📖 この記事で分かること
- Visual Studio版CopilotでBYOMがプレビュー提供に
- BYOMは新しいAgent (Preview)でしか使えない
- 従来のAsk/AgentモードはBYOM非対応になった
- 更新後はOllamaモデルの登録し直しが必要
💡 知っておきたい用語
- BYOM(Bring Your Own Model):Copilotが使うAIモデルを、GitHub既定のものではなくチームが選んだものに差し替える機能
最終更新日: 2026年10月24日
▶ 公式ページ
- GitHub Copilot in Visual Studio の更新内容(GitHub Changelog)

Visual Studio版CopilotのBYOMで何が変わったか
この記事のポイント
- GitHubが2026年10月22日、Visual Studio版GitHub CopilotでBYOMをプレビュー提供(2026年10月時点)。
- BYOMは新しいAgent (Preview)が必須に。従来のAsk/Agentモードは非対応(2026年10月時点)。
- 設定済みのOllamaモデルは、更新後に登録し直す必要があります。
Visual StudioでCopilotに自分たちの選んだモデルを使わせている開発チームは、使える場所が新しいAgent (Preview)(2026年10月時点)に移ります。GitHubが10月22日に公開した更新で、BYOM【ビーワイオーエム】(チームが選んだモデルをCopilotで使う機能)がプレビューとして提供されました。
GitHubは、BYOMを「チームが好むモデルを使えるようにするもの」と説明しています。一方で同じ更新により、これまでのAskモードとAgentモードではBYOMが使えなくなりました。新機能の追加というより、BYOMの入口が新しいAgentに切り替わった更新として読むのが実態に近い内容です。
BYOMの提供条件と制約
BYOMを使う条件は「新しいAgent (Preview)を使うこと」で、ここが今回の最大の変更点です。
GitHubの説明では、新しいAgent (Preview)はGitHub Copilot SDK【エスディーケー】で動くharness(エージェントを動かす実行の土台)の上に作られています。BYOMはこの新しいAgentを前提とし、従来のAskモードとAgentモードはBYOMに対応しなくなりました。
更新に伴う制約は次のとおりです。
- BYOMの利用先: 新しいAgent (Preview)のみ。従来のAsk/Agentモードは非対応
- Ollamaのモデル: 以前に設定していたOllamaモデルは、更新後に登録し直す必要がある
- Git agentの機能: GitプロバイダーのMCP【エムシーピー】サーバー(外部ツールをAIにつなぐ仕組み)の接続が必要。対応はGitHubとAzure DevOps
対象プランについて、GitHubは今回の更新がCopilot Free、Student、Pro、Pro+、Max、Business、Enterprise(2026年10月時点)のすべてのプランで利用できるとしています。ただしこの記述は更新全体についてのもので、BYOMに限った条件として書かれた文ではありません。BYOM自体もAgent (Preview)もプレビュー段階です。
開発チームへの影響
影響が大きいのは、すでにBYOMを使っていたチームです。特にOllamaでローカル実行のモデルをVisual StudioのCopilotにつないでいた場合、更新後はそのモデルが登録されていない状態になります。
ローカルモデルで社内コードを扱う構成を組んでいたチームでは、更新した開発者からCopilotが期待どおりのモデルで動かなくなり得ます。チーム内で更新のタイミングがそろっていないと、人によって使っているモデルが違う状態も起こります。
確認しておきたい点は3つです。
- 更新前に、どのOllamaモデルを設定していたかを控えておく
- Ask/AgentモードでBYOMを前提にしていた作業は、新しいAgent (Preview)側で使うことになる
- Git agentの機能を使う予定なら、GitHubまたはAzure DevOpsのMCPサーバーを接続できる環境かを確かめる
新しいAgentはプレビューなので、チームの標準環境として一斉に切り替えるより、一部のメンバーで動作を確かめてから広げるほうが、作業が止まるリスクを抑えられます。
編集部の見方
編集部は、今回の更新で注目すべきは「BYOMが使えること」より 「BYOMが新しいAgent (Preview)に一本化されたこと」 だと見ています。
- 根拠1: GitHubは、従来のAskモードとAgentモードがBYOMに対応しなくなったと明記しています。既存の利用者にとっては、使い方の前提が変わる変更です。
- 根拠2: 設定済みのOllamaモデルを登録し直す必要があり、更新するだけで元の環境がそのまま引き継がれるわけではありません。
- 根拠3: 移行先の新しいAgentも、BYOM自体も、いずれもプレビューです。
このため、BYOMを業務に組み込んでいるチームは、更新を個人任せにせず、モデル設定の控えを取ってから計画的に移るのが妥当だと考えます。新規でBYOMを試すチームにとっては、最初から新しいAgentで始められるので、移行の負担はありません。
この見方が変わる条件は、新しいAgentがプレビューを外れて正式提供になった場合です。そうなれば、移行は「待つかどうか」ではなく「いつ移るか」の判断になります。
よくある質問
Q: これまでのAgentモードでBYOMのモデルを使い続けられますか?
A: GitHubは、従来のAskモードとAgentモードはBYOMに対応しなくなったとしています。BYOMを使うには新しいAgent (Preview)が必要です。
Q: Ollamaで設定していたモデルはどうなりますか?
A: 更新後に、以前設定したOllamaモデルを登録し直す必要があるとGitHubは説明しています。更新前に設定内容を控えておくと戻しやすくなります。
Q: Git agentの機能はどのGitサービスで使えますか?
A: GitプロバイダーのMCPサーバーの接続が必要で、対応しているのはGitHubとAzure DevOpsです。
まとめ
GitHubは10月22日、Visual Studio版CopilotでBYOMをプレビュー提供し、利用先を新しいAgent (Preview)に限りました。従来のAsk/AgentモードはBYOM非対応となり、Ollamaモデルは更新後の再登録が必要です。BYOMを使っているチームは、更新前に設定を控え、移行のタイミングをそろえることで作業の中断を避けられます。
【用語解説】
- Ollama: AIモデルを手元のPCやサーバーで動かすためのツール。今回の更新後は、Visual Studio側で設定し直す必要がある
- harness: エージェントを動かすための実行の土台。新しいAgent (Preview)はGitHub Copilot SDKで動くharnessの上に作られている
- Azure DevOps: Microsoftのソースコード管理・開発管理サービス。Git agentの機能でGitHubと並んで対応している
引用元:
- [1] GitHub Copilot in Visual Studio の更新(GitHub Changelog)
この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。
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15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。