Gemini Enterprise - AntigravityがGemini Enterpriseに同梱。プロンプトも監査ログに残せる anchor left anchor right

Aug 21 2026 AIニュース

AntigravityがGemini Enterpriseに同梱。プロンプトも監査ログに残せる

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Gemini Enterprise の対象ライセンスに、Google のコーディングエージェント Antigravity が2026年8月21日から同梱されました。追加のアドオンライセンスは不要です。

📖 この記事で分かること

  • Antigravity が Gemini Enterprise に含まれた
  • VS Code 拡張は GA、他3エディタはプレビュー
  • 監査ログがプロンプトと応答まで取得する
  • MCP サーバやブラウザへの接続を管理者が制限できる

💡 知っておきたい用語

  • コーディングエージェント: 指示を受けてコードを読み、書き換え、ビルドまで自分で走らせる AI。人が一行ずつ書くのではなく、作業ごと任せる使い方を想定した道具です。

最終更新日: 2026年8月21日

▶ 公式ページ

Gemini Enterprise - AntigravityがGemini Enterpriseに同梱。プロンプトも監査ログに残せる

Antigravity が Gemini Enterprise の契約に入った

この記事のポイント

  • Google が 2026年8月21日、Antigravity を Gemini Enterprise の対象ライセンスに同梱し、同日提供を開始しました。
  • 対象は Standard、Plus、Standard Emerging Market の3ティア(2026年8月時点)。追加のアドオンライセンスや別請求書は不要です。
  • VS Code 拡張は GA、Visual Studio・JetBrains・Zed はプレビュー(2026年8月時点)。

Google Cloud は 8月21日、コーディングエージェントの Antigravity を Gemini Enterprise の対象ライセンスに含める形で提供範囲を広げると発表しました。同日から利用できます。

対象となるのは Gemini Enterprise Standard、Gemini Enterprise Plus、Gemini Enterprise Standard Emerging Market の3つ(2026年8月時点)。これまでのように別のアドオンライセンスを買い足す必要がなく、請求書も課金コンソールも既存の Gemini Enterprise 契約に一本化されます。各ティアの具体的な価格は今回の発表には記載がなく、不明です。

今回の発表で目を引くのは、新しい生成機能ではありません。エージェントが「どこまで触れるか」を管理者が縛るための設定と、「何をしたか」を後から言えるようにするための記録が、まとめて入ってきた点です。

使える場所が4つのエディタと CLI に広がった

開発者が Antigravity に触れる入口が増えました。エディタ拡張の提供状況は次のとおりです(2026年8月時点)。

  • VS Code: GA。Visual Studio Marketplace で公開されています
  • Visual Studio: プレビュー
  • JetBrains: プレビュー
  • Zed: プレビュー

加えて、Antigravity 2.0 のデスクトップアプリと Antigravity CLI も引き続き利用できます。プレビュー版3つが GA になる時期は、今回の発表では示されていません。

エディタ拡張を並べたこと自体は珍しくありませんが、専用アプリに閉じず既存のエディタに寄せてきたことで、「新しい環境に移ってもらう」前提を外した形になります。

統制側の作り込みが今回の本体

管理・統制まわりが、今回の発表でもっとも記述が厚い部分です。エージェントがコードを読み、ビルドを走らせ、ブラウザを操作する以上、企業側の関心は速さより「範囲を縛れるか」「後から説明できるか」に寄ります。

設定できるセキュリティポリシーは3つです。

監査ログは単一のトグルで有効化でき、プロンプト、エージェントの応答、メタデータを取得します。コンプライアンス報告に使う想定です。指示と出力の両方が記録対象に入っている点が、従来のアクセスログとの違いになります。

可視化の面では、トークン消費、API 呼び出し、開発者のアクティビティを Gemini Enterprise の管理コンソールで一元的に把握できます。ID 連携は Workforce Identity Federation(WIF)と Application Default Credentials(ADC)をネイティブにサポートし、実行は Google Cloud の利用規約下のセキュアなクラウド境界内で完結するとされています。

課金は「遊休を出さない」設計に寄せた

コスト管理は、上限を置くことと、買ったぶんを余らせないことの両方を狙った作りです。

Billing コンソールで月次のプロジェクト単位の上限を設定できます。あわせて、購入済みトークンをチームで共有するプール型クォータが用意され、部門ごとに買い切って余らせる状態を避けられます。管理者が月次の上限つきでオーバーage を許可することもでき、上限に達した時点で作業が止まる運用と、超過を認めつつ天井は保つ運用を選べます。

ユーザー単位・チーム単位の制御は2026年内に順次提供とされていますが、正確な時期は不明です。プール型クォータの具体的なトークン量も公表されていません。

導入企業として、Accenture、AirAsia Group、CGI、Cognizant、Datamatics、Deloitte、Wipro が挙がっています。AirAsia Group はソフトウェアエンジニアリングだけでなく、財務、マーケティング、法務、人事にまたがって展開しているとされます。

編集部の見方

編集部は、今回の更新で本命は IDE 拡張の追加ではなく、監査ログがプロンプトとエージェントの応答まで取ることだと見ています。

  • 根拠1: 設定できるポリシーが、サンドボックス強制・ブラウザ制限・MCP サーバへのアクセス制御と、いずれも「エージェントが外に触れる経路」に集中しています。生産性側ではなく接続面を縛る設計です。
  • 根拠2: 監査ログが単一トグルで、プロンプト・応答・メタデータをまとめて取る形になっています。自律的に動く道具を入れる際、社内で最初に問われるのは「誰が何を指示し、何が返ってきたか」の再現性であり、そこに直接答える作りです。
  • 根拠3: 追加のアドオンライセンスや別請求書を廃した点は、導入の意思決定を情シス・調達側に寄せる効果があります。開発チームが個別に契約する道具から、全社契約の一部へ位置づけを移す動きです。

この見方が変わる条件は、他社が同等の監査粒度をより安く出した場合です。今回は Gemini Enterprise 各ティアの価格が公表されておらず、統制機能の水準と費用を突き合わせた比較は現時点ではできません。価格が明らかになった段階で、評価の重心は監査粒度から費用対効果へ移ります。

なお、利用できる Gemini モデルのバージョン名、日本での提供条件やリージョンの扱いについても、今回の発表には記載がありません。


よくある質問

Q: Gemini Enterprise を契約していれば追加費用なしで使えますか?

A: 対象は Standard、Plus、Standard Emerging Market の3ティアで、追加のアドオンライセンスや別請求書は不要とされています。ただし各ティアの価格やトークンの扱いは公表されておらず、実質的な費用は不明です。

Q: JetBrains や Zed の拡張はいつ正式版になりますか?

A: 現時点ではプレビューで、GA の時期は公表されていません。

Q: エージェントが MCP サーバに勝手につながるのを止められますか?

A: MCP サーバへのアクセス制御は設定可能なセキュリティポリシーとして提供されます。あわせてブラウザアクセス制限とワークスペースのサンドボックス実行の強制も設定できます。


まとめ

Google は8月21日、Antigravity を Gemini Enterprise の対象3ティアに同梱し、VS Code 拡張を GA、Visual Studio・JetBrains・Zed 向けをプレビューで提供開始しました。発表の中心は生成機能ではなく、サンドボックス強制・ブラウザ制限・MCP アクセス制御といった接続面の統制と、プロンプトと応答まで取る監査ログです。価格、対象モデルのバージョン、日本での提供条件は公表されていません。


【用語解説】

  • MCP【エムシーピー】: AI が外部のツールやデータに接続するための共通の規格。接続先を増やせる反面、どこにつながるかを管理する必要が生まれます。
  • サンドボックス: プログラムを隔離された領域で動かし、外側のファイルやネットワークに影響を出さないようにする仕組みです。
  • Workforce Identity Federation: 社内で使っている ID 基盤の認証をそのまま Google Cloud 側で使えるようにする連携機能。専用アカウントを別に作らずに済みます。

引用元:


この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。

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KOJI TANEMURA

15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。