皆さま、こんにちは。
ChatGPTがGPT-5.4にアップデートされたことで、また注目を浴びているこのタイミング。
「注目されているし、久々にChatGPTを触ってみよう」「せっかくだし、ChatGPTを使ってみよう」なんて方も多いのではないでしょうか?
そうなる気になるのは、やはり初期設定。
このまま使って大丈夫だろうか?というのは、誰もが感じる不安だと思います。
先に言っておくと、その不安は大正解です! なぜなら、2026年現在、ChatGPTのメモリ機能の仕様が大きく変わり、以前設定したはずの内容が、今の画面では別の項目に分かれているケースが出てきているからです。
「前に設定したから大丈夫」と思っていた方も、ぜひ今日改めて確認していただけますでしょうか。
本記事は、2025年10月に公開した「ChatGPT初心者必見!やらないと後悔する初期設定3選【2025年 最新版】」のアップデート版です。 設定の場所・手順・注意点をすべて2026年3月時点の最新情報に更新しています。
先に結論だけお話しておきます。デフォルト設定のまま使い続けると以下の3つのリスクがあります:
- 入力内容がAIの学習データとして使用される可能性
- 会話履歴やメモリが意図せず蓄積され続ける
- アカウントが乗っ取られるリスク
今回紹介する3つの設定を行うだけで、これらのリスクを大幅に減らすことができます。 2分もあればできる作業ばかりですので、ぜひ最後までお付き合いください。
設定①:モデル学習のオフ(オプトアウト)設定【最重要】
なぜこの設定が必要なのか?
皆さまは、ChatGPTに入力した文章がどこへ行くか、考えたことはありますでしょうか?
デフォルト設定のままだと、入力した内容がOpenAI社のAIモデル改善のために使用される可能性があります。 これは、言ってみれば「あなたの会話がAIの教科書の一部になるかもしれない」という状態です。
個人の日常会話であれば問題は少ないかもしれません。 しかし、仕事でChatGPTを使っている場合はどうでしょうか。 顧客のお名前、社内の企画書、未公表の情報……こうした機密データを誤って入力してしまうリスクは、決してゼロではありません。
この設定をオフにするだけで、そのリスクを大幅に減らすことができます。
具体的な設定手順
ステップ1:設定画面へのアクセス
- ChatGPTにログイン後、画面左下のアカウント名をクリック
- 「設定」を選択
ステップ2:データコントロールの変更
- 「データコントロール」タブをクリック
- 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにする
たったこれだけです。 操作そのものは1分もかかりません。

注意点:OFFにしても会話履歴はアカウントに残り続ける
ここで1つ、大切なことをお伝えします。
モデル学習をオフにしても、会話履歴はアカウントに無期限で保存されたままです[1]。「学習に使われなくなる」だけで、「自動的に消える」わけではありません。
不要な会話は、ご自身で手動削除する必要があります。なお、チャットを手動削除した場合は、削除後30日以内にOpenAIのシステムから完全に消去されます[1]。
「一時的なチャット」を利用した場合は、30日以内に自動削除されます。機密性の高い作業にはこちらの活用もお勧めです(詳しくは設定②で紹介します)。
2026年版の補足:プランによって違いがある
ここで1つ、知っておいていただきたい重要な情報があります。
法人向けの「Businessプラン」や「Enterpriseプラン」をご利用の方は、この設定は不要です。これらのプランでは、入力データがデフォルトでモデルの学習に使用されない設計になっています[4]。
| プラン | モデル学習への使用 |
|---|---|
| 無料版・Go・Plus・Pro | デフォルトでオン(手動でオフにする必要あり) |
| Business・Enterprise | デフォルトでオフ(設定不要) |
複数名でChatGPTを使っていて、情報漏洩のリスクを本格的に減らしたい場合は、Businessプランへの移行も選択肢の1つとして検討してみてください。
設定②:チャット履歴とメモリの管理設定【2026年で最も変化した設定】
2026年の大きな変化:メモリが2項目に分かれた
「ChatGPTのメモリ設定って、前はシンプルだったのに……」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。 実は、2025年から2026年にかけてメモリ機能が大幅にアップデートされ、設定が2つの項目に分かれました。
あくまで、有料版(Plus・Pro)のみの追加機能ではありますが、知らないと思わぬ損失が発生するかもしれません。
| 項目名 | 内容 | ビジネス利用での推奨 |
|---|---|---|
| 保存したメモリを参照 | 「覚えておいて」と伝えた情報を長期保存し、次の会話に活用 | 定期的に内容を確認・不要なものは削除 |
| チャット履歴を参照 | 過去の会話全体を横断して参照し、回答をパーソナライズ | 機密情報を扱う場合はオフを推奨 |
以前は「チャット履歴のオン/オフ」という1つの設定でしたが、現在はこの2項目をそれぞれ個別に管理する必要があります。「前に設定したから大丈夫」と思っていた方は、ぜひ今の画面を確認してみてください。
具体的な設定手順
ステップ1:パーソナライズ設定を開く
- 「設定」→「パーソナライズ」を選択
- 「保存されたメモリを参照」の現在の状態を確認
- 「チャット履歴を参照」の現在の状態を確認
ビジネスで機密情報を扱う機会が多い方は、両方をオフにすることをお勧めします。
ステップ2:保存済みメモリの内容を確認・削除する
ここで、非常に重要な注意点をお伝えします。
会話履歴を削除しても、保存されたメモリは削除されません[5]。これは多くの方が見落としやすいポイントです。
チャットを削除しても、ChatGPTがそこから学習して保存したメモリはそのまま残り続けます。定期的に以下の手順でメモリの内容を確認し、不要なものを削除する習慣をつけてください。
- 「設定」→「パーソナライズ」→「管理する」をクリック
- 保存されているメモリの一覧を確認
- 削除したい項目の「…」から「削除」を選択

機密情報を扱う場合のベストプラクティス:一時的なチャット
「毎回設定を切り替えるのは面倒……」という方には、「一時的なチャット」機能をお勧めします。
一時的なチャットでは、メモリを参照せず、新しいメモリも作成されません。 機密性の高い情報を扱う際に、設定を変えずにセキュアな会話ができる便利な機能です。
使い方は、新しいチャットを始める際に「一時的なチャット」を選ぶだけです。
設定③:セキュリティ強化のための多要素認証(MFA)
なぜアカウント保護が重要なのか?
「まさか自分のアカウントが狙われるとは……」
そう思っていらっしゃる方ほど、実は対策が手薄になりやすいものです。
もしChatGPTのアカウントが乗っ取られてしまったら、どうなるでしょうか?
- これまでのすべての会話履歴が漏洩するリスク
- 有料プランを利用している場合、不正な料金請求が発生するリスク
- 社内情報を入力していた場合、企業機密が流出するリスク
こうしたリスクを防ぐために、「多要素認証(MFA)」の設定は欠かせません。パスワード1つだけでは守れない時代に、「鍵を2重にかける」イメージです。
具体的な設定手順
ステップ1:セキュリティ設定へ
- 「設定」→「セキュリティ」タブをクリック
- 「多要素認証」のトグルをオンにする
ステップ2:認証方法の選択
以下の方法から選ぶことができます[※]:
- 認証アプリ:Google AuthenticatorやAuthyなどのアプリでワンタイムコードを生成
- テキストメッセージ(SMS / WhatsApp):携帯電話番号で6桁のコードを受信
- 信頼できるデバイス(パスキー):お使いのデバイスに保存する生体認証などの認証情報

初心者の方にはテキストメッセージ(SMS認証)をお勧めします。操作が直感的でわかりやすく、スマートフォンさえあれば今日から使えます。セキュリティをより強化したい方には、認証アプリがお勧めです。フィッシング詐欺への耐性が高く、より安全です。
※ 利用できる認証方法はデバイス・国・アカウントの種類によって異なる場合があります。
ステップ3:設定の完了とバックアップ
設定が完了したら、必ずバックアップコードを安全な場所に保存してください。スマートフォンを紛失した場合などに、このコードがアカウント復旧の命綱になります。
まとめ:3つの設定をおさらい
皆さま、お疲れさまでした。
今回ご紹介した3つの設定は、ChatGPTを安全に使うための「最初の土台」です。改めておさらいしておきましょう。
| 設定 | 操作場所 | 特に重要なポイント |
|---|---|---|
| ① モデル学習のオフ | データコントロール | OFFにしても会話履歴は無期限保存(手動削除が必要) |
| ② メモリ・履歴管理 | パーソナライズ | 2項目を個別に確認。削除は別途必要 |
| ③ 多要素認証(MFA) | セキュリティ | バックアップコードの保存を忘れずに |
最後にもう1点、念押しをさせてください。
設定①はアカウント全体に同期されますが、設定後はスマホアプリ側でも反映状況をご確認いただくと安心です。
ChatGPTは本当に便利なツールです。 しかし、適切な設定なくして安全な活用はできません。今日この記事を読んでいただいた皆さまが、安心してAIを活用できる環境を整えられることを心から願っています。
ぜひ今日中に、3つの設定を確認してみてください!
よくある質問(FAQ)
Q1. 設定をオフにすると、ChatGPTの回答の質は下がりますか?
いいえ、基本的な機能や回答の質に影響はありません。ただし、「チャット履歴を参照」をオフにすると、過去の会話を踏まえたパーソナライズされた回答は受け取りにくくなります。セキュリティとパーソナライズのバランスを考えて、ご自身の用途に合った設定を選んでください。
Q2. スマホアプリとパソコンのブラウザ、どちらで設定すればいいですか?
設定①(モデル学習のオフ)はアカウント全体に同期されるため、どちらか一方で設定すれば問題ありません。ただし、設定後はスマホアプリ側でも反映されているか念のご確認いただくと安心です。設定②のメモリ関連など、一部の項目は表示や挙動が環境によって異なる場合があるため、両方の画面を確認する習慣をお勧めします。
Q3. BusinessプランやEnterpriseプランを使っていれば、設定①は不要ですか?
モデル学習への使用については、これらのプランではデフォルトでオフになっているため、①の設定は不要です。ただし、②のメモリ管理と③の多要素認証は、個人のアカウント設定として引き続き確認することをお勧めします。
Q4. 会話履歴を削除すれば、保存されたメモリも消えますか?
いいえ、削除されません。会話履歴とメモリは別のシステムで管理されています。メモリを削除したい場合は、「設定」→「パーソナライズ」→「管理する」から個別に削除を行ってください。
Q5. 機密情報を扱う案件がある場合、どう対応すればいいですか?
「一時的なチャット」機能の活用をお勧めします。一時的なチャットでは、メモリへの保存が行われないため、特に機密性の高い作業をする際に有効です。また、入力すべきでない情報(個人情報・未公表情報・顧客情報など)のルールを社内で明文化しておくことも重要です。
最終更新日:2026年3月7日
※免責事項 本記事の情報は執筆時点のものです。AI技術は急速に進歩しているため、最新情報については各サービスの公式サイトをご確認ください。
Citations:
[1] チャットとファイルの保持ポリシー | OpenAI ヘルプセンター
[2] OpenAI 企業プライバシー
[3] OpenAI プライバシーポリシー(2026年2月更新)
[4] ChatGPT Business 公式ページ
[5] メモリに関するFAQ | OpenAI ヘルプセンター
[6] OpenAI、ChatGPT、Sora のプライバシー設定 | OpenAI
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商品開発や業務効率化のコンサルタントとして10年以上の活動を行い、現在は中小企業のデジタル活用支援や、AIツールの導入・教育コンテンツ制作を多数手がける。DX研修の受講者数は100名を優に超える。
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