Hermes Agent - Claude Code/Codexの設定を1コマンドで移行。Hermes AgentがA2A対応 anchor left anchor right

Aug 04 2026 AIニュース

Claude Code/Codexの設定を1コマンドで移行。Hermes AgentがA2A対応

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Hermes Agent v0.20.0 は、Nous Research が 2026年8月3日に MIT ライセンスで公開したオープンソース自律エージェントの最新版で、Claude Code / Codex CLI の設定を1コマンドで取り込める import-agent と A2A v1.0 対応を備えます。

📖 この記事で分かること

  • Hermes Agent v0.20.0 の公開日と入手方法
  • Claude Code / Codex CLI からの移行コマンド
  • A2A v1.0 対応で何と何がつながるのか
  • 長時間の自動実行に効く上限緩和の中身

💡 知っておきたい用語

  • A2A: エージェント同士が会話するための共通の通信規約。メーカーの違う無線機でも、周波数と作法をそろえれば通じ合うのに近い考え方です。

最終更新日: 2026年8月4日

▶ 公式ページ

Hermes Agent - Claude Code/Codexの設定を1コマンドで移行。Hermes AgentがA2A対応

Hermes Agent v0.20.0 の公開内容

この記事のポイント

  • Nous Research がオープンソースの自律エージェント Hermes Agent v0.20.0(2026年8月時点)を 2026年8月3日に公開しました。
  • hermes import-agent により、Claude Code または Codex CLI の設定を1コマンドで取り込めます。
  • A2A v1.0 対応プラグインを同梱。ライセンスは MIT で、GitHub から入手できます。

Nous Research は 2026年8月3日、自律エージェント Hermes Agent の v0.20.0(タグは v2026.8.3)を公開しました。ライセンスは MIT で、リリースノートは GitHub のリリースページで公開されています。

リリースノートによると、前バージョン v0.19.0 以降の差分は約3,650コミット、約1,400のマージ済みプルリクエスト、約5,200ファイルの変更、約1,200件の issue クローズで、650人を超えるコントリビューターが関わっています。単発の機能追加ではなく、エージェント基盤としての作り替えに近い規模です。

移行と相互接続に効く2つの追加

今回の更新で、既存のツール資産を持つ開発者にとって影響が大きいのは移行と相互接続の2点です。

第一に、hermes import-agent コマンドが追加されました。Claude Code または Codex CLI【シーエルアイ】のセットアップを1コマンドで Hermes 側に取り込むもので、設定を手作業で移し替える必要がありません。エージェント CLI を乗り換える際の初期コストは、これまで移行そのものの手間が占めていました。

第二に、Agent-to-Agent(A2A)プロトコル v1.0 を実装したプラグインが同梱されました。他の A2A 対応エージェントを発見し、対話し、逆に他のエージェントから駆動されることもできます。リリースノートでは、この対応がリポジトリで最も古い未解決の機能要望だった issue #514 をクローズしたと説明されています。構成の異なる複数のエージェントを組み合わせる場合に、標準の通信規約で参加できる意味は小さくありません。

このほか、新スキル grounded-citations は、引用をモデルの生成ではなく実際のページ本文と突き合わせ、根拠の箇所へリンクします。ファクトチェックモードは「検証できたもの」「できなかったもの」「検証不能なもの」を区別して返します。

長時間の自走を止めない仕組み

自動実行を長く走らせる用途では、ツール呼び出しの上限緩和と自己回復の追加が効きます。

ツール呼び出しの反復上限は、既定で 90 から 500(2026年8月時点)へ引き上げられました。リリースノートは、長時間の自律実行が人為的な上限で止まる問題への対応と位置づけています。あわせて、切り詰められたターミナル出力をファイルへ退避してエージェントが読み戻す、patch が適用済みの編集や空白の不一致を検知して診断する、write_file がディスク上の内容を検証する、一致ゼロの検索が近い候補を探して復帰する、といったツール側の自己回復が加わりました。

外部システムとの接続では、署名つきの送信 Webhook が追加されています。セッションの活動、ターンの完了、ツールイベントといったライフサイクルイベントを任意の HTTP エンドポイントへ送信し、受信側は HMAC【エイチマック】署名で真正性を検証できます。従来は定期的な問い合わせか、各プラットフォーム側での待ち受けが必要でした。

CLI 側では、モデルのターンを消費せずにシェルコマンドを実行する !、プロジェクトを走査して AGENTS.md を生成・更新する /init、変更差分を表示する /diff、コンテキストウィンドウの内訳を示す /context、出力を絞り込む /focus が加わりました。音声まわりでは、ストリーミング TTS【ティーティーエス】と、話しかけると応答を止めて聞き手に回るバージイン、端末内で動作するウェイクワード検出に対応しています。デスクトップ版はサンドボックス内での成果物のライブプレビューとプラグイン SDK を得ました。

編集部の見方

編集部は、今回の更新で最も効くのは音声機能ではなく hermes import-agent による移行コストの引き下げだと見ます。

  • 根拠1: エージェント CLI は設定・承認ルール・プロジェクト定義が積み上がるほど乗り換えが重くなります。1コマンドでの取り込みは、比較検討の段階を「試すかどうか」から「試した上で選ぶ」へ動かします。
  • 根拠2: A2A v1.0 対応により、乗り換えずに併用する道も同時に開いています。既存の構成を捨てずに接続できるため、導入判断が全面移行の是非に縛られません。
  • 根拠3: ツール呼び出しの反復上限 90 から 500 への引き上げと自己回復の追加は、無人での長時間実行を前提とした設計変更です。検証用途から常用へ移す際の実務的な障害が減ります。

この見方が変わる条件は、他のエージェント CLI が同等の移行コマンドを用意した場合です。移行のしやすさが各社横並びになれば、判断軸はモデル選択の自由度や運用コストへ移ります。

なお、NVIDIA のドキュメントには、エージェントの活動を監視する NeMo Relay と Hermes を連携させ、セッション・サブエージェント・ツール・モデルのライフサイクル情報を共有ゲートウェイへ転送する構成が記載されています。要件は Hermes Agent 0.18.2 以降で、今回の v0.20.0 で新設された機能ではありません。


よくある質問

Q: 有料ですか。

A: リポジトリのライセンスは MIT です(2026年8月時点)。リリースノートと本体は GitHub で公開されています。

Q: Claude Code や Codex CLI から乗り換えないと使えませんか。

A: hermes import-agent は設定の取り込み手段であり、乗り換えを前提とする仕組みではありません。A2A v1.0 対応により、他のエージェントと接続して併用する構成も取れます。

Q: 反復上限の 500 は変更できますか。

A: リリースノートでは既定値が 90 から 500 へ引き上げられたと記載されています。それ以外の設定範囲については公式リリースノートに記載がありません。


まとめ

Nous Research は 2026年8月3日、Hermes Agent v0.20.0 を MIT ライセンスで公開しました。hermes import-agent による Claude Code / Codex CLI 設定の1コマンド取り込み、A2A v1.0 対応プラグインの同梱、ツール呼び出し反復上限の 90 から 500 への引き上げが柱です。既存のエージェント環境を持つ開発者にとっては、移行と併用の両方が現実的な選択肢になります。


【用語解説】

  • Hermes Agent: Nous Research が MIT ライセンスで公開している自律型エージェント。CLI、デスクトップ、各種メッセージングのゲートウェイから利用します。
  • Webhook: あるシステムで起きた出来事を、相手のサーバーへ自動で送りつける通知の仕組み。問い合わせに行くのではなく、向こうから届く形です。
  • バージイン: 音声応答の途中で利用者が話しかけると、応答を止めて聞き取りに切り替える動作。

引用元:


この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。

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KOJI TANEMURA

15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。