📖 この記事で分かること
- Ollama v0.40.3 で変わった 3 点
- 裏側のモデル更新を一時停止した理由
- ollama launch の警告がどう変わったか
- 更新前後で確かめておきたい点
💡 知っておきたい用語
- 埋め込み:文章を数値の並び(ベクトル)に変換する処理。似た文書を探す検索の土台になる
最終更新日: 2026年10月12日
▶ 公式ページ
- Ollama v0.40.3 リリースノート(GitHub)

Ollama v0.40.3 の概要
この記事のポイント
- Ollama が 2026 年 10 月 11 日に v0.40.3(2026年10月時点)を公開しました。
- 埋め込みなどの性能のため、裏側のモデル更新処理を一時停止しました。
- ollama launch で Claude・Codex を起動した際の警告 2 件が出なくなりました。
手元の PC で Ollama を使って埋め込みを生成している開発者にとって、今回の中心はリクエスト性能に関わる変更です。Ollama は 2026 年 10 月 11 日に v0.40.3 を公開しました。これまで裏側で自動的に動いていたモデルの更新処理を、埋め込みやその他のリクエストの性能のために一時停止しています。
あわせて、ollama launch(Ollama から Claude や Codex を起動するコマンド)で出ていた警告が 2 件なくなりました。機能の追加ではなく、既存の動作を整える性格のリリースです。
変更点の詳細
変更は 3 点で、いずれもリリースノートに 1 行ずつ記載されています。
- 裏側のモデル更新処理の一時停止: 原文は「Paused background model upgrade for embedding and other request performance」です。止めた目的として、埋め込みとその他のリクエストの性能を挙げています。
- ollama launch claude の警告解消: Claude のコネクタ(Claude を外部のツールやデータにつなぐ機能)に関する警告が表示されなくなりました。
- ollama launch codex の警告解消: サービスティア(サービスの提供区分)に関する警告が出なくなりました。
1 点目について、公式の表現は「Paused(一時停止)」です。恒久的な廃止ではなく、一時的な措置として書かれています。どのような条件で再開するのか、再開の時期はいつかについて、この記事で確認できた情報はありません。
開発者にとっての影響
影響が大きいのは、Ollama を埋め込みの生成元として常時動かしている構成です。
たとえば、社内文書を埋め込みに変換して検索用の索引を作り、Ollama にまとめてリクエストを送っている開発者がいます。この場合、v0.40.3 への更新前後で同じデータを処理し、応答時間やスループットを比べることで、自分の環境で差が出るかを判断できます。Ollama が述べているのは「性能のために止めた」という目的までで、どれだけ速くなるかの数値はリリースノートの記載に含まれていません。効果は手元で測るのが確実です。
気をつけたいのは、裏側のモデル更新に頼った運用をしていた場合です。その処理が今は止まっているため、モデルが自動で新しくなる前提があるなら、その前提を見直す必要があります。
ollama launch で Claude Code や Codex を起動している人には、起動時の警告表示が減るという変化になります。警告をログ監視やスクリプトで拾っていた場合は、その判定に影響しないかを確認しておくと安全です。
編集部の見方
編集部は、埋め込みを Ollama で回している技術者なら、v0.40.3 は性能比較をしたうえで早めに取り込む候補だと見ます。
- 根拠 1: 公式が一時停止の理由として「埋め込みとその他のリクエストの性能」を明示しており、変更の目的が埋め込み用途に直結しています。
- 根拠 2: 変更内容は既存処理の停止と警告の削除で、新しい設定や API の変化はリリースノートに挙がっていません。取り込む際に見直す範囲が狭く済みます。
- 根拠 3: 一方で公式は「Paused」と書いており、今の挙動が今後も続くとは限りません。取り込むなら、今回の数値を基準として残しておく価値があります。
この見方が変わる条件は、後続のリリースで裏側のモデル更新が再開された場合です。そのときは、再開後も埋め込みの性能が保たれるかを改めて確かめる必要があります。
よくある質問
Q: モデルの裏側更新は今後も止まったままですか?
A: 公式の表現は「Paused(一時停止)」で、一時的な措置として書かれています。再開の時期や条件について、この記事で確認できた情報はありません。
Q: 埋め込みはどれくらい速くなりますか?
A: リリースノートが述べているのは、性能のために更新処理を止めたという目的です。改善の数値は記載に含まれていないため、更新前後で同じ処理を比べて確かめるのが確実です。
Q: ollama launch を使っていない場合も関係しますか?
A: 警告に関する 2 点は ollama launch で Claude と Codex を起動する場合の変更です。裏側のモデル更新の一時停止は、埋め込みなどのリクエストを送る利用に関わります。
まとめ
Ollama v0.40.3 は、埋め込みなどのリクエスト性能のために裏側のモデル更新処理を一時停止し、ollama launch の警告 2 件を解消したリリースです。埋め込みを常時生成している構成では、更新前後の性能を測って取り込みを判断できます。停止は一時的とされているため、今後のリリースで再開されたときの挙動も確認対象になります。
【用語解説】
- ollama launch: Ollama から Claude や Codex を起動するためのコマンドです。
- コネクタ: Claude を外部のツールやデータにつなぐ機能です。
- サービスティア: サービスの提供区分のことです。今回は Codex 起動時にこの区分に関する警告が出なくなりました。
引用元:
- [1] Release v0.40.3(GitHub / Ollama)
この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。
15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。