Qwen3.8-Max - 2.4兆パラメータのQwen3.8-Maxが公開。Max級の重みオープン化はQwen初 anchor left anchor right

Aug 03 2026 AIニュース

2.4兆パラメータのQwen3.8-Maxが公開。Max級の重みオープン化はQwen初

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Qwen3.8-Max は、Alibaba の Qwen チームが2026年8月3日に正式リリースしたフラッグシップモデルで、Max クラスとしては初めて重みがオープン公開されます。

📖 この記事で分かること

  • Qwen3.8-Max の公開内容と重み配布の時期
  • 総2.4兆・アクティブ95Bという構成の意味
  • ベンチマークで上回った項目と届かなかった項目
  • 数日〜数百ターン規模の自律実行で示された実測値

💡 知っておきたい用語

  • オープンウェイト: モデルの重みファイルが配布され、自社のサーバーでも動かせる状態のこと。API 経由でしか使えないモデルとの一番の違いです。

最終更新日: 2026年8月3日

▶ 公式ページ

Qwen3.8-Max - 2.4兆パラメータのQwen3.8-Maxが公開。Max級の重みオープン化はQwen初

Qwen3.8-Max の発表内容

この記事のポイント

  • Alibaba の Qwen チームが2026年8月3日、Qwen3.8-Max(2026年8月時点)を正式リリースしました。
  • 総2.4兆・アクティブ95B のモデルで、コンテキストは100万トークン(2026年8月時点)。
  • Max 級の重み公開は今回が初。来週 Hugging Face と ModelScope で配布予定で、ライセンスは未公表です。

Alibaba の Qwen チームは2026年8月3日、フラッグシップの Qwen3.8-Max を正式リリースしました。今回の発表で実務にいちばん効くのは性能値ではなく配布形態です。公式ブログは、Qwen-Max クラスのモデル重みをオープンソース化するのは今回が初めてだと明記しています。

重みの公開は来週で、配布先は Hugging Face と ModelScope です。あわせて公式 X では、小型の Qwen3.8-27B もオープンウェイト化すると告知されています。

ただしライセンス種別は公式ブログに記載がありません。商用利用の可否や再配布の条件は、来週の公開時に示される条件を確認する必要があります。1トークンあたりの単価についても、公式ブログに記載はありません。

公開されたスペックと接続方法

モデルは Qwen3.5 のアーキテクチャを土台に2.4兆パラメータへ拡張され、1回の推論で実際に動くアクティブパラメータは95B です(2026年8月時点)。総パラメータの規模に対して稼働部分が絞られる構成のため、規模の数字がそのまま実行コストになるわけではありません。公式が示すコンテキストウィンドウは100万トークンです。

API【エーピーアイ】は QwenCloud から提供されます。OpenAI の chat completions / responses 互換に加えて、Anthropic 互換のインターフェースも用意されています。公式ブログは Claude Code、Codex、Qoder CLI、Qwen Code、OpenClaw への接続手順を設定例つきで掲載しており、既存のエージェント環境の接続先を差し替えるだけで試せる形です。

推論の深さは reasoning_effort で xhigh(既定)、medium、low の3段階に切り替えられます。preserve_thinking は全ワークロードで既定オンです。

ベンチマークは「伸び幅」で読む

公式のベンチマーク表では、Qwen3.8-Max は全項目で首位ではありません。前世代からの伸び幅が大きく、一部項目で比較モデルを上回る、という位置づけです。

ベンチマーク Opus4.8 Fable5 GPT5.6 Sol(max) Qwen3.7-Max Qwen3.8-Max
Terminal Bench 2.1 84.6 84.6 88.8 74.5 86.6
PaperBench 80.3 88.8 90.5 64.8 93.0
FrontierSWE 70.0 88.8 40.7 73.5
DeepSWE 1.1 59.0 70.0 73.0 21.6 56.6
SWE-bench Pro 69.2 80.0 64.6 60.6 67.7
CoWorkBench 72.3 75.9 71.5 64.6 74.8
JobBench 48.4 57.4 45.4 31.3 53.4

PaperBench の93.0は比較対象の中で最高値です。Terminal Bench 2.1 の86.6は Opus4.8 と Fable5 の84.6を上回りますが、GPT5.6 Sol の88.8には届きません。

一方で DeepSWE 1.1 は前世代の21.6から56.6へ大きく伸びたものの、Fable5 の70.0や GPT5.6 Sol の73.0との差は残ります。SWE-bench Pro も67.7で、Fable5 の80.0とは開きがあります。コーディング全般で最高性能だけを求める場合、他の選択肢が消えるわけではありません。

数百ターン規模の自律実行を実測値で示した

今回の発表で分量を割いているのは、単発の応答品質ではなく長時間の自律実行です。公式ブログは4つの事例で実測値を示しています。

デジタル回路の設計では、GCD/RSA 暗号ハードウェアアクセラレータを対象に、約500ターン・71回の評価を通じて自律最適化を実施しました。ゲート数は8,298から678まで削減され、物理設計ではダイ面積が106×106µm²から46×46µm²へ81%縮小、総配線長は33,369µm から4,187µm に短縮、500MHz でタイミングクロージャを達成しています。

365日の EC 運営を模した E-Commerce Bench では、初期資金10万元から最終残高416,252元(4.16倍)で首位となり、2位の GLM 5.2 を38%上回りました。前世代の Qwen3.7-Max 比では152%の改善です。約600社のサプライヤのうち152社が詐欺業者として隠されている設定で、リスク回避も評価対象に含まれます。

自律コーディングでは oh-my-cli というプロジェクトをゼロから作らせ、2026年7月30日時点で約16日間の完全自律運用により265コミット・127プルリクエスト・151 issue を蓄積しました。論文の再現では、約5日(約125時間)で約7,600行のコードを書き、33回の GPU 学習を回したうえで、元の論文の手法を上回る新手法(AIME24 で+2.7ポイント)に到達しています。

このほか、5プラットフォームにまたがる長期アプリ再現ベンチマーク RecreationBench と、マルチモーダルエージェント向け拡張ライブラリ Qwen-MM-Plugins も同時に公開されました。

編集部の見方

編集部は、今回の発表で最も効くのはベンチマークの順位ではなく、Max 級の重みが手元に降りてくることだと見ます。

  • 根拠1: Max クラスの重み公開は今回が初だと公式ブログが明記しています。API 経由でしか触れなかった規模のモデルを自社環境に置く選択肢が生まれます。
  • 根拠2: ベンチマークは全項目首位ではありません。DeepSWE 1.1 は56.6で Fable5 の70.0に届かず、SWE-bench Pro も67.7止まりです。最高性能だけが目的なら、API での他モデル利用が引き続き合理的です。
  • 根拠3: 一方で自律実行の実測値(ゲート数8,298→678、365日運営で4.16倍)は、数日から数百ターン単位で回し続けるエージェント用途を主戦場に据えたことを示しています。総2.4兆に対してアクティブ95B という構成も、長時間稼働時の実行コストを見積もりやすくします。

この見方が変わる条件は、来週公開されるライセンスです。商用利用や再配布に強い制限が付く内容であれば、「手元に置ける」という前提そのものが崩れ、評価は API 経由の性能比較に戻ります。


よくある質問

Q: Qwen3.8-Max の重みはいつ、どこで公開されますか?

A: 公式ブログによると来週、Hugging Face と ModelScope で公開予定です。あわせて Qwen3.8-27B もオープンウェイト化されると公式 X で告知されています。

Q: 商用利用はできますか?

A: 2026年8月3日時点で、ライセンス種別は公式ブログに記載がありません。商用利用の可否は、重み公開時に示される条件を確認する必要があります。

Q: いま試すにはどうすればよいですか?

A: QwenCloud の API から利用できます。OpenAI 互換と Anthropic 互換の両インターフェースが提供されており、公式ブログには Claude Code、Codex、Qwen Code、Qoder CLI、OpenClaw への接続設定例が掲載されています。


まとめ

Qwen3.8-Max は総2.4兆・アクティブ95B、コンテキスト100万トークンのモデルとして2026年8月3日に正式リリースされました。ベンチマークは PaperBench の93.0など一部で比較対象中の最高値を取る一方、DeepSWE 1.1 や SWE-bench Pro では上位モデルとの差が残ります。発表の実質的な焦点は、数百ターン規模の自律実行における実測値と、Max クラスとしては初となる重みのオープン公開です。ライセンス条件は未公表のため、自社導入を検討する場合は来週の公開内容が判断材料になります。


【用語解説】

  • アクティブパラメータ: 総パラメータのうち、1回の推論で実際に計算に使われる部分。Qwen3.8-Max は総2.4兆に対して95B です。
  • コンテキストウィンドウ: モデルが一度に読み書きできるトークンの上限。長い資料やコードベースを一括で扱えるかを左右します。
  • タイミングクロージャ: 回路設計で、目標動作周波数における信号の遅延要件をすべて満たした状態のこと。

引用元:


この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。

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KOJI TANEMURA

15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。