ElevenLabs Brand Kit - ElevenLabs Brand Kit、ロゴや色を一度登録すればAI画像・動画に毎回反映 anchor left anchor right

Oct 11 2026 AIニュース

ElevenLabs Brand Kit、ロゴや色を一度登録すればAI画像・動画に毎回反映

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📖 この記事で分かること

  • Brand Kitで何が登録できるか
  • 画像・動画・Flowsでの呼び出し方
  • チームや複数ブランドでの使い分け
  • 音声への拡張など、まだ先の話

💡 知っておきたい用語

  • ブランドガイドライン:会社やお店の「色・書体・ロゴの使い方」を決めた約束ごと。名刺やチラシの見た目をそろえるための社内ルールのようなものです。

最終更新日: 2026年10月11日

▶ 公式ページ

ElevenLabs Brand Kit - ElevenLabs Brand Kit、ロゴや色を一度登録すればAI画像・動画に毎回反映

Brand Kitで何が変わるのか

この記事のポイント

  • ElevenLabsが2026年10月9日、ElevenCreativeに「Brand Kit」を追加しました(2026年10月時点)。
  • 色・書体・ロゴ・参考画像・ルールを1つにまとめ、プロンプトで「@」を打って呼び出せます。
  • 発表ブログによると提供はすでに始まっており、音声や音の対応は今後としています。

生成AIで販促画像や短い動画を作っている人は、毎回プロンプトに「ブランドの色は紺と白、ロゴは右下に小さく」と書き足す手間を減らせるようになります。ElevenLabsが10月9日に発表した Brand Kit は、こうしたブランドの決まりごとをワークスペースに一度登録しておき、生成のたびに呼び出す機能です。

ElevenLabsは発表の中で、生成ツールでブランドを守ろうとすると、プロンプトのたびにビジュアルの特徴を説明し直すことになり、しかも担当者ごとに説明の仕方が違うため、人やプロジェクトをまたぐと一貫性が崩れると説明しています。Brand Kit はこの「説明」をプロンプトの外に出し、仕組みとして持たせる狙いです。

Brand Kitに登録できるものと呼び出し方

結論から言うと、登録するのは「見た目の素材」と「使い方のルール」の2種類で、呼び出しは「@」でタグ付けするだけです。

発表ブログによると、Brand Kit に入れられるものは次のとおりです。

  • 色と書体:配色とタイポグラフィ(文字の書体や組み方)を定義する
  • ロゴ:ロゴ画像と、その使い方のルールをあわせて保存する
  • 参考画像:写真のスタイル、構図、ブランドの雰囲気をモデルに教える
  • ルール:配色だけでは表せない「アイデンティティの適用の仕方」と「ブランドが決してしないこと」を書く

呼び出し方は、Image & Video、Flows、ElevenCreative のエージェントのいずれかでプロンプト中に「@」を入力し、キットをタグ付けします。ElevenLabsは、同じキットがすべての画面で働くため、Image & Video で作る1枚の商品画像も、Flows で組んだ一連のパイプラインも、同じガイドラインに沿って生成されるとしています。

ここで出てくる Flows は、画像・動画・音声・音楽などのモデルをキャンバス上でつなぎ、制作の流れを組み立てる機能です。公式ドキュメントでは、50以上の画像・動画モデルとElevenLabsの音声・音楽・効果音モデルを組み合わせられるとしています(2026年10月時点)。なお、同じドキュメントでは Flows 自体が「Alpha」(試験段階)で、機能は変わる可能性があると明記されています。

どんな場面で効くか

効くのは「同じブランドの素材を、複数の人が、何度も作る」現場です。

たとえば、ネットショップの担当者が新商品のたびにSNS用の画像と短い紹介動画を作っている場合、これまでは担当が変わるたびにプロンプトの書き方が変わり、色味やロゴの置き方がばらつきがちでした。Brand Kit を登録しておけば、誰が作っても同じキットを「@」で呼ぶだけになり、プロンプトに書くのは「何を作るか」に絞られます。

ElevenLabsは、キットがワークスペースに置かれ、チーム全員が同じガイドラインから生成できると説明しています。また、代理店や複数ブランドを持つチーム向けに、ブランドやクライアントごとにキットを作り、作業中に切り替えられるとしています。制作会社が複数の取引先の素材を並行して作るとき、取引先Aの配色が取引先Bの素材に混ざる、といった取り違えを防ぐ使い方が考えられます。

気をつけたいこと・まだ分からないこと

Brand Kit は「見た目」から始まった機能で、音声への対応はまだ先です。ElevenLabsは発表の「What’s next」で、ブランドはビジュアルだけではないとしたうえで、キットをビジュアル以外にも広げる作業を進めており、まずブランドの声と音から始めると書いています。時期は「Check back soon(近日お知らせ)」とされ、具体的な日付は書かれていません(2026年10月時点)。ElevenLabsは音声AIで知られる会社ですが、現時点の Brand Kit でナレーションの声までそろうわけではない点は押さえておく必要があります。

もう1点、10月9日の発表ブログには、Brand Kit を使えるプランや追加料金の記載がありません。ElevenCreative の生成はクレジットを消費する仕組みで、Flows のヘルプでは、ノードを実行するたびにモデルと設定に応じたクレジットがかかり、再実行も新しい生成として課金されると説明されています。Brand Kit を使うことでクレジットの消費が変わるかどうかは、発表ブログからは読み取れません。導入を検討する場合は、自分の契約プランの画面で Brand Kit が表示されるかと、生成時の消費クレジットを確かめるのが確実です。

また、登録したルールがどこまで忠実に守られるかは、生成に使うモデル側の性能にも左右されます。発表ブログは「ブランドに沿った画像や動画の生成を助ける」という表現にとどめており、出力の一致度を示す数値は示していません。

編集部の見方

編集部は、Brand Kit の価値は画質の向上ではなく、ブランドの説明を「人の頭の中」から「共有の設定」に移したことにあると見ています。

  • 根拠1: ElevenLabs自身が、課題を「担当者ごとに説明の仕方が違い、一貫性が崩れる」ことだと位置づけています。これはモデルの性能ではなく運用の問題で、キットを1か所に置くという解き方と噛み合っています。
  • 根拠2: 同じキットが Image & Video、Flows、エージェントの3つの画面で共通に使えます。単発の画像生成だけでなく、Flows で組んだ繰り返しの制作工程にもそのまま入るため、量を作るチームほど効果が出やすい構造です。
  • 根拠3: ブランドやクライアントごとにキットを切り替えられるため、複数の案件を並行する代理店や制作チームでの取り違え防止にも使えます。

一方で、個人が1つのブランドで月に数枚作る程度なら、プロンプトのひな形を手元に保存しておくのと大きな差は出にくいと考えます。この見方が変わる条件は、予告されている声と音への対応です。ナレーションの声や効果音までキットでそろうようになれば、ElevenLabsの得意分野である音声と結びつき、動画制作をまるごと1つのキットで管理できるようになるため、個人や小さなチームにとっても導入する理由がはっきりします。


よくある質問

Q: Brand Kit はすぐに使えますか?

A: 発表ブログでは「available now in ElevenCreative」とされ、すでに提供が始まっています。ただし対象プランの記載は発表ブログにはないため、自分のアカウントで表示されるかを確認してください。

Q: 登録した設定はチームで共有できますか?

A: できます。ElevenLabsは、キットはワークスペースに置かれ、チーム全員が同じガイドラインから生成できると説明しています。

Q: ナレーションの声もブランドに合わせてそろえられますか?

A: 現時点の Brand Kit はビジュアル(色・書体・ロゴ・参考画像・ルール)が対象です。声と音への拡張は「進めている」とされ、時期は示されていません(2026年10月時点)。


まとめ

ElevenLabsの Brand Kit は、色・書体・ロゴ・参考画像・ルールを1つのキットにまとめ、Image & Video、Flows、エージェントで「@」から呼び出せる機能です。同じブランドの素材を複数人で繰り返し作るチームほど、プロンプトの書き方のばらつきを減らせます。声と音への拡張は予告段階で、対象プランや料金は発表ブログに記載がないため、使う前に自分の契約で確かめておくと安心です。


【用語解説】

  • ElevenCreative: ElevenLabsの制作プラットフォーム。音声・音楽・効果音に加え、画像や動画の生成、編集、多言語化を1か所で扱えます。
  • Flows: ElevenCreative の中で、複数の生成モデルをキャンバス上の「ノード」としてつなぎ、制作工程を組み立てる機能。2026年10月時点で Alpha(試験段階)です。
  • クレジット: ElevenLabsで生成を行うたびに消費される利用枠。モデルや設定によって消費量が変わります。

引用元:


この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。

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KOJI TANEMURA

15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。