ChatGPT Image 1.5

OpenAI逆襲!ChatGPT Image 1.5が4倍速で画像生成革命

2025年12月17日

📖 この記事で分かること
・ChatGPTの画像生成機能が大幅パワーアップ、速度が最大4倍に
・テンプレート豊富で初心者でも楽しく遊べる設計が最大の魅力
・編集しても顔や雰囲気が変わらない新技術を搭載
・GoogleのGemini(Nano Banana)に対抗する業界の勢力図変化

💡 知っておきたい用語
画像生成AI:文章で指示を出すと、自動で絵や写真を作ってくれるAI技術。「猫が宇宙服を着ている写真」と入力するだけで、それらしい画像が数秒で完成します。


最終更新日: 2025年12月17日

OpenAIが2025年12月16日(現地時間)、画像生成AIの最新モデル「ChatGPT Image 1.5」を発表しました‎。これはGoogleの画像生成AI「Gemini」(通称ナノバナナ)が市場シェアを急拡大する中での電撃リリースです‎。生成速度が最大4倍に高速化し、編集機能も劇的に進化。さらに価格は20%削減と、まさに「逆襲」の一手と言えるアップデートとなりました‎。

実際に使ってみて分かったのは、スペックの進化だけではありません。豊富なテンプレートにより、初心者でも楽しく画像生成を体験できる点が、このツールの最大の魅力です。

4倍速の衝撃、待ち時間がほぼゼロに

最大の進化ポイントは、なんといっても生成速度です。従来モデルと比較して最大4倍の高速化を実現しました。これまでの画像生成AIは、プロンプト(指示文)を入力してから画像が表示されるまで数十秒待つことも珍しくありませんでした。でも、この待ち時間が劇的に短縮されたことで、「あ、ちょっと違うな」と思ったらすぐ次の指示を出せるようになったんです。

実に興味深いのは、画像を生成している最中でも次のプロンプトを入力できる「並行処理」が可能になった点です‎。これって地味に見えますが、試行錯誤を繰り返すクリエイティブワークでは革命的な改善です。アイデアの流れが止まらなくなりますからね。

初心者でも楽しめる、テンプレートの魅力

今回使ってみて気づいた最大のメリットは、豊富なテンプレートの存在です。従来の画像生成AIは、「どんな構図で、どんな照明で、どんなスタイルで…」といった細かい指示を出す必要がありました。これが初心者にとっては結構ハードルが高かったんです。

ところが、ChatGPT Image 1.5では、サイドバーの「画像」タブから様々なプリセットフィルターやトレンドのプロンプトを選ぶだけで、すぐに高品質な画像が生成できます‎ー turn0search0。例えば:

  • 「真珠の耳飾りの少女風」スタイル
  • 「ポップアート風」のカラフルな表現
  • 「映画ポスター風」のドラマチックな構図
  • 「ミニマルデザイン風」のシンプルな仕上がり

プロンプトを書くのが苦手な人でも、テンプレートを選ぶだけで「あ、こんな感じの画像が作りたかったんだ!」という発見がある。これが楽しいんです。遊び感覚でいろんなスタイルを試せるので、画像生成AI初体験の人にも強くおすすめできます。

正直なところ、この「楽しく遊べる」という要素は、スペック以上に大切だと感じました。技術的にすごくても、使いこなせなければ意味がないですからね。

編集しても顔が変わらない、一貫性の技術革新

従来の画像生成AIには、「編集したら別人になる」という大きな課題がありました。「表情を笑顔に変えて」と指示すると、確かに笑顔にはなるんですが、顔立ちや髪型、構図まで全部変わってしまう。これでは実用的な編集作業になりません。

GPT Image 1.5では、この問題を見事に解決しています‎。ライティング、構図、人物の外見といった重要な要素をしっかり保ちながら、指示した部分だけを変更できるようになりました。例えば、こんな使い方が可能です:

  • 写真の背景だけを変更(人物はそのまま)
  • 服装や髪型の試着シミュレーション(顔や体型は維持)
  • 照明や色調の微調整(構図は変えない)
  • 画像内のテキストの編集(デザイン全体は保持)

OpenAIはこの機能を「ポケットの中のクリエイティブスタジオ」と表現しています‎。ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、使ってみるとこの表現も納得できるレベルです。

テキスト表示も進化、でも日本語には課題

画像内に文字を入れる「テキストレンダリング」能力も強化されました‎。新聞記事のような細かい文字や、複雑な表組みも正確に描けるようになっています。ポスターやインフォグラフィックの作成には大きな進歩です。

ただ、正直なところ、日本語に関してはまだ弱いという印象を持ちました。これは個人的な使用感ですが、Googleの「Nano Banana Pro」(Gemini 2.0の画像生成機能)の方が日本語フォントの処理は優れているように感じます。このあたりは、今後の改善に期待したいところです。

Google vs OpenAI、激化する画像生成戦争

今回のリリースには、明確な競争背景があります。Googleは2025年8月に画像生成AI「Nano Banana」(Imagen 3ベース)をリリースし、わずか数ヶ月でGeminiの月間ユーザー数を4億5000万人から6億5000万人へと押し上げました‎ー turn0search2。各種ベンチマークでもOpenAIのモデルを上回る結果を叩き出し、AI画像生成の勢力図を塗り替えつつあります。

報道によれば、OpenAIのサム・アルトマンCEOは12月初旬の社内メモで「コードレッド(緊急事態)」を宣言したとのこと‎。当初は2026年1月のリリース予定だったGPT Image 1.5を前倒しした可能性が高いとされています。

注目すべき点は、性能が大幅に向上したにもかかわらず、API価格を従来モデルと比較して20%引き下げたことです‎ー turn0search0。これは明らかにGoogleへの対抗策であり、エンタープライズ市場でのシェア確保を狙っています。

個人的な意見ですが、このタイミングでのリリースは、まさにGoogleの「Nano Banana」への対抗だと思います。AI業界のトップを走ってきたOpenAIにとって、Googleの急成長は相当な脅威だったはずです。今のGoogleの勢いは本当にすごいなと感じます。

無料でも使える、今日から試せる

ChatGPT Image 1.5は、無料ユーザーを含むすべてのChatGPTユーザーに提供されています(BusinessとEnterpriseプランは後日対応予定)。ChatGPTのサイドバーに新たに追加された「画像」タブから、プリセットのスタイルやトレンドのプロンプトを使って簡単に画像生成を試せます。

プロンプト作成に慣れていない人でも、用意されたテンプレートを選ぶだけで高品質な画像が生成できるのは魅力的です。実用的な写真編集から、遊び心のあるアート作品まで、幅広い用途に対応しています。

使ってみた正直な感想

実際にいろいろと試してみましたが、速度の向上は体感できるレベルでした。そして何より、テンプレートの豊富さが本当に素晴らしい。今までだったら「どう指示すればいいんだろう?」と悩んでいた場面でも、テンプレートを眺めているうちに「これだ!」というスタイルが見つかります。

ただ、先ほども触れたように、日本語の処理に関してはまだ課題があります。英語のテキストを含む画像は非常に綺麗に生成されるんですが、日本語だと文字が崩れたり、フォントが不自然になったりすることがあります。

現時点での総合的な印象としては、Nano Banana Proの方がだいぶ強いかなという感じを持ってしまいます。特に、日本語コンテンツの制作を主にしている方には、Geminiの方が使いやすいかもしれません。

でも、テンプレートの充実度、編集の一貫性、速度、そしてChatGPTとのシームレスな統合という点では、GPT Image 1.5にも大きなメリットがあります。特に「楽しく遊べる」という要素は、初めて画像生成AIに触れる人にとって大きな価値があると思います。

AI画像生成の選択肢が増える時代

OpenAIとGoogleの競争激化は、私たちユーザーにとっては良いニュースです。それぞれのツールが独自の強みを持ち、用途に応じて使い分けられる選択肢が増えているからです。

  • ChatGPT Image 1.5: テンプレート充実、編集の一貫性、速度、ChatGPT統合、初心者フレンドリー
  • Gemini(Nano Banana Pro): 日本語処理、多様なスタイル、Google統合

2026年はさらにこの競争が激化すると予想されます。OpenAIは今後も新機能を次々と投入する予定であり、1月にはさらなる画像生成機能の強化も計画されているとの報道があります‎。

AI画像生成ツールを選ぶ際は、自分の用途と言語環境を考慮することが大切です。「まずは楽しく試してみたい」ならChatGPT Image 1.5、日本語コンテンツが多いならGemini、というのが現時点でのおすすめです。

よくある質問

Q: ChatGPT Image 1.5は無料で使えますか?
A: はい、無料ユーザーでも使用できます。ただし、BusinessとEnterpriseプランへの提供は後日となります。ChatGPTのサイドバーにある「画像」タブから利用可能です。

Q: プロンプトを書くのが苦手でも使えますか?
A: 使えます!豊富なテンプレートが用意されているので、気に入ったスタイルを選ぶだけで高品質な画像が生成できます。細かい指示を出す必要がないので、初心者でも楽しく遊べます。

Q: GoogleのGemini(Nano Banana)と比べてどちらが優れていますか?
A: 用途によります。テンプレートの充実度と編集の一貫性ではChatGPT Image 1.5、日本語処理ではGeminiに軍配が上がります。まずは気軽に両方を試して、自分の用途に合った方を選ぶことをおすすめします。

まとめ

ChatGPT Image 1.5は、速度4倍、編集の一貫性向上、価格20%削減という三位一体のアップデートに加え、豊富なテンプレートにより「誰でも楽しく遊べる」画像生成AIへと進化しました。GoogleのGeminiに対する明確な対抗策であり、AI業界トップの座を巡る戦いは新たなフェーズに入っています。

日本語処理には課題が残るものの、初心者フレンドリーな設計と編集作業の効率化には大きな価値があります。無料で試せるので、まずは自分の目で性能を確かめてみてください。テンプレートを眺めているだけでも、新しい発見があって楽しいですよ。

AI画像生成の選択肢が増えることは、私たちクリエイターにとって間違いなくプラスです。2026年、OpenAIとGoogleの競争はさらに激化するでしょう。どちらが勝つかは分かりませんが、この競争によって技術が急速に進歩していくことは確実です。今後の展開から目が離せません。

【用語解説】

  • 画像生成AI: 文章の指示から自動で画像を生成する人工知能技術。「猫が月面を歩いている写真」のような指示を出すと、AIがそれに合った画像を数秒で作成します。
  • プロンプト: 画像生成AIに与える指示文のこと。詳しく具体的に書くほど、意図した画像に近づきます。ChatGPT Image 1.5ではテンプレートが豊富なので、プロンプトを書かなくても使えます。
  • テンプレート: あらかじめ用意されたスタイルや構図のパターン。初心者でも選ぶだけで高品質な画像が生成できるので、画像生成AIの敷居を大きく下げる機能です。
  • API【エーピーアイ】: アプリケーション・プログラミング・インターフェースの略。異なるソフトウェアやサービスを連携させるための仕組みです。
  • 編集の一貫性: 画像の一部を変更する際、変更していない部分(顔、構図、照明など)を維持する能力。実用的な編集作業に不可欠です。

免責事項: 本記事の情報は執筆時点(2025年12月17日)のものです。AI技術は急速に進歩しているため、機能や制限は予告なく変更される場合があります。実際の使用前に最新情報をご確認ください。

Citations:
[1] https://openai.com/index/new-chatgpt-images-is-here/
[2] https://news.yahoo.co.jp/articles/44c9053db7715f206bd88cb49b13d4e03827237c
[3] https://news.mynavi.jp/article/20251217-3826832/
[4] https://note.com/ai_curator/n/n5bf651a7a801
[5] https://xenospectrum.com/openai-releases-gpt-image-1-5-challenges-google-nano-banana-pro/

KOJI TANEMURA

15年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア。クラウドやWeb技術に精通し、業務システムからスタートアップ支援まで幅広く手掛ける。近年は、SaaSや業務システム間の統合・連携開発を中心に、企業のDX推進とAI活用を支援。

技術だけでなく、経営者やビジネスパーソンに向けた講演・執筆を通じて、生成AIの最新トレンドと実務への落とし込みをわかりやすく伝えている。

また、音楽生成AIのみで構成したDJパフォーマンスを企業イベントで展開するなど、テクノロジーと表現の融合をライフワークとして探求している。

Copyright © 2026 TECH NOISY All rights reserved.