📖 この記事で分かること
- GPT-6.1 Sol に加わった Ultrafast の速度の位置づけ
- API 料金(入力・出力 100 万トークンあたり)
- Codex と ChatGPT Work で使える対象プラン
- 米国・EU のデータレジデンシー対応の範囲
💡 知っておきたい用語
- Ultrafast:同じ GPT-6.1 Sol を、速さ優先の設定で動かす推論モード。同じ店の「特急便」を選ぶイメージで、届くのは速いが料金体系は別になります。
最終更新日: 2026年10月10日
▶ 公式ページ
- Ultrafast is rolling out today for GPT-6.1 Sol in the API, Codex, and ChatGPT Work(OpenAI Developer Community)

GPT-6.1 Sol の Ultrafast とは
この記事のポイント
- OpenAI が 2026 年 10 月 8 日、GPT-6.1 Sol(2026年10月時点)の高速モード Ultrafast を API・Codex・ChatGPT Work で提供開始。
- Sol Standard の最大 8 倍速。API は入力 100 万トークン 12 ドル、出力 60 ドル(2026年10月時点)。
- Codex と ChatGPT Work は Pro 500 など一部プランのみ。米国・EU のデータレジデンシーに対応。
応答待ちがボトルネックになっているエージェントや対話型の機能を GPT-6.1 Sol で組んでいる開発者は、同じモデル系列のまま速度を優先する選択肢を持てるようになりました。OpenAI が 2026 年 10 月 8 日に発表した Ultrafast は、Sol Standard より最大 8 倍速いとされる推論モードです。
提供先は API、Codex、ChatGPT Work の 3 つです。API は利用料金が明示されており、Codex と ChatGPT Work は対象プランが限られています。評価や導入を判断するうえで押さえたいのは、速度の比較基準、料金、対象プラン、データの処理地域の 4 点です。
速度・料金・提供範囲の仕様
OpenAI の説明では、Ultrafast は「Sol Standard の最大 8 倍の速度で、Astra に近い性能」を出すモードです。発表文の原文は「Near-Astra intelligence at up to 8x faster speeds than Sol Standard」となっています。
ここで注意したいのは、速度の比較対象は Sol Standard、性能の比較対象は Astra と、基準が別々に書かれている点です。速度は「最大」の値なので、自社のプロンプト長や出力長でどの程度速くなるかは、実際に計測して確かめる必要があります。
仕様の要点は次のとおりです。
| 項目 | 内容(2026年10月時点) |
|---|---|
| 速度 | Sol Standard の最大 8 倍 |
| API 料金 | 入力 100 万トークンあたり 12 ドル、出力 60 ドル |
| Codex / ChatGPT Work の対象 | Pro 500、条件を満たす従量課金の Enterprise、クレジット制の Edu |
| Enterprise の扱い | 管理者が利用を有効にする必要あり |
| 提供地域 | 対応する全地域。米国・EU のデータレジデンシーに対応 |
あわせて、GPT-6.1 Sol Fast と GPT-6 Luna Fast も EU のデータレジデンシーに対応しました。EU 域内でのデータ処理を条件にしている案件では、Ultrafast に加えて Fast 系のモデルも候補に入れられます。
開発現場への影響
影響が大きいのは、1 回の応答時間がそのまま体験やコストに跳ね返るワークロードです。OpenAI は想定用途として、障害対応のデバッグ、アプリを操作するエージェント、一秒を争うライブ体験の 3 つを挙げています。
たとえば、画面操作を何十ステップも繰り返すエージェントは、1 ステップごとの待ち時間が積み上がって全体の完了時間を押し上げます。こうした処理では、モデルの賢さが同程度でも応答の速さで使い勝手が大きく変わります。
一方で、判断のための材料はまだ揃い切っていません。Ultrafast の料金は入力 12 ドル・出力 60 ドルと明示されていますが、自社で使っている Sol Standard の料金と並べて、速度向上に見合う差額かを確かめる必要があります。出力の多いタスクでは出力単価の影響が大きくなるため、入出力の比率ごとに試算しておくと判断しやすくなります。
組織での利用にも条件があります。Codex と ChatGPT Work では、Enterprise の場合は管理者が有効にしない限り使えません。現場の開発者が試したいときは、まず自社の契約が「条件を満たす従量課金の Enterprise」に当たるかを管理者側で確認することになります。
編集部の見方
編集部は、Ultrafast を既定モデルの置き換えとしてではなく、応答待ちが律速になっている処理に限って先に評価する対象と見ています。
- 根拠1: OpenAI 自身が挙げる用途が、障害対応・アプリ操作エージェント・ライブ体験と、待ち時間が成果を左右する場面に絞られている。
- 根拠2: 速度の基準は Sol Standard、性能の基準は Astra と別々に示されており、自社タスクでの品質と速度の両立は自分の評価セットで測らないと分からない。
- 根拠3: 対応する全地域で提供され、米国・EU のデータレジデンシーにも対応したため、処理地域の制約で採用を見送ってきたチームでも検証に入りやすくなった。
ステップ数の多いエージェントを運用しているチームにとっては、待ち時間の短縮がそのまま完了時間の短縮につながるため、まず 1 つの処理で計測してみる価値があると考えます。
この見方が変わる条件: 自社の評価で品質が Sol Standard と同等に出て、かつ契約中の料金との差が小さいと分かった場合は、限定用途ではなく既定の選択肢として扱う判断もありえます。
よくある質問
Q: Ultrafast は誰でも Codex や ChatGPT Work で使えますか?
A: いいえ。対象は Pro 500、条件を満たす従量課金の Enterprise、クレジット制の Edu プランです(2026年10月時点)。Enterprise では管理者が利用を有効にする必要があります。
Q: API での料金はいくらですか?
A: OpenAI によると、Ultrafast モードの GPT-6.1 Sol は入力 100 万トークンあたり 12 ドル、出力 100 万トークンあたり 60 ドルです(2026年10月時点)。
Q: EU 域内でのデータ処理が必要な案件でも使えますか?
A: Ultrafast は米国と EU のデータレジデンシーに対応しています。同時に GPT-6.1 Sol Fast と GPT-6 Luna Fast も EU のデータレジデンシーに対応しました。
まとめ
OpenAI は 2026 年 10 月 8 日、GPT-6.1 Sol の Ultrafast を API・Codex・ChatGPT Work で提供し始めました。Sol Standard の最大 8 倍速とされ、API は入力 12 ドル・出力 60 ドル(100 万トークンあたり)です。応答時間が律速になっているエージェントや対話機能を持つチームは、自社の評価セットで品質と速度、契約中の料金との差額を確かめたうえで、適用範囲を決めるのが現実的です。
【用語解説】
- Sol Standard: GPT-6.1 Sol の標準の動作モード。Ultrafast の速度はこのモードを基準に「最大 8 倍」と示されています。
- データレジデンシー: データを処理・保存する地域を指定できる仕組み。今回、米国と EU が対象として挙げられています。
- Pro 500: Codex と ChatGPT Work で Ultrafast の対象となっている個人向けプランの名称です(2026年10月時点)。
引用元:
- [1] Ultrafast is rolling out today for GPT-6.1 Sol in the API, Codex, and ChatGPT Work(OpenAI Developer Community)
この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。
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15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。