく設計は、エージェント実装では一般的です。この構成ではトークンの大半がキャッシュ経由で処理されるため、実効単価はキャッシュ入力の価格にほぼ支配されます。基本料金が同額でも、キャッシュ比率の高い運用ほど Grok 4.6 の総額は上振れします。

xAI の公式ドキュメントは、prompt_cache_key パラメータを設定してキャッシュヒットを安定させることを推奨しています。これを指定しないと cache-cold なサーバーに当たった際に入力料金を満額支払うことになるため、キャッシュ前提でコストを見積もる場合は設定が前提になります。

逆に、単発のチャットや短いプロンプトが中心の用途では、キャッシュ入力の比重が小さいため影響はほとんど出ません。自分のワークロードでキャッシュ入力が全体の何割を占めているかが、そのまま判断材料になります。

編集部の見方

編集部は、今回の更新で実務上いちばん効くのは性能向上そのものではなく、差し替えコストが実質ゼロに近いことだと見ています。

  • 根拠1: 基本の入出力料金、コンテキスト 500k、画像入力の仕様が Grok 4.5 と同一です。既存実装のモデル ID を書き換えるだけで乗せ替えられ、コンテキスト設計やレート見積もりを組み直す必要がありません。
  • 根拠2: 2026年8月12日に Vercel AI Gateway がマークアップなしで対応しており、xai/grok-4.6 の指定だけで到達できます。ゲートウェイ側の追加コストが発生しない点も、試行の障壁を下げています。
  • 根拠3: ただしキャッシュ入力は $0.30 から $0.50 へ上がっています。長い共通プロンプトを抱えるエージェント用途では、基本料金が同じでも請求額が増える可能性があります。

この見方が変わる条件: 4.5 比の品質差を示すベンチマークが公開された場合、判断軸は「差し替えコストの低さ」から「性能に対する価格の妥当性」へ移ります。現時点では定量的な比較材料が一次ソースに存在しないため、乗せ替えやすさが評価の中心にならざるを得ません。


よくある質問

Q: Grok 4.6 は Grok 4.5 より高いですか?

A: 基本の入出力料金は同額です。入力 $2.00 / 出力 $6.00(200k プロンプトトークン未満、per 1M tokens、2026年8月時点)で変わりません。差があるのはキャッシュ入力のみで、$0.30 から $0.50 に上がっています。

Q: 500K のコンテキストをフルに使うと料金はどうなりますか?

A: プロンプトが 200k トークン以上になると上位レートに切り替わり、入力 $4.00 / 出力 $12.00 per 1M tokens が適用されます。キャッシュ入力も $1.00 になります。

Q: どこから利用できますか?

A: xAI API コンソール、Grok Build、Cursor のほか、OpenRouter・Vercel・Cloudflare などのモデルゲートウェイから利用できます。Vercel AI Gateway では 2026年8月12日付のチェンジログのとおり xai/grok-4.6 で呼び出します。


まとめ

Grok 4.6 はコンテキスト 500,000 トークン、入出力の基本料金ともに Grok 4.5 から据え置きで、公式ドキュメント上の差分はキャッシュ入力の $0.30 から $0.50 への変更に集約されます。既存実装の乗せ替えコストは低い一方、プロンプトキャッシュを多用するエージェント運用では実効単価が上がります。パラメータ数やベンチマークスコアは公表されておらず、性能面の定量比較は現時点では困難です。乗せ替えを検討する場合は、自分のワークロードにおけるキャッシュ入力の比率を先に確認することが実務的な出発点になります。


【用語解説】

  • 推論レベル: モデルが答えを出す前にどれだけ考え込むかの設定。Grok 4.6 では low / medium / high / xhigh の4段階から選び、既定は high
  • ナレッジカットオフ: 学習データに含まれる情報の締め切り時期。Grok 4.6 は 2026年2月1日で、それ以降の出来事は学習していない
  • モデルゲートウェイ: 複数の AI モデルを共通の窓口から呼び出せる中継サービス。個別に契約せず単一の API で切り替えられる

引用元:


この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。

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KOJI TANEMURA

15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。