📖 この記事で分かること
- 動画の長さと料金で変わった点
- Google Vids を追加料金なしで使える条件
- Gemini アプリと開発者向けの提供範囲
- 苦手な表現と、試す前に確かめたいこと
💡 知っておきたい用語
- API【エーピーアイ】:アプリやサービスから、別の機能を呼び出す窓口です。店の注文カウンターのように、頼んだ内容に応じて結果が返ってきます。
最終更新日: 2026年11月6日
▶ 公式ページ
- Gemini Omni 1.2 Flash の発表(Google 公式ブログ)
- Gemini API の料金ページ(Google AI Studio)

短い商品動画を作る人に届く更新
この記事のポイント
- Google が2026年11月5日、Gemini Omni 1.2 Flash(2026年11月時点)を発表しました。
- 動画の長さは最大15秒に伸び、720p の料金は30%下がって1秒あたり0.07ドルです(2026年11月時点)。
- Google アカウントまたは Google Workspace の契約があれば、Google Vids で15秒のクリップを追加料金なしで生成できます。
商品紹介や広告の短い動画を作りたい人は、Google アカウントがあれば Google Vids で15秒のクリップを追加料金なしで生成できます。自社のサービスに動画生成を組み込む開発者にとっては、720p の料金が前のモデルより30%下がります。
Gemini Omni 1.2 Flash は、Google の動画生成・編集モデルです。前の Gemini Omni 1.1 では10秒までだった動画の長さが、最大15秒まで伸びました。生成だけでなく編集にも同じ長さが適用されます。
長さは最大15秒に、料金は秒単位で下がった
今回の変更の中心は、扱える動画の長さと1秒あたりの料金です。料金は Google の発表と Gemini API の料金ページに記載されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生成・編集できる長さ | 最大15秒(Omni 1.1 は10秒) |
| 720p の料金 | 1秒あたり0.07ドル(Omni 1.1 から30%値下げ) |
| 4K の料金(アップサンプリング使用) | 1秒あたり0.209ドル |
料金は秒単位なので、動画が長くなれば1本あたりの費用も増えます。同じ長さの720p 動画なら費用は3割下がりますが、最大の15秒で作ると、1本の費用は Omni 1.1 の10秒動画と同じくらいになります。
使える場所で条件が違う
追加料金なしで使えるのは Google Vids で、Gemini アプリと Gemini API にはそれぞれ別の条件があります。
- Google Vids: Google アカウントまたは Google Workspace の契約があれば、15秒のクリップを追加料金なしで生成できます。
- Gemini アプリ: 15秒動画の作成について、Google は Google AI Ultra(2026年11月時点)の加入者へ「rolling out」(順次提供)としています。
- Gemini API: 開発者向けに一般提供されており、対象は有料枠です。
Gemini アプリで作りたい場合は、Google AI Ultra の加入者でも、自分のアカウントで使えるようになっているかを確かめる必要があります。
商品ページや広告の素材づくりが主な場面
Google は使い道として、バーチャル試着のクリップ、カタログの回転表示、ブランド動画広告を挙げています。いずれも、短い尺で商品を見せる用途です。
たとえばネットショップの担当者なら、商品をぐるりと回して見せる動画や、広告の短い素材の案づくりが、この発表に沿った場面です。10秒では収まらなかった構成も、15秒なら試せるようになります。
試すなら、Google Vids で自社の商品に近い題材のクリップを1本作り、形や色、ロゴの見え方が実物と合っているかを確かめるのが負担の少ない入り方です。商品ページに載せる動画が実物と違って見えると、購入者の誤解につながるためです。
速い動きや複雑な物理表現は改善の途中
Google は、速いスポーツの動き、台本の急な変更、複雑な物理表現について、改善の開発が続いているとしています。スポーツの場面や、ものがぶつかり合うような映像を作る場合は、完成品として使えるかを1本ずつ確かめる必要があります。
また、次の点は本記事では確認できていません。
- Google Vids の追加料金なしの枠に、生成本数などの上限があるか
- 各サービスの提供地域と、日本語の指示への対応状況
- 生成した動画を広告に使う場合の権利条件
広告など外部に公開する素材に使う場合は、公開前に Google の利用規約と社内のルールを確かめてください。
編集部の見方
編集部は、一般の利用者にとって今回いちばん効くのは30%の値下げより、Google Vids で15秒のクリップを追加料金なしで試せる点だと見ています。理由は3つあります。
- 試す費用がかからない: Google アカウントまたは Google Workspace の契約があれば対象になるため、Google AI Ultra や Gemini API の有料枠に進む前に、自社の商品で出来を確かめられます。
- 値下げの効き方は尺で変わる: 同じ長さなら3割安くなりますが、15秒まで伸ばすと1本の費用は Omni 1.1 の10秒動画と同じくらいになります。
- 最初の題材を絞りやすい: Google が挙げた用途にはカタログの回転表示があり、改善中の項目には速いスポーツの動きがあります。まず商品の見せ方に絞ると、発表内容に沿って出来を判断できます。
この見方が変わるのは、Google Vids の追加料金なしの枠に本数や画質の制限があり、実務に足りないと分かった場合です。そのときは、Gemini API の有料枠で秒単位の費用を見積もる判断が先に来ます。
よくある質問
Q: 無料で使えますか?
A: Google Vids では、Google アカウントまたは Google Workspace の契約があれば、15秒のクリップを追加料金なしで生成できます。Gemini API の一般提供は有料枠が対象です。
Q: 4K の動画も作れますか?
A: Gemini API の料金ページには、アップサンプリングを使う4K 動画の料金が1秒あたり0.209ドルと記載されています。720p の1秒あたり0.07ドルより高い設定です。
Q: Gemini アプリでもすぐに15秒動画を作れますか?
A: Google は Google AI Ultra の加入者へ「rolling out」としています。加入者でも、自分のアカウントで使えるかの確認が必要です。
まとめ
Gemini Omni 1.2 Flash で、動画の長さは最大15秒に伸び、720p の料金は Omni 1.1 より30%下がりました。一般の利用者は Google Vids なら追加料金なしで15秒のクリップを生成でき、開発者向けの提供は Gemini API の有料枠が対象です。速い動きや複雑な物理表現は改善の途中なので、公開用の素材にする前に出来を確かめる必要があります。
【用語解説】
- Google Vids: Google の動画作成サービスです。今回の発表では、15秒のクリップを追加料金なしで生成できる場所として挙げられています。
- 720p / 4K: 映像のきめ細かさを表す呼び方です。4K のほうが細かい映像になります。
- アップサンプリング: 映像の解像度を高める処理です。
引用元:
- [1] Gemini Omni 1.2 Flash の発表(Google 公式ブログ)
- [2] Gemini API の料金ページ(Google AI Studio)
この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。
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15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。