Jan 28 2026
OpenAIが翻訳特化AI「ChatGPT Translate」を公開 トーン調整でGoogle翻訳と差別化
📖 この記事で分かること
- OpenAIがGoogle翻訳に対抗する無料翻訳ツールを公開
- 4種類のトーン調整で場面に応じた翻訳が可能
- 画像翻訳など一部機能は未実装で今後に期待
- 既存の翻訳ツールとの使い分けがポイント
💡 知っておきたい用語
- トーン調整:翻訳結果の「雰囲気」を変える機能。同じ文章でも、ビジネス向け・カジュアル・子ども向けなど、読み手に合わせた表現に切り替えられます。
最終更新日: 2026年01月28日
ChatGPT Translateとは
OpenAIが2026年1月15日に公開した、ChatGPT技術を活用した翻訳専用のWebツールです。公式発表なしの静かなローンチでしたが、Google翻訳やDeepLへの直接的な対抗サービスとして注目を集めています。
ChatGPT Translateは、左に原文、右に翻訳結果が表示される2カラム形式のインターフェースを採用しています。この見た目はGoogle翻訳やDeepLとほぼ同じで、既存ツールに慣れたユーザーでも違和感なく使えます。利用は無料で、ログインも不要です。
対応言語は50以上とされていますが、実際に選択できるのは25〜28言語程度にとどまっています。日本語、英語、中国語、スペイン語など主要言語はカバーされています。
最大の特徴はトーン調整機能
従来の翻訳ツールにない差別化ポイントが、4種類のトーン調整機能です。翻訳結果を「自然な文章に仕上げる」「ビジネス向けのフォーマルな表現に仕上げる」「子どもに説明するような文章にする」「学者や専門家向けに翻訳する」の4パターンから選べます。
この機能により、同じ原文でも読み手や場面に応じた表現に調整できます。たとえば、海外の取引先へのメールはビジネスフォーマルに、子どもへの説明は平易な表現に、といった使い分けが可能です。また、翻訳結果からChatGPT本体に引き継いで、さらに細かい調整や質問を続けることもできます。
現時点での制限と今後の課題
ChatGPT Translateは、いくつかの機能が未実装または制限されています。
公式サイトでは画像翻訳や音声入力への対応が記載されていますが、画像翻訳は現時点で機能しません。音声入力についてはモバイルブラウザで利用可能という報告がある一方、利用できないという報告もあり、アクセス環境や時期によって状況が異なる可能性があります。文書ファイルのアップロードやWebページ全体の翻訳にも対応していません。
対応言語数もGoogle翻訳と比べると限定的です。専用のモバイルアプリも提供されておらず、ChatGPTアプリ内の専用セクションもありません。これらの点は今後のアップデートで改善される可能性があります。
今後の注目点
ChatGPT Translateの静かなローンチは、OpenAIがユーザーのフィードバックを集めるテスト段階にあることを示唆しています。2024年にSearchGPTを同様の形で公開し、後にChatGPTに統合した前例もあります。
翻訳市場はGoogle翻訳が長年支配してきた分野です。ChatGPT Translateが「単語の置き換え」ではなく「意味と文脈の理解」を重視するアプローチで、どこまで存在感を示せるかが今後の焦点となります。現時点では、トーン調整が必要な場面ではChatGPT Translate、幅広い言語や画像翻訳が必要な場面ではGoogle翻訳という使い分けが現実的といえます。
よくある質問
Q: ChatGPT Translateは無料で使えますか?
A: はい、無料で利用できます。ログインやアカウント登録も不要で、Webサイト(https://chatgpt.com/translate)にアクセスするだけですぐに使えます。
Q: Google翻訳やDeepLとの違いは何ですか?
A: 最大の違いはトーン調整機能です。ビジネス向け、カジュアル、子ども向けなど、場面に応じた表現に翻訳結果を調整できます。一方、対応言語数や画像翻訳機能ではGoogle翻訳が優れています。
Q: 日本語には対応していますか?
A: はい、日本語に対応しています。日本語版のURL(https://chatgpt.com/ja-JP/translate/)も用意されており、日本語から他言語への翻訳、他言語から日本語への翻訳のどちらも可能です。
まとめ
OpenAIがひっそりと公開したChatGPT Translateは、トーン調整機能という独自の強みを持つ新しい翻訳ツールです。現時点では画像翻訳や対応言語数でGoogle翻訳に及びませんが、ビジネス文書やフォーマルな場面での翻訳では有力な選択肢となります。無料で試せるため、既存の翻訳ツールと併用しながら、自分の用途に合うか確かめてみるとよいでしょう。
【用語解説】
- ChatGPT Translate【チャットジーピーティートランスレート】: OpenAIが提供する翻訳専用のWebツール。ChatGPTの言語モデルを活用し、トーン調整機能を備えている。
- トーン調整【とーんちょうせい】: 翻訳結果の文体や雰囲気を、ビジネス向け・カジュアル・子ども向けなどに切り替える機能。
- 2カラムUI【つーからむゆーあい】: 画面を左右に分け、左に原文、右に翻訳結果を表示するレイアウト。Google翻訳やDeepLでも採用されている標準的なデザイン。
免責事項: 本記事の情報は執筆時点のものです。AI技術は急速に進歩しているため、機能や制限は予告なく変更される場合があります。
引用元:
- [1] Slator – https://slator.com/openai-launches-chatgpt-translate-standalone-translation-tool/
- [2] TechSpot – https://www.techspot.com/news/110951-openai-quietly-launches-chatgpt-translate-take-google-translate.html
- [3] GIGAZINE – https://gigazine.net/news/20260116-chatgpt-translate/
- [4] PC Watch – https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/2079327.html
- [5] Gizmodo Japan – https://www.gizmodo.jp/2026/01/chatgpt_translate.html
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15年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア。クラウドやWeb技術に精通し、業務システムからスタートアップ支援まで幅広く手掛ける。近年は、SaaSや業務システム間の統合・連携開発を中心に、企業のDX推進とAI活用を支援。
技術だけでなく、経営者やビジネスパーソンに向けた講演・執筆を通じて、生成AIの最新トレンドと実務への落とし込みをわかりやすく伝えている。
また、音楽生成AIのみで構成したDJパフォーマンスを企業イベントで展開するなど、テクノロジーと表現の融合をライフワークとして探求している。