GPT-5.6 Sol 値下げは、入力より出力側の下げ幅が大きい期間限定の料金改定です。
以下が関連性の高い候補です。GPT-5.6 Sol/Terra/Lunaの構成や過去の値下げ経緯に触れる箇所にリンクを挿入します。
📖 この記事で分かること
- GPT-5.6 Sol のAPI料金が8月21日に改定
- 入力は20%減、出力は約33%減で下げ幅が違う
- 適用は少なくとも11月21日までの期間限定
- 272Kトークン超は入力2倍・出力1.5倍が全体に
💡 知っておきたい用語
- 入力トークン / 出力トークン: 送った文章の量と、返ってきた文章の量。料金はこの2つに別々の単価がかかるため、同じ「値下げ」でもどちらが下がったかで効き方が変わります。
最終更新日: 2026年8月22日
▶ 公式ページ
- GPT-5.6(OpenAI)
- API Pricing(OpenAI)
- gpt-5.6-sol モデルページ(OpenAI)

GPT-5.6 Sol の料金改定で変わったこと
この記事のポイント
- OpenAI は2026年8月21日、GPT-5.6 SolのAPI【エーピーアイ】とクレジットの料金を20%超引き下げたと発表しました(2026年8月時点)。
- 100万トークンあたり入力 $5 → $4、出力 $30 → $20 で、下げ幅は出力側のほうが大きくなっています。
- 適用は少なくとも2026年11月21日まで。それ以降の価格は公式に記載がありません。
OpenAI は GPT-5.6 の発表ページ冒頭に更新注記を追加し、2026年8月21日付で GPT-5.6 Sol のAPIおよびクレジットの価格を20%超引き下げたと明記しました。発表ページの「Availability and pricing」節に載っている基準価格は、100万トークンあたり Sol・Terra・Luna の3層構成で Sol が入力 $5 / 出力 $30、Terra が $2.50 / $15、Luna が $1 / $6 です(2026年8月時点)。
改定後の実際の表示価格は料金ページ側で確認できます。gpt-5.6-sol の短いコンテキスト向けの単価は、入力 $4.00、キャッシュ入力 $0.40、キャッシュ書き込み $5.00、出力 $20.00 です。基準価格と並べると、入力は $5 から $4 で20%減、出力は $30 から $20 で約33%減となり、下げ幅が入力と出力で揃っていません。公式が使っている「20%超」という表現は、下限のほうを指した言い方です。
料金ページには適用期間についての注記もあり、GPT-5.6 Sol の販促価格は少なくとも2026年11月21日までは利用できるとされています。恒久的な値下げとは書かれておらず、期限を過ぎたあとの価格についても公式の記載はありません。この単価を前提に年間コストを固定する見積もりは、現時点では作れないことになります。
なお、7月末にはGPT-5.6 Luna が80%値下げされた一方で Sol は据え置きだった経緯があり、Sol の単価が動いたのは今回が初めてです。
272Kトークンを超えると単価が変わる
下がったのは、入力が272Kトークン以内に収まるリクエストの単価です。ここを超えると別の課金ルールが適用されます。
gpt-5.6-sol のモデルページには、272Kトークンを超える入力を含むプロンプトは、リクエスト全体が入力2倍・出力1.5倍で課金されると記載されています。料金ページの長いコンテキスト向けの単価はこのルールに沿った数字で、入力 $8.00、キャッシュ入力 $0.80、キャッシュ書き込み $10.00、出力 $30.00 です。
ここで注意したいのは、長いコンテキスト側の出力 $30 が、値下げ前の基準出力単価 $30 と同じ額になっている点です。272Kを境に単価が変わる仕組みそのものは、値下げの前後で変わっていません。同じ月に同じ量のトークンを使っても、1回あたりのリクエストに272Kを超える文脈を積むかどうかで、出力の実効単価は $20 と $30 の間で1.5倍動きます。
モデルのコンテキストウィンドウは1,050,000トークン、最大入力は922,000トークンです。窓の広さ自体は変わっていないため、「入るから積む」という使い方をしていると、値下げの効果を受け取れないまま長いコンテキスト側の単価で課金されることになります。なお、この272Kのルールが今回新設されたものかどうかは、公式の記載からは判断できません。
実効単価を決めるのは単価表だけではない
GPT-5.6 世代では、プロンプトキャッシュの課金方法も明示されています。発表ページによると、GPT-5.6 は明示的なキャッシュ区切りに対応し、キャッシュの最短保持時間は30分です。GPT-5.6 以降のモデルでは、キャッシュ書き込みがキャッシュを使わない場合の入力単価の1.25倍で課金され、キャッシュ読み出しは引き続き90%割引が適用されます。
つまり、同じ入力トークンでも「初回の書き込み」「2回目以降の読み出し」「キャッシュを使わない通常の入力」で単価が3種類あることになります。短いコンテキストの Sol であれば、キャッシュ書き込みが $5.00、通常入力が $4.00、キャッシュ入力が $0.40 です。呼び出しの設計次第で、入力側だけでも実効単価が10倍以上ひらく計算になります。
参考までに、同じ短いコンテキスト帯で gpt-5.6-terra は入力 $2.00 / 出力 $12.00、gpt-5.6-luna は入力 $0.20 / 出力 $1.20 です。Sol の出力 $20.00 と並べると、モデル選択のほうが今回の値下げ幅より価格差に効く場面もあります。
編集部の見方
編集部は、今回の改定で実務に効くのは値下げ幅そのものではなく、下げ方が出力側に寄っている点だと見ています。長く考えて長く書くエージェント的な使い方ほど、恩恵が大きくなる形の値下げです。
- 根拠1: 出力は $30 から $20 へ約33%減、入力は $5 から $4 へ20%減で、出力側の下げ幅が大きくなっています。生成量が多い処理ほど請求に占める出力の比率が高いため、同じ値下げでも効き方に差が出ます。
- 根拠2: 272Kトークン超のリクエストは入力2倍・出力1.5倍がリクエスト全体にかかり、長いコンテキスト側の出力単価は $30 です。文脈を大きく積む設計のままでは、値下げ後の $20 にたどり着けません。プロンプトを分割して呼ぶか、まとめて投げるかという設計判断が、そのまま単価の差になります。
- 根拠3: 適用は少なくとも2026年11月21日までで、期限後の価格は公式に記載がありません。恒久値下げとして長期の予算に織り込める段階ではありません。
- この見方が変わる条件: 11月21日以降に販促価格が延長されるか、基準価格そのものが改定されれば、期間限定という前提は崩れます。その時点で、出力偏重かどうかを含めて単価表を見直す必要があります。
よくある質問
Q: 値下げは自動で適用されますか。
A: 料金ページに表示されている単価が改定後の数字です。適用条件について、公式ページには申請や設定変更が必要という記載はありません。クレジット側の具体的な変更幅については、発表ページに「20%超」以上の詳細な記載はありません。
Q: 11月21日を過ぎたら価格はどうなりますか。
A: 料金ページには「少なくとも2026年11月21日までは利用できる」とだけ書かれており、それ以降の価格は公式に記載がありません。延長されるのか基準価格に戻るのかは、現時点では不明です。
Q: 長い資料を読ませる用途でも安くなりますか。
A: 入力が272Kトークンを超えるリクエストは、入力2倍・出力1.5倍がリクエスト全体に適用されます。この帯の単価は入力 $8.00 / 出力 $30.00 で、短いコンテキスト帯の $4.00 / $20.00 とは別の数字になります(2026年8月時点)。
まとめ
GPT-5.6 Sol の単価は、100万トークンあたり入力 $4.00 / 出力 $20.00 に改定されました。基準価格の入力 $5 / 出力 $30 と比べると、下げ幅は入力20%、出力約33%で揃っていません。適用は少なくとも2026年11月21日までで、期限後の価格は公式に記載がないため、長期の見積もりをこの単価で固定するのは避けたほうが安全です。272Kトークンを超えると入力2倍・出力1.5倍がリクエスト全体にかかるため、実際にいくらになるかは単価表よりも呼び出しの設計で決まります。
【用語解説】
- コンテキストウィンドウ: 一度のやり取りでモデルが読める文章の上限。gpt-5.6-sol は1,050,000トークン、最大入力は922,000トークンです。
- プロンプトキャッシュ: 同じ内容を繰り返し送るときに、前回の処理結果を再利用して入力側の料金を抑える仕組み。GPT-5.6 では最短30分保持され、読み出しに90%割引が適用されます。
- クレジット: API 利用料をあらかじめ購入しておく前払いの残高。今回の発表では、API 価格とあわせてクレジット価格も引き下げられたと記載されています。
引用元:
- [1] GPT-5.6(OpenAI)
- [2] API Pricing(OpenAI)
- [3] gpt-5.6-sol モデルページ(OpenAI)
この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。
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15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。