Claude Codeに/skill-doctor追加。未使用スキルのコンテキスト消費が分かる anchor left anchor right

Sep 05 2026 AIニュース

Claude Codeに/skill-doctor追加。未使用スキルのコンテキスト消費が分かる

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Claude Code v2.1.261 は、読み込んだスキルのうち使われていないものと、そのコンテキスト消費を表示する /skill-doctor を追加したバージョンです。

📖 この記事で分かること

  • Claude Code 2.1.261 が追加した新コマンドの中身
  • 使われていないスキルの「コンテキスト代」を測る方法
  • コマンド出力の受け取り量を広げる新しい設定
  • 既存の /doctor・/context との役割の違い

💡 知っておきたい用語

  • コンテキスト: AI が一度に読み込める作業机の広さ。置いた資料が多いほど、他の作業に使える余白が減ります。
  • スキル: Claude Code に手順書を追加する仕組み。増やすほど便利になる一方、机の上を常に少しずつ占有します。

最終更新日: 2026年9月5日

▶ 公式ページ

Claude Code 2.1.261 が追加した /skill-doctor

この記事のポイント

  • Anthropic が 2026 年 9 月 4 日、Claude Code v2.1.261(2026年9月時点)を公開しました。
  • 新コマンド /skill-doctor は、読み込んだスキルのうち使われていないものと、それがコンテキストで占めているコストを表示します。
  • コマンド出力を受け取る量の上限設定も新設され、最大 128K 文字(2026年9月時点)まで引き上げられます。

Anthropic は 9 月 4 日、開発者向け CLI の Claude Code v2.1.261 を公開しました。目玉は新しいスラッシュコマンド /skill-doctor です。公式リリースノートによれば、読み込んだスキルのうち使われていないものと、それがコンテキストで占めているコストを表示し、整理できるようにするものと説明されています。

スキルは追加するほど作業を任せやすくなりますが、その存在自体が常にコンテキストの一部を消費します。増やした結果どれだけの余白を払っているのかは、これまで感覚に頼りがちでした。/skill-doctor はその支払いを一覧にする位置づけです。

なお、同名の /skill-doctor を名乗る第三者製のコミュニティプラグインが別途存在します。今回のものは Claude Code 本体に組み込まれたコマンドで、両者は別物です。

出力の受け取り量とサブエージェント設定も調整可能に

同じバージョンでは、運用側で詰まりやすかった箇所の設定が開放されました。

新設定 bashOutputMaxChars と taskOutputMaxChars は、コマンド出力とバックグラウンドタスクの出力を、ファイルに退避される前に Claude が本文中で受け取れる量を引き上げます。上限は 128K 文字です。長いビルドログやテスト結果が途中でファイル送りになり、そのたびに読み直しが挟まる使い方では効きます。

新しいオプション --append-subagent-system-prompt-file は、サブエージェントのシステムプロンプトをファイルから読み込みます。コマンドラインに渡すには大きすぎるプロンプトが対象です。

修正面では、エージェントチームの teammate が 2 ターン目に初回ターンのツール・スキル告知を再送しており、リクエストの先頭が変わってプロンプトキャッシュを外していた不具合が直りました。再開できないバックグラウンドエージェントの起床処理がタイトループで再試行され、CPU 使用率が高いまま続く問題も修正されています。

安全側では、危険な rm の確認プロンプトが、位置パラメータに対する rm -rf と、二重引用符で囲った sh -c スクリプト内の rm -rf も検出するようになりました。

既存の /doctor・/context との違い

コンテキストの可視化自体は、以前から用意されていました。

公式ドキュメントによれば、既存の /doctor は未使用のスキル・MCP サーバ・プラグインを、そのコンテキストコストと対比して見つける機能を持ちます。/context はコンテキスト使用量を色分けグリッドで可視化し、コンテキストを食っているツールやメモリ肥大の改善提案を出します。

つまり /skill-doctor は、まったく新しい発想の機能ではなく、/doctor が担っていた診断のうちスキル部分を独立した専用コマンドとして切り出したものにあたります。なお公式ドキュメントのコマンド一覧には、本稿の確認時点で /skill-doctor の記載はまだありません。

このほか /status と claude doctor には「Organization policy」の行が追加され、組織のポリシーを読み込めなかった理由を表示するようになりました。プロキシがエンドポイントを通していない、といったケースが対象です。/model ピッカーと VS Code のモデルピルも、Bedrock・Vertex AI・LLM ゲートウェイの生 ID ではなくモデル名を表示するようになっています。Remote Control 周りでは、スマートフォンやブラウザから接続したときに権限モードが古いまま表示される問題など、複数の修正が入りました。

編集部の見方

編集部は、この更新で実務に効くのは新コマンドそのものより、スキルの追加コストが測定対象になったことだと見ます。

  • 根拠1: /skill-doctor が出すのは「使われていないスキル」と「それが占めるコンテキストコスト」です。追加の是非ではなく、抱えたまま使っていないものを外す判断に直結します。
  • 根拠2: 同じバージョンで、teammate の再送によるプロンプトキャッシュ外れが修正されています。リクエスト先頭の構成がコストに響くことを前提にした修正で、コンテキストの中身を管理対象として扱う方向が一貫しています。
  • 根拠3: 診断機能はすでに /doctor と /context にありました。それでも専用コマンドを切り出したことは、スキルの肥大が個別に扱う価値のある問題になったことを示します。

この見方が変わる条件は、/skill-doctor の出力が実際の削減につながる粒度で出ない場合です。未使用の一覧が出ても、削ってよいかの判断材料が薄ければ、実行されるのは棚卸しではなく確認だけになります。効果の程度を示す数値は公式に示されていないため、そこは各自の環境で確かめる必要があります。


よくある質問

Q: /skill-doctor は何を表示しますか

A: 公式リリースノートによれば、読み込んだスキルのうち使われていないものと、それがコンテキストで占めているコストです。整理して減らすことを目的にした表示と説明されています。

Q: 出力の上限はどこまで広げられますか

A: bashOutputMaxChars と taskOutputMaxChars で、最大 128K 文字まで引き上げられます。これはファイルに退避される前に Claude が本文中で受け取れる量の上限です。

Q: 既存の /doctor を使っていれば十分ではないですか

A: /doctor にも未使用のスキル・MCP サーバ・プラグインをコンテキストコストと対比して見つける機能があります。/skill-doctor はそのうちスキルに絞った専用コマンドという位置づけです。


まとめ

Claude Code v2.1.261 は、スキルが消費するコンテキストを一覧化する /skill-doctor を追加しました。あわせて出力の受け取り量を最大 128K 文字まで広げる設定と、サブエージェントのシステムプロンプトをファイルから読む起動オプションが加わっています。診断そのものは /doctor と /context に既にありましたが、スキル部分を切り出した点に、増えたスキルの棚卸しを独立した作業として扱う方向が表れています。


【用語解説】

  • スラッシュコマンド: / から始まる命令。Claude Code に特定の動作を直接指示するための入力です。
  • サブエージェント: 本体とは別に立ち上がり、与えられた役割の作業を担当する補助的な実行単位です。
  • プロンプトキャッシュ: 毎回同じ内容を送り直す部分を再利用する仕組み。リクエストの先頭が変わると再利用が外れます。

引用元:


この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。

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KOJI TANEMURA

15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。