Claude Code Artifacts は、ページを開くたびにMCPコネクタを呼び出し、閲覧者本人のアカウントでライブデータを表示できるようになりました。
📖 この記事で分かること
- Artifactsが静的からライブへ変わった点
- 閲覧者本人のコネクタでデータを引く仕組み
- 承認ダイアログとアクション実行の挙動
- 利用条件(バージョン・プラン・公開共有の制限)
💡 知っておきたい用語
- MCP:AIを外部サービスに繋ぐ共通規格。GmailやSlack、BigQueryなどとの接続口
- コネクタ:MCPで実際に繋ぐアプリ接続。claude.aiアカウントごとに持つ
最終更新日: 2026年7月16日
▶ 公式ページ
- Share session output as artifacts(Claude Code Docs)
- Use live artifacts in Claude Cowork(Anthropic)

Claude Code Artifactsのライブ連携とは
Claude CodeのArtifacts(セッションの成果をclaude.aiの1ページとして公開する機能)が、ページを開くたびにMCPコネクタを呼び出してライブデータを表示できるようになりました。従来は、ページを作ったセッションが集めた時点のスナップショット、つまり静的な内容でした。
この記事のポイント
- Claude CodeのArtifactsが、閲覧のたびにMCPコネクタを呼んで最新データを表示できるようになりました(2026年7月時点)。
- データは開いた人=閲覧者本人のアカウントで引かれ、AさんとBさんが同じページを開いても各自のデータが表示されます。
- 利用にはClaude Code v2.1.209以降とPro/Max/Team/Enterpriseが必要で、公開リンク共有したArtifactsではコネクタを使えません(2026年7月時点)。
公式ドキュメントの「Pull live data with MCP connectors」に明記された挙動です。原文では An artifact can call MCP connectors each time someone views it とされ、スナップショットではなく都度取得に変わったことが示されています。
誰のコネクタで引くのか
最大の特徴は、コネクタ呼び出しに公開した人ではなく、ページを見ている人のアカウントが使われる点です。
公式ドキュメントは Each viewer uses their own connectors と述べ、2人が同じダッシュボードを開いても、各自のアカウントがアクセスできる範囲でデータが変わると説明しています。ページが認証情報を見ることはなく、claude.aiが代理でコールします。例えばGmailやSlack、Notion、BigQueryを繋いだダッシュボードなら、Aさんが開けばAさんのデータ、Bさんが開けばBさんのデータが出ます。作成者が全員分のデータを事前に埋め込む必要はありません。
初回のコネクタ呼び出し前には、claude.aiが閲覧者ごとに許可を求めます。「このArtifactはコネクタを使います。接続を許可しますか」といった確認ダイアログが出る挙動です。許可しなかった場合や必要なコネクタを繋いでいない場合、そのライブ部分は表示されず、ページの他の部分は見えます。
読み取りだけでなく、副作用のあるアクションも可能です。メッセージの投稿やIssueの更新といった操作をページ上のボタンから実行でき、その操作も押した本人のアカウントを通じて行われます。
利用条件と制約
利用にはClaude Code v2.1.209以降が必要です。これより前のバージョンでは、従来どおりセッションが集めた時点のデータで公開されます。対応プランはPro・Max・Team・Enterpriseです。
共有範囲には明確な線引きがあります。コネクタを呼ぶArtifactsは、どのプランでも公開リンク(誰でも閲覧可)では共有できません。Team・Enterpriseでは組織内に限って共有でき、Pro・Maxでは本人だけの非公開になります。組織管理者は「Enable artifact connectors」トグルでコネクタ呼び出し自体をオン/オフできます。
技術的な前提として、Artifactsは1枚の自己完結したHTMLページで、バックエンドを持ちません。厳格なCSPが外部通信(スクリプト・フォント・画像の外部読み込み、fetchやXHR、WebSocket)をすべて遮断します。ただしコネクタ呼び出しだけは例外で、ページがclaude.aiに処理を渡し、claude.ai側が通信を行います。Claude Codeにローカル設定した.mcp.jsonのMCPサーバーは、ページ生成時にはデータを供給できますが、公開後のページからは呼べません。呼べるのはclaude.aiアカウント側のコネクタだけです。
なおこのコネクタ機能は、claude.aiの会話から作ったArtifactsにも同じトグルが効きます。Claude Code由来とclaude.ai会話由来のArtifactsは、同じ基盤の上にあります。
Cowork Live Artifactsとの違い
名前の似た「Live Artifacts」はClaude Coworkの別機能で、2026年4月に登場しました。こちらはClaude Desktop上で動き、接続したアプリの最新データを開くたびに反映する持続的なダッシュボードです。
大きな違いは前提です。Cowork Live Artifactsは現時点で「自分の用途のための機能」として提供され、共有はロードマップ段階です。つまり作成者本人が自分のデータを見るためのもの。対して今回のArtifactsのコネクタ連携は、組織内で共有したうえで各閲覧者が自分のコネクタで引く設計で、共有と権限の両立に踏み込んでいます。
編集部の見方
編集部は、今回の更新の本質は「ライブ化」よりもコネクタを引く主体を閲覧者に置いた点にあると見ています。
- 根拠1: 公式ドキュメントが the call uses the account of the person viewing the page と明記し、作成者が全員分のデータを抱え込む従来の共有ダッシュボードの課題を、認証の分離で解いています。
- 根拠2: 閲覧者ごとの承認ダイアログとコネクタ未接続時のフォールバックが仕様化されており、共有時のデータ越境を防ぐ前提が組み込まれています。
- 根拠3: 公開リンク共有では一律にコネクタを禁じており、機微データの露出に慎重な設計です。
この見方が変わる条件は、公開共有でも安全にライブデータを出せる仕組みが加わった場合です。そのときは「非公開・組織内限定」という現在の安全弁が緩み、評価軸は共有範囲の広さに移ります。
よくある質問
Q: 以前のArtifactsと何が変わったのですか。
A: 以前はページを作ったセッションが集めた時点の静的な内容でした。今回、閲覧のたびにMCPコネクタを呼び、最新データを表示・操作できるようになりました。Claude Code v2.1.209以降が必要です。
Q: 共有すると自分のデータが相手に見えてしまいますか。
A: いいえ。コネクタ呼び出しは閲覧者本人のアカウントで行われるため、各自は自分がアクセス権を持つデータだけを見ます。ページが認証情報を見ることはありません。
Q: 公開リンクで誰にでも配れますか。
A: コネクタを呼ぶArtifactsは、どのプランでも公開リンクでは共有できません。Team・Enterpriseで組織内共有、Pro・Maxでは本人のみの非公開になります。
まとめ
Claude CodeのArtifactsが、閲覧のたびにMCPコネクタを呼んでライブデータを表示できるようになりました。データは閲覧者本人のアカウントで引かれ、同じページでも各自のデータが出ます。初回に承認ダイアログが挟まり、副作用のあるアクションも本人のアカウントで実行されます。利用にはv2.1.209以降とPro/Max/Team/Enterpriseが必要で、公開リンク共有では使えません。
【用語解説】
- MCP【エムシーピー】: Model Context Protocolの略。Claudeを外部サービスやデータソースに安全に繋ぐ共通規格。実際に繋ぐアプリ接続を「コネクタ」と呼ぶ。
- CSP【シーエスピー】: Content Security Policyの略。Webページが読み込める資源や通信を制限する仕組み。Artifactsは外部通信を遮断し、コネクタ呼び出しだけを例外として許可する。
- Artifacts: セッションの成果を、claude.ai上の自己完結した1枚のWebページとして公開する機能。バックエンドを持たない。
引用元:
- [1] Share session output as artifacts(Claude Code Docs)
- [2] Use live artifacts in Claude Cowork(Anthropic)
この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。
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15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。