
X(旧Twitter)を開くと、投稿の隅に必ずいる「Grok」。名前は見かけるのに、「結局それ何ができるの?」「無料なの?」と聞かれると答えに詰まる——そんな方は多いはずです。
Grok(グロック)とは、xAIが開発するAIアシスタントです。文章の作成・要約・調べ物から、画像・動画の生成までを1つでこなし、X上のリアルタイムな話題にも強いのが特徴です。ChatGPTやGeminiと同じ生成AIの仲間ですが、開発元が2026年2月にSpaceXの傘下に入り、社名も「SpaceXAI」へ改称したばかり——という最新の動きは、まだあまり知られていません。
この記事では、Grokのできること・最新モデル・料金・使える場所・業務利用の注意点までを、xAI公式ドキュメント等の一次情報で裏取りしながら、はじめての方にもわかるように整理します。(本文の数値は2026年7月時点。料金や無料枠は変わりやすいため、末尾の注意書きもあわせてご覧ください)
Grokの開発元は? xAI から「SpaceXAI」へ
Grokを作っているのは、イーロン・マスク氏が2023年に立ち上げたAI企業xAIです。2025年にX(旧Twitter)を統合し、2026年2月2日にはSpaceXがxAIを買収。xAIはSpaceXの完全子会社となり、公式サイト上のブランド表記は「SpaceXAI」へと切り替わりました。
ただし、Xのヘルプセンターなど一部の表記は今も「xAI」のままです。本記事では「開発元はxAI(現在はSpaceX傘下、SpaceXAIとして展開)」と理解しておけば十分です。呼び名が揺れているのは、それだけ組織再編が“つい最近”だからです。
Grokで何ができる? 主な機能
Grokは「対話型AI」と「画像・動画の生成AI」を1つにまとめた、いわばオールインワン型です。主な機能は次のとおりです。
| できること | 内容 |
|---|---|
| 文章の生成・要約 | メール・企画書のたたき台づくり、長文やニュースの要約 |
| 調べ物・リサーチ | 質問への回答。X上のリアルタイムな投稿・話題を踏まえた検索に強い |
| 画像生成(Grok Imagine) | テキストから画像を作成。作った画像を動画化することも可能 |
| 動画生成(Grok Imagine) | 画像から短い動画を生成(音声つき) |
| 音声対話 | 音声での会話や読み上げ。多言語対応 |
| コーディング支援 | コード生成・レビュー(開発者向けモデルあり) |
最新モデルはどれ? 現在の主力は「Grok 4.5」
Grokは頻繁にモデルを更新しています。2026年7月時点で主力となる最新モデルは「Grok 4.5」で、2026年7月16日に公開されました。xAIは「これまでで最も賢いモデル」と位置づけ、コーディングや調べ物などの実務用途を想定しています。
| モデル | 位置づけ | 備考 |
|---|---|---|
| Grok 4.5 | 現行の主力・最新 | 2026年7月16日公開。知識のカットオフは2026年2月1日 |
| Grok 4.3 | 大規模文脈向け | 長い文書の処理に対応 |
| Grok Build 0.1 | コーディング特化 | 開発者向け |
| Grok Imagine | 画像・動画生成 | 下記の専用セクションで解説 |
なお、少し前まで話題だった「Grok 3」や無印の「Grok 4」は、現在の公式APIドキュメントの一覧からは姿を消しています。これから使うなら、基本はGrok 4.5と考えて問題ありません。
Grokは無料? 料金プランを正直に整理
結論から言うと、Grokは無料でも使えます。ただし無料版は「早期版であり、事実と異なる回答をすることがある」とxAI自身が注意書きをしています。より多く・安定して使いたい場合は、有料プランが用意されています。
ここで正直にお伝えしておきたい点があります。無料枠の具体的な回数上限や、有料サブスク(SuperGrokなど)の月額は、公式が明確な数値を公表していません(2026年7月時点)。ネット上の解説記事には「月◯◯円」と断言するものもありますが、公式ソースで裏が取れないため、本記事では確認できた範囲だけを記します。
| プラン | Grokの使える範囲 | 公式に確認できる料金 |
|---|---|---|
| 無料 | 基本機能を利用可(利用上限あり) | 0円 |
| X Premium | Grokの利用上限が増える | 「月額3ドル〜/年32ドル〜」とのみ公表(地域別価格) |
| X Premium+ | Grokの利用上限がさらに増える | 個別の月額は公式ページに数値記載なし |
| SuperGrok | 上位機能向けの独立サブスク | 存在は公式確認済み・月額は非公表 |
※上表の「X Premium」はX(旧Twitter)のサブスクで、Grok以外の特典も含みます。正確な価格は、必ずアプリの課金画面で最新の表示をご確認ください。
どこで使える? 日本語は対応してる?
- Xアプリ内(iOS・Android・Web):投稿画面のGrokアイコンから
- grok.com:ブラウザ版。アクセスすると画面は日本語で表示されます
- Grok専用アプリ(iOS・Android):X本体とは別の単独アプリ
- grok.com/imagine:画像・動画生成(Grok Imagine)専用
日本語での対話・利用に対応しており、音声機能も多言語をサポートしています。「Xを使っていないと試せない」と思われがちですが、grok.com にアクセスすれば単体でも使えます。
画像・動画がつくれる「Grok Imagine」
Grokの目玉機能のひとつがGrok Imagineです。テキストから画像を生成し、その画像をもとに短い動画へと変換できます。
動画生成は高速化が進んでおり、最新の「Grok Imagine Video 1.5 Fast」は6秒・720pの動画を約25秒で生成。効果音やセリフといった音声も同時に作られます。画像生成の具体的な手順やコツは、専用記事にまとめています。
開発者向け:API と料金
GrokはAPIも提供しており、自社サービスへの組み込みが可能です。料金は使った分だけの従量課金で、主力のGrok 4.5は入力100万トークンあたり2ドル、出力6ドルが目安です(20万トークン未満のリクエストの場合)。
| 用途 | 料金の目安(USD) |
|---|---|
| Grok 4.5(テキスト) | 入力 $2 / 出力 $6(100万トークンあたり) |
| 画像生成 | 1枚 $0.02〜 |
| 動画生成 | 1秒 $0.05〜$0.08 |
最新の正確な単価やモデル一覧は、公式ドキュメント(docs.x.ai)でご確認ください。
業務で使う前に知っておきたい注意点
便利な一方で、仕事で使うならデータの扱いに注意が必要です。xAIの利用規約(Acceptable Use Policy)と公式の説明から、押さえるべき点を挙げます。
- X上のGrokは、対話内容が学習に使われる場合があります(設定でオプトアウト可)。会社の機密情報はうかつに入力しない。
- 一方、API経由で生成したデータは学習に使われないとされています(用途に応じて使い分ける)。
- 実在の人物の画像を性的に改変する・なりすます・文書を偽造するといった利用は規約で明確に禁止。
- 与信・採用・保険などの重要な判断を、人を介さずAIに自動で下させることは禁止されています。
要は、「便利さ」と「情報の管理」はいつもセットということ。個人利用と業務利用でルールが変わるため、勤務先の方針を必ず優先してください。
よくある質問(FAQ)
Grokとは、何ができるAIですか?
xAIが開発したAIアシスタントで、文章の作成・要約・調べ物に加え、画像や動画の生成もできます。X上のリアルタイムな話題に強いのが、他の生成AIとの違いです。
Grokは無料で使えますか?
使えます。無料でも基本機能を試せますが、利用上限があり、無料版は誤った回答をすることがあるとxAIが注意しています。たくさん使うなら有料のX PremiumやSuperGrokが用意されています。
Grokは日本語に対応していますか?
対応しています。grok.com にアクセスすると画面は日本語で表示され、日本語での対話も可能です。
Grokを使うにはXのアカウントが必要ですか?
Xアプリ内で使う場合は必要ですが、ブラウザ版の grok.com や専用アプリからも利用できます。
まとめ:まずは grok.com で触ってみる
Grokは、対話も画像・動画生成も1つでこなすオールインワン型のAIです。開発元がSpaceX傘下(SpaceXAI)に変わり、主力モデルもGrok 4.5へと進化しました。無料でも試せるので、まずは grok.com にアクセスして、気になることを1つ質問してみる——それが一番の近道です。
次のステップとして、目的別の詳しい使い方はこちらの記事もあわせてどうぞ。
- 👉 Grok画像生成のやり方|コツ・制限・料金【2026】
- 👉 Grokの使い方|始め方と基本操作を解説【2026】
- 👉 Grok動画生成のやり方|Grok Imagineで作る【2026】
- 👉 Grokの料金|無料の範囲と有料プラン・API【2026】
- 👉 Grokは安全?制限・規制と業務利用の注意点【2026】
上の各記事は、目的別の詳しい解説です。気になるところから読み進めてください。
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引用元・参考資料(一次ソース)
- xAI公式ニュース(Grok 4.5 発表, 2026-07-16):x.ai/news/grok-4-5
- xAI公式ニュース(SpaceXによるxAI買収, 2026-02-02):x.ai/news
- xAI APIドキュメント(モデル・料金):docs.x.ai/docs/models / docs.x.ai/docs/pricing
- X公式ヘルプ(About Grok / データの扱い):help.x.com
- xAI 利用規約 Acceptable Use Policy(Effective June 26, 2026):x.ai/legal
- Grok Imagine Video 1.5(動画生成仕様):x.ai/news
※本記事の情報は2026年7月時点のものです。Grokはモデル・料金・無料枠の変更が非常に速いため、実際の最新の仕様・価格は必ず公式サイト(x.ai)およびアプリ内の表示でご確認ください。画面の名称やボタンの位置は更新される場合があります。
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複数社を運営する経営者。上場企業の代表者取締役経験もあり。自らも様々な事業を手掛ける一方で、多数の会社の支援も行う。AIがもたらす経営のインパクトは巨大。だからこそ組織でのAI活用方法を提案したい。