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想像以上の進化!Google VidsがTikTok動画も作れる時代に

2026年1月16日

📖 この記事で分かること
・Google Vidsの最新アップデート内容(スマホ向け縦長動画が作れるようになった)
・画像3枚から動画を自動生成する仕組み
・あなたのSNS発信やビジネス動画制作が劇的に楽になる可能性
・今後のAI動画制作ツールの使い方

💡 知っておきたい用語
Veo 3.1【ヴェオ スリーポイントワン】: Googleが開発した、画像や文字から動画を自動で作るAIの名前です。最新版の3.1では、スマホ向けの縦長動画(TikTokやYouTube Shortsで使う形)も作れるようになりました。


最終更新日: 2026年1月16日

Googleが2026年1月13日、AI動画作成ツール「Google Vids」に搭載されている動画生成AI「Veo 3.1」の機能強化アップデートを発表しました。正直なところ、これは予想以上に実用的なアップデートです。

Google Vidsに何が起きた?

今回のアップデートで注目すべきは、Ingredients to Video(イングリーディエンツ・トゥ・ビデオ)と呼ばれる機能の強化です。これは、お手本となる画像をAIに見せて、そこから動画を作る機能です。

技術的には、参照画像(最大3枚)からキャラクター、オブジェクト、背景を抽出し、一貫性を保ちながら動的なビデオクリップを生成する技術です。

実に興味深いのは、アップデート内容の具体性です。以下の3つの革新的な機能が追加されました:

TikTokもYouTube Shortsも対応

最大の変化は、9:16の縦型動画(ポートレートモード)にネイティブ対応したことです。これまでの動画生成AIは横長動画が主流でしたが、今回のアップデートでTikTok、Instagram Reels、YouTube Shortsといったモバイルファーストのプラットフォームに最適化された縦型動画を直接生成できるようになりました。

クロッピング(切り取り)や圧縮が不要になったため、クリエイターの作業工程が大幅に削減されます。

キャラクター一貫性が飛躍的に向上

動画生成AIの課題の一つに「キャラクターの見た目が途中で変わってしまう」という問題がありました。でも、Veo 3.1ではこの課題が改善されています。

複数のシーンでも、キャラクターの外見が一貫して保たれるようになりました。背景やテクスチャ、オブジェクトのブレンドも滑らかになり、より自然で表現力豊かな動画が生成されるとのことです。

4K画質でプロ級の仕上がり

さらに注目すべき点は、1080pおよび4Kへのアップスケーリング対応です。ネイティブ生成は720pですが、Flow、Gemini API【エーピーアイ】、Vertex AI【バーテックス エーアイ】では高解像度への変換が可能になりました。

これにより、プロフェッショナルな制作ワークフローでも利用できる品質が実現しています。

どこで使えるの?

今回のアップデートは、幅広いプラットフォームで展開されています:

一般ユーザー・クリエイター向け:

  • Geminiアプリ
  • YouTube Shorts(初統合)
  • YouTube Createアプリ(初統合)

ビジネス・開発者向け:

  • Google Vids
  • Flow
  • Gemini API
  • Vertex AI

個人的には、YouTube統合が最も興味深いと感じます。YouTube Shortsへの直接投稿が可能になることで、コンテンツ制作の敷居が劇的に下がるでしょう。

ビジネスへの影響は?

この技術は、単なる「便利ツール」ではありません。動画マーケティングの在り方を根本から変える可能性があります。

中小企業やソロクリエイターのチャンス

従来、質の高い動画制作には専門知識や高額な機材が必要でした。ただ、Google Vidsのこのアップデートにより、スマホと数枚の画像さえあれば、プロ級の縦型動画を生成できる時代になりました。

  • 商品紹介動画: 商品写真3枚から魅力的なショート動画を生成
  • SNSマーケティング: TikTokやInstagramでの発信が容易に
  • 社内研修動画: プレゼン資料から教育用動画を短時間で制作

開発現場での実用性

現役エンジニアの視点から見ると、Gemini API経由でのプログラマティックな動画生成が可能になった点は見逃せません。自動化ワークフローに組み込むことで、大量の動画コンテンツを効率的に生成できます。

気をつけるべき点

もちろん、完璧な技術ではありません。

  • 生成時間: 1プロンプトあたり8秒程度の短いクリップのみ
  • 編集作業: 長尺動画を作る場合は、複数クリップの手動結合が必要
  • 品質のバラつき: AI生成特有の予測不可能な結果も

また、AIによる大量のコンテンツ生成が進むことで、YouTube Shortsなどのプラットフォームに「AI生成スロップ(低品質コンテンツ)」が増加する懸念も指摘されています。

始め方は?

Google Vidsを試したい方は、以下の手順で始められます:

  1. Geminiアプリをダウンロード – 一般ユーザーはまずここから
  2. Google Vidsにアクセス – docs.google.com/videosから作成可能
  3. 参照画像を準備 – 動画にしたい画像を最大3枚用意
  4. プロンプトを入力 – 「どんな動画にしたいか」を文章で指示
  5. 縦型フォーマットを選択 – 9:16アスペクト比を指定

ビジネスユーザーの場合、Google Workspace【ワークスペース】のBusiness/EnterpriseプランまたはGemini AI Pro/Ultraプランが必要です。

よくある質問

Q: Google Vidsは無料で使えますか?
A: 基本機能は無料で利用可能ですが、Veo 3.1を含むGemini統合版を使うには、Google AI Pro/UltraプランまたはWorkspaceの有料プランが必要です。

Q: 生成できる動画の長さは?
A: 現時点では1プロンプトあたり約8秒の短いクリップです。長い動画を作りたい場合は、複数のクリップを組み合わせる必要があります。

Q: 商用利用は可能ですか?
A: Google Workspaceの利用規約に準拠していれば、ビジネス用途での利用が可能です。ただし、AI生成コンテンツであることを適切に開示することが推奨されます。

まとめ

Google VidsへのVeo 3.1統合は、AI動画生成の実用性を大きく前進させました。特に縦型動画対応は、モバイルファーストの現代において極めて重要な進化です。

クリエイターやマーケターにとって、これは「動画制作の民主化」の重要な一歩と言えるでしょう。専門知識がなくても、画像とアイデアさえあれば、誰でもプロ級の動画コンテンツを作れる時代が目前に迫っています。

ただ、技術の進化と共に、AIが生成したコンテンツと人間が作ったコンテンツの境界線はますます曖昧になっていきます。これからのクリエイターには、ツールを使いこなすスキルと同時に、独自の視点やストーリーテリング能力がこれまで以上に求められるかもしれません。

まずは無料版のGeminiアプリで、このテクノロジーの可能性を体験してみてはいかがでしょうか。

【用語解説】

API【エーピーアイ】: Application Programming Interfaceの略。ソフトウェア同士が情報をやり取りする「窓口」のような仕組みです。開発者がプログラムから機能を利用できるようにする技術仕様です。

Vertex AI【バーテックス エーアイ】: Googleが提供する機械学習プラットフォームで、企業や開発者がAIモデルを構築・デプロイ・管理するためのクラウドサービスです。

アップスケーリング: 低解像度の画像や動画を、AI技術を使って高解像度に変換する処理のこと。元の品質を維持しながらサイズを大きくします。

Ingredients to Video【イングリーディエンツ・トゥ・ビデオ】: 参照となる画像(材料)をAIに提供することで、それを元に動画を生成する機能。料理に例えると「材料を渡してレシピを作ってもらう」イメージです。

プロンプト: AI【エーアイ】に対して指示を出すための文章や命令文のこと。「どんな動画を作りたいか」を言葉で伝える際に使います。


免責事項: 本記事の情報は2026年1月16日執筆時点のものです。必ず最新情報をご確認ください。AI技術は急速に進歩しているため、機能や制限は予告なく変更される場合があります。

Citations:
[1] https://blog.google/innovation-and-ai/technology/ai/veo-3-1-ingredients-to-video/
[2] http://workspaceupdates.googleblog.com/2026/01/ingredients-to-video-portrait-vids.html
[3] https://techcrunch.com/2026/01/13/googles-update-for-veo-3-1-lets-users-create-vertical-videos-through-reference-images/
[4] https://arstechnica.com/google/2026/01/googles-updated-veo-model-can-make-vertical-videos-from-reference-images-with-4k-upscaling/
[5] https://www.pcmag.com/news/google-veo-31-now-generates-vertical-videos-based-on-reference-images

KOJI TANEMURA

15年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア。クラウドやWeb技術に精通し、業務システムからスタートアップ支援まで幅広く手掛ける。近年は、SaaSや業務システム間の統合・連携開発を中心に、企業のDX推進とAI活用を支援。

技術だけでなく、経営者やビジネスパーソンに向けた講演・執筆を通じて、生成AIの最新トレンドと実務への落とし込みをわかりやすく伝えている。

また、音楽生成AIのみで構成したDJパフォーマンスを企業イベントで展開するなど、テクノロジーと表現の融合をライフワークとして探求している。

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