Copilot CLI の正式版 v1.0.89 が公開され、Claude Code 用のルールファイルをそのまま指示として取り込めるようになりました。
📖 この記事で分かること
- Copilot CLI 1.0.89の主な変更点
- Claude Code用ルールの再利用が意味すること
- Autoの段階切り替えと課金の考え方
- PR作成やプラグイン管理の改善点
💡 知っておきたい用語
- カスタム指示:AIに毎回伝えたい「このプロジェクトの決まりごと」をファイルにしておく仕組み。新しく入った人に渡す作業マニュアルのようなもの
最終更新日: 2026年9月29日
▶ 公式ページ
- GitHub Copilot CLI v1.0.89 リリースノート(GitHub)
- Configure cost and quality in Copilot auto model selection(GitHub Changelog)

Copilot CLI 1.0.89で何が変わったか
この記事のポイント
- GitHubが2026年9月28日(UTC)、Copilot CLI v1.0.89(2026年9月時点)を正式公開しました。
- Claude Codeのルールファイル(.claude/rules)を、カスタム指示として読み込めるようになりました。
- Autoのモデル選択で段階の提案・切り替えに対応し、GPT-6 Sol/Luna、claude-opus-5.5も選択肢に加わりました。
GitHubは2026年9月28日(UTC)、ターミナルで動くAIコーディングエージェント「GitHub Copilot CLI」の正式版v1.0.89を公開しました。今回の目玉は、別製品であるClaude Code向けに書かれたルールファイルを、Copilot CLIがそのまま指示として取り込めるようになった点です。
リリースノートには「.claude/rules にある Claude Code のルールファイルをカスタム指示としてサポート」と記載されています。ただし、読み込む範囲や、Copilot 独自の指示ファイルと併存したときの優先順位は、リリースノートには書かれていません(2026年9月時点で公式未記載)。
Autoの段階切り替えと追加モデル
モデルの自動選択機能「Auto」が、ルーティングの段階を提案し、ショートカットやクリックで切り替えられるようになりました。GitHub Changelog(9月14日)によると、段階は efficiency / balance / intelligence の3種です。どの段階でも同じモデル群からプロンプトごとにAutoがモデルを選び、課金は段階ではなく、実際に選ばれたモデルで決まります。
あわせて /model での段階の切り替えが正しく循環するよう修正され、非対応だった Fast プロファイルは削除されました。保存済みの Fast 設定は Balance に切り替わります。Autoから手動でモデルに切り替えると、簡単なフィードバック入力が表示されるようにもなりました。
モデル選択には、利用可能な場合に GPT-6 Sol / GPT-6 Luna(2026年9月時点)が表示され、claude-opus-5.5(2026年9月時点)にも対応しました。
そのほかの主な変更
チーム運用に効く変更も含まれています。
- PR作成が、リポジトリのプルリクエストテンプレートに従い、必須セクションやチェックリストの構造を保持
- 直接インストールしたプラグインを有効・無効に切り替え可能(copilot plugin enable で再有効化)
- ローカルセッションで、空の入力欄で Esc を2回押すと、まだ回答が始まっていないプロンプトを取り消せる
- Geminiモデル使用時、特定の形式のスキーマを持つMCPツールがあると毎回400エラーになる不具合を修正
- 対応するWindowsのサンドボックスで、ローカルネットワークアクセスをオンにするとlocalhostに接続可能
編集部の見方
設定の二重管理が減る: Claude CodeとCopilot CLIを併用するチームでは、コーディング規約や禁止事項を2か所に書き分ける手間がありました。片方の書式を他方が読むことで、ルールの正本を1つに寄せやすくなります。複数のAIエージェントを使い分ける現場が増えるなか、ツール側が他社形式に歩み寄る動きとして注目しています。
優先順位は確認が必要: 一方で、Copilot 独自の指示と Claude Code のルールが食い違ったときにどちらが効くかは、公式に明記されていません。両方を置いているリポジトリでは、想定どおりの指示が効いているか確認してから運用に載せるのが安全です。
コスト管理の軸が明確に: Autoの段階は「どのモデルを選ばせるか」の方針で、料金は選ばれたモデルで決まります。段階を上げれば高性能モデルが選ばれやすくなる分、消費も増える可能性があるため、利用枠を管理する立場の人は段階の既定値を意識しておく価値があります。
よくある質問
Q: Claude Codeを使っていなくても関係ありますか?
A: .claude/rules が無いリポジトリでは、この変更の影響はありません。Auto の段階切り替えや PR テンプレート対応などは、Copilot CLI の利用者全体に関わる変更です。
Q: Autoの段階によって料金は変わりますか?
A: GitHub Changelog によると、課金は段階ではなく Auto が選んだモデルに基づきます。
Q: Fast プロファイルを使っていた場合はどうなりますか?
A: 保存・エクスポート・再開された Fast の設定は、Balance にフォールバックします。
まとめ
Copilot CLI v1.0.89 は、Claude Code のルールファイル読み込みと Auto の段階切り替えを中心とした更新です。複数のAIコーディングツールを併用する開発者にとって、指示の管理を一本化しやすくなりました。ルールの優先順位は公式未記載のため、導入時の動作確認が欠かせません。
【用語解説】
- Copilot CLI: GitHub Copilot をターミナル上で使うためのエージェント型ツール。コードの読み書きやコマンド実行を任せられる
- MCP【エムシーピー】: AIアプリと外部ツールをつなぐための共通規格(Model Context Protocol)
- プルリクエストテンプレート: PR作成時に自動で挿入される定型文。確認項目や必須記入欄をチームで統一するために使う
引用元:
- [1] Release v1.0.89 · github/copilot-cli(GitHub)
- [2] Configure cost and quality in Copilot auto model selection(GitHub Changelog)
この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。
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15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。