📖 この記事で分かること
- Claude Dashboards と Claude Motion で何ができるか
- 使えるプランとベータの範囲
- Docs・Slides・Design の正式版化で変わること
- 単体版 Claude Design が閉じる日と備え
💡 知っておきたい用語
- ダッシュボード:売上や利用者数などの数字を、グラフや表で一画面にまとめた「計器盤」のようなページ
最終更新日: 2026年10月10日
▶ 公式ページ
- Claude を開く(Anthropic)
- Claude Dashboards と Claude Motion の発表(Claude 公式)
- 単体版 Claude Design からの移行ガイド(Claude ヘルプセンター)

Claude Dashboards と Claude Motion とは
この記事のポイント
- Anthropic が 2026年10月8日、Claude Dashboards と Claude Motion をベータで公開しました(2026年10月時点)。
- Dashboards は有料プラン、Motion は Team・Enterprise プランが対象です。
- Docs・Slides・Design は Free を含む全プランで正式版になり、単体版 Claude Design は12月14日に閉じます。
毎週、データ担当に頼んで売上や問い合わせ件数の集計表を作ってもらっている人は、Claude に言葉で聞くだけで、最新の数字が入ったダッシュボードを作れるようになります。報告資料を短い説明動画にしたい人は、動画編集ソフトを開かずに Claude で下書きを作れます。Anthropic が 2026年10月8日に発表した Claude Dashboards と Claude Motion です。どちらもベータ(試験提供)で、使えるのは有料プランからです。
同じ発表で、文書・スライド・デザインを作る Docs、Slides、Design はベータを終え、無料の Free プランを含むすべてのプランで正式に使えるようになりました。
何ができるようになったか
Dashboards は会社のデータの置き場所につないで、質問からグラフを組み立てる機能です。Motion は文章やグラフを、動きのある説明動画にする機能です。
Claude Dashboards:データの置き場所に直接つなぐ
Dashboards がつながる先として、Anthropic は次を挙げています(2026年10月時点)。
- データの置き場所:Amazon Redshift、BigQuery、ClickHouse、Databricks、Snowflake
- 顧客管理(CRM)ツール:Salesforce
「地域別の今月の売上を、先月と並べて見たい」のように普通の言葉で頼むと、Claude がグラフを並べたダッシュボードを作ります。Anthropic は、データが変われば表示も最新に保たれるとしており、グラフごとに「最後にいつデータを更新したか」が表示されます。Claude が裏で使った問い合わせ(クエリ)の中身も見られるので、数字がどこから来たかを確かめられます。
作ったダッシュボードは、Amplitude、Grafana、Hex、Mixpanel、Omni、Perplexity、PostHog、Sigma といった分析ツールへ持ち出せます。Looker、monday.com、Tableau は「coming soon(近日対応)」とされています(2026年10月時点)。
Claude Motion:報告を短い説明動画に
Motion は、文章やグラフを動きのある説明動画にして、MP4 ファイルとして書き出す機能です。Anthropic は「四半期の報告を30秒の説明動画にする」という使い方を例に挙げています。
特徴は、動画を生成する AI モデルを使っていない点です。アニメーションはプログラムのコードで組み立てるため、Anthropic は「作り物の映像や、AI が生成した人物は出てこない」と説明しています。書き出した動画は Adobe、Descript、HeyGen、Higgsfield、invideo、Luma AI、Runway で続けて編集でき、Canva と Captions は今後対応予定とされています(2026年10月時点)。
使えるプランと注意点
Dashboards はすべての有料プランで、Motion は Team と Enterprise プランだけで使えます。どちらもベータで、無料の Free プランでは使えません。
| 機能 | 状態 | 対象プラン(2026年10月時点) |
|---|---|---|
| Claude Dashboards | ベータ | 有料プラン |
| Claude Motion | ベータ | Team・Enterprise |
| Docs / Slides / Design | 正式版 | Free を含む全プラン |
会社で Claude を使っている人は、管理者の設定も確かめてください。Enterprise では Dashboards と Motion が初期状態でオフになっており、管理者が組織の設定(Organization settings > Artifacts)でオンにします。Docs、Slides、Design は10月15日に自動でオンになり、それより前に手動でオンにもできます。
発表には、Dashboards の更新の間隔や、Motion で作れる動画の長さ・解像度の記載はありません。毎時の数字を追うような使い方を考えている場合は、ベータのうちに自社のデータで更新のされ方を確かめてから、業務の報告に使うかを決めるのが安全です。また、社内データにつなぐ機能なので、どのデータの置き場所を Claude につなぐかは、情報システム部門のルールに沿って決める必要があります。
Docs・Slides・Design の正式版と、単体版 Claude Design の終了
文書・スライド・デザインを作る3つの機能は、無料プランでも正式に使えるようになりました。Anthropic によると、これらの機能でこれまでに作られた文書・スライド・デザインは4,500万件を超えています。
正式版では、チームでの共同編集、社外との共有、PowerPoint や PDF への書き出しの改善、Google Slides との連携、スマートフォンでの編集が加わりました。企業向けには、自社で管理する暗号鍵(CMEK)への対応や、管理者が組織で使えるテンプレートを選べる設定も入っています。
一方、claude.ai/design にある単体版の Claude Design は、2026年12月14日で閉じます。Anthropic は「2つの版を動かすと両方の修正が遅れる」ことを理由に挙げ、Claude 本体に統合するとしています。単体版のプロジェクトは閉じるまで使え、組織のデザインシステムはワンクリックで移せるとされています。単体版を使っている人は、12月14日より前に移行ガイドに沿って移しておく必要があります。
編集部の見方
編集部は、今回の発表でいちばん多くの人に効くのは Dashboards だと見ています。「数字を見たいのに、集計を頼んで待つ」という時間が、データ担当以外の人の仕事から減るからです。
- 根拠1:つなぎ先が Redshift・BigQuery・Snowflake・Databricks・ClickHouse と Salesforce で、多くの会社で数字が実際に置かれている場所をそのまま対象にしています。
- 根拠2:グラフごとに最終更新の時刻と、裏で使ったクエリが見えるため、「この数字は本当に正しいのか」をデータ担当が後から確かめられます。AI に任せた集計で一番困る「根拠が見えない」点に手当てがあります。
- 根拠3:Motion が動画生成モデルを使わない設計なのも、社内の報告用途では安心材料です。数字の説明に、存在しない映像が紛れ込む心配がありません。
ただし、どちらもベータで、更新の間隔や動画の長さといった条件は発表に書かれていません。まずは週次の定例報告のように、数字を人が見比べられる場面から試すのが向いています。この見方が変わる条件は、正式版で更新の間隔に制限が付いたり、つなぎ先ごとに追加の費用がかかったりした場合です。その場合は、既存の分析ツールで足りる会社も出てきます。
よくある質問
Q: 無料の Free プランで Claude Dashboards は使えますか?
A: 使えません。Dashboards は有料プランのベータです。Free プランで新しく正式に使えるようになったのは Docs、Slides、Design です(2026年10月時点)。
Q: Claude Motion は AI で映像を作るのですか?
A: いいえ。Anthropic によると、Motion は動画生成モデルを使わず、コードでアニメーションを組み立てます。作り物の映像や AI が生成した人物は出てきません。
Q: 単体版の Claude Design で作ったものはどうなりますか?
A: 単体版は2026年12月14日まで使えます。それまでに、公式の移行ガイドに沿って Claude 本体へ移します。組織のデザインシステムはワンクリックで移せるとされています。
まとめ
Anthropic は2026年10月8日、社内データから最新のダッシュボードを作る Claude Dashboards と、報告を説明動画にする Claude Motion をベータで公開しました。同時に Docs・Slides・Design は全プランで正式版になり、単体版 Claude Design は12月14日に閉じます。会社で使う場合は管理者の設定と、つなぐデータの範囲を先に決めておくと試しやすくなります。
【用語解説】
- CRM【シーアールエム】: 顧客の情報や商談の記録をまとめて管理する仕組み。Salesforce が代表例
- クエリ: データの置き場所に「どの数字を、どう集めて取り出すか」を伝える命令文
- CMEK【シーメック】: 利用企業が自分で管理する暗号鍵でデータを保護する仕組み
引用元:
- [1] Claude Dashboards and Claude Motion(Claude 公式)
- [2] Claude Design migration guide(Claude ヘルプセンター)
- [3] Claude can now generate animated explainer videos and live data dashboards from text prompts(The Decoder)
この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。
15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。