Muse Spark 1.3 は、Meta が2026年9月2日に公開したエージェント向けモデルです。
📖 この記事で分かること
- Muse Spark 1.3の公開日と提供先
- 前世代1.2からの消費量の削減幅
- 2つのモデルIDと公式価格の差
- max reasoningが未提供である理由
💡 知っておきたい用語
- ツール呼び出し: AIが検索やファイル編集など外部の道具を使う回数。職人が作業中に工具箱へ手を伸ばす回数に近い。
- コンテキストウィンドウ: AIが一度に読み込んでおける文章量。机の上に広げておける書類の枚数にあたる。
最終更新日: 2026年9月3日
▶ 公式ページ
- Introducing Muse Spark 1.3(Meta AI Research)
- Muse Spark 公式モデルページ(Meta for Developers)

Muse Spark 1.3の概要
この記事のポイント
- Metaは2026年9月2日、Muse Spark 1.3(2026年9月時点)を公開しました。
- コーディング作業でツール呼び出し約20%減、トークン約25%減(対1.2)。
- Muse CodeとMeta Model APIで当日からロールアウト。
Metaは9月2日、エージェント向けモデルのMuse Spark 1.3を公開しました。提供先は同社のターミナル常駐ツールMuse Codeと、Meta Model API【エーピーアイ】の2つで、発表当日からのロールアウトです。公式が前面に置いたのは精度そのものではなく、同じ作業を終えるまでに消費する量の削減でした。
仕様と料金
公式が示した差分は消費量に寄っています。コーディング作業において、前世代のMuse Spark 1.2と比べてツール呼び出しが約20%、トークンが約25%減ったと説明されています。コンテキストウィンドウは100万トークンです。
モデルIDは2つ用意されています。公式モデルページに記載された100万トークンあたりの価格は次のとおりです(2026年9月時点)。
muse-spark-1.3: 入力 $1.25 / キャッシュ入力 $0.15 / 出力 $4.25muse-spark-1.3-contributor: 入力 $0.10 / キャッシュ入力 $0.002 / 出力 $0.20
contributorはデータ提供と引き換えの廉価ティアで、入力単価は通常版の約12分の1にあたります。業務データを扱う場合、この条件が使えるかどうかが先に問われます。
安全性の面では、敵対的入力とプロンプトインジェクションへの耐性が向上し、エージェント動作において「何が不可逆な操作か」の判断校正が改善したと公式は説明しています。
未提供のまま残った部分
発表時点で揃っていない要素があります。最上位の推論設定であるmax reasoningは、追加の安全性テストの完了後に提供予定とされ、当日は利用できません。既存の推論モードは当日から使えます。
オープンウェイトの公開はロードマップに記載がありますが、時期は公表されていません。
編集部の見方
編集部は、今回の更新で実務に効くのは性能の伸びよりも「同じ作業あたりの消費量が減ったこと」だと見ます。
- 根拠1: ツール呼び出し約20%減・トークン約25%減は、エージェントを長時間回す運用でそのまま請求額に効きます。速度の指標ではなく、消費量の指標として出されている点が実務寄りです。
- 根拠2: 100万トークンのコンテキストと入力$1.25という単価の組み合わせは、長い作業ログを抱えたまま走らせる用途と相性が合います。
- 根拠3: 一方で、公式のベンチマーク比較図が並べる相手はGPT 5.6 Sol (max)とOpus 5 (max)です。最も重い設定同士の比較でありながら、Muse Spark 1.3側の
max reasoningは安全性テスト待ちで揃っていません。比較の枠組みと提供状況にずれがあります。 - この見方が変わる条件:
max reasoningが提供され、比較の前提が揃った時点で評価軸は精度側へ移ります。またcontributorのデータ提供条件が自社の扱うデータに合わない場合、価格面の優位はそのまま消えます。
よくある質問
Q: 今すぐ使えますか
A: Muse CodeとMeta Model APIで2026年9月2日からロールアウトしています。既存の推論モードは当日から利用可能です。
Q: contributorティアは何が違いますか
A: 入力単価が通常版の約12分の1になる代わりに、データ提供が条件となる廉価ティアです。モデルIDはmuse-spark-1.3-contributorです。
Q: max reasoningはいつ使えますか
A: 追加の安全性テストの完了後に提供予定とされており、公開時点で具体的な時期は示されていません。
まとめ
Muse Spark 1.3は2026年9月2日に公開され、Muse CodeとMeta Model APIで提供が始まりました。公式が示した中心的な差分は、コーディング作業におけるツール呼び出し約20%減・トークン約25%減という消費量の削減です。最上位設定のmax reasoningとオープンウェイト公開は、いずれも時期未定のまま残されています。
【用語解説】
- エージェント: 指示を受けて自分で手順を決め、道具を使いながら作業を進めるAIの動かし方。
- プロンプトインジェクション: 読み込ませた文章の中に指示を混ぜ込み、AIを本来と違う動作へ誘導する攻撃手法。
- オープンウェイト: モデルの重み(学習結果のデータ)を配布し、手元の環境で動かせるようにする公開形態。
引用元:
- [1] Introducing Muse Spark 1.3(Meta AI Research)
- [2] Muse Spark モデルページ(Meta for Developers)
- [3] Meta debuts Muse Spark 1.3 as personal agent work continues(Axios)
この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。
15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。