Google、音楽生成AI「Lyria 3.5」公開。3分の曲が1曲0.08ドルで値上げなし anchor left anchor right

Sep 05 2026 AIニュース

Google、音楽生成AI「Lyria 3.5」公開。3分の曲が1曲0.08ドルで値上げなし

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Lyria 3.5 は、Google が2026年9月4日に公開した音楽生成モデルです。

📖 この記事で分かること

  • Lyria 3.5 が Gemini アプリと API で使えるようになった
  • 最大3分・44.1kHz ステレオという仕様の中身
  • 料金は1曲 $0.08 で前世代のフルソング版と同額
  • 生成した曲には SynthID の電子透かしが必ず入る

💡 知っておきたい用語

  • SynthID: 人の耳では気づかない印を音声データに埋め込み、AI が作った音かどうかを後から判別できるようにする Google の技術です。

最終更新日: 2026年9月5日

▶ 公式ページ

Lyria 3.5 で何が変わったか

この記事のポイント

  • Google が2026年9月4日、音楽生成モデル Lyria 3.5(2026年9月時点)を公開しました。
  • 最大3分・44.1kHz ステレオで、料金は1曲 $0.08(2026年9月時点)と前世代のフルソング版から据え置きです。
  • Gemini アプリ・Gemini API・Google AI Studio などでグローバルに提供され、無料枠はありません。

Google は2026年9月4日、音楽生成モデル Lyria 3.5 を公開しました。Gemini アプリ(Web / モバイル)、Gemini API【エーピーアイ】、Google AI Studio、Google Flow Music、Google Vids / Workspace Vids に展開され、提供範囲はグローバル・全ユーザーです。

Lyria 3 系はこれまで、30秒固定のクリップ生成と、数分のフルソング生成でモデルが分かれていました。今回の 3.5 は後者、つまりフルソング側の世代更新にあたります。

仕様と料金

API 経由でのモデル ID は lyria-3.5 で、generativelanguage.googleapis.com の v1beta/interactions(interactions.create)から呼び出します。出力は MP3 が既定で、WAV も選べます。音質は 44.1kHz のハイファイ・ステレオ、トラック長は最大3分で、生成する長さはプロンプトで制御できる仕様です。

公式ドキュメントには、Lyria 3.5 が曲の構造を理解し、異なるセクションを持つ楽曲を作れると記載されています。短いクリップ向けには従来どおり lyria-3-clip-preview(常に30秒)が別モデルとして残ります。

料金は1曲あたり $0.08 で、無料枠はありません。この単価は既存の Lyria 3 Pro Preview(フルソング)と同額です。30秒固定のクリップ版は1曲 $0.04 なので、長さと単価の関係は世代をまたいでも変わっていません。秒数やトラック数ではなく「1曲単位」の課金である点も従来どおりです。

Gemini アプリ側の機能としては、ジャンルの選択または記述、ボーカルかインストゥルメンタルかのスタイル選択、背景音楽や誕生日トラックといったテンプレート、短いトラックと長いトラックの選択が挙げられています。公式ブログは「より表現力豊かなボーカルと豊かな音楽アレンジ」と説明していますが、前世代との差を示す具体的な数値やベンチマークは公開されていません。

業務で使うときの確認点

生成された楽曲には SynthID による知覚できない電子透かしが入ります。これは選択式のオプションではなく、Lyria の出力に常に付く前提の仕組みです。社内動画の背景音楽や商品紹介の BGM に使う場合、後から「AI 生成かどうか」を第三者が判定できる状態で配布されることになります。用途によっては、その前提を関係者と共有しておく必要があります。

コスト面は見積もりやすい構造です。1曲 $0.08 の固定単価なので、たとえば動画100本にそれぞれ専用トラックを付けても $8 です。ただし無料枠がないため、試行錯誤の回数がそのまま費用になります。プロンプトを何度も書き直して詰めるワークフローでは、生成回数を先に決めておくほうが安全です。

編集部の見方

編集部は、今回の更新で最も効くのは音質や表現力そのものではなく、フルソング側の単価が据え置かれたことだと見ます。

  • 根拠1: 料金が Lyria 3 Pro Preview と同じ1曲 $0.08(2026年9月時点)のままです。既に前世代でワークフローを組んでいる場合、モデル ID の差し替えだけで移行でき、予算の組み直しが要りません。
  • 根拠2: 最大3分・44.1kHz ステレオという上限も据え置きです。仕様の前提が変わらないため、既存の出力を置き換えても納品フォーマットの見直しが発生しません。
  • 根拠3: 表現力の向上について公式は具体的な数値を示していません。定量的な裏付けがない以上、現時点で品質差を採用理由の中心に置くのは早いと考えます。

この見方が変わる条件は、Google が前世代との比較データを公開した場合、あるいは競合が同等の長さと音質をより低い単価で提供した場合です。前者なら品質が、後者なら価格が判断軸の中心に移ります。


よくある質問

Q: Lyria 3.5 は無料で試せますか。

A: Gemini API の料金表では、Lyria 3.5 に無料枠は設定されていません。1曲あたり $0.08 の従量課金です(2026年9月時点)。

Q: 30秒だけの短いクリップを作りたい場合はどうしますか。

A: 常に30秒を出力する lyria-3-clip-preview が別モデルとして提供されており、単価は1曲 $0.04 です。Lyria 3.5 側でもプロンプトで長さを制御できますが、短尺専用のモデルは残されています。

Q: 生成した曲が AI 製だと分かってしまいますか。

A: Lyria の出力には SynthID による電子透かしが埋め込まれます。人の耳では知覚できませんが、対応する検出手段があれば AI 生成・編集の判別が可能です。


まとめ

Google は2026年9月4日に Lyria 3.5 を公開し、Gemini アプリと Gemini API を含む複数のプロダクトでグローバルに提供を開始しました。最大3分・44.1kHz ステレオ・1曲 $0.08 という条件は前世代のフルソング版から変わっておらず、既存の利用者にとっては予算とフォーマットを維持したまま差し替えられる更新です。一方で、ボーカル表現やアレンジの改善幅を示す数値は公開されていないため、品質を理由に導入を決めるには自前での比較が必要になります。


【用語解説】

  • モデルID: API でどのモデルを使うかを指定する識別子です。今回の場合は lyria-3.5 を指定します。
  • インストゥルメンタル: 歌声を含まない、楽器だけの演奏を指します。Lyria 3.5 ではボーカル入りと選択できます。
  • 44.1kHz ステレオ: 音楽 CD と同じ標準的な音質水準で、左右2チャンネルの音声を持つ形式です。

引用元:


この記事について: AI 支援で執筆、編集部が事実確認・編集しています。誤りや追加情報があれば Contact よりお知らせください。

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KOJI TANEMURA

15 年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア / テクノロジーライター。AI エージェントの実務活用を研究し、現場や経営者向けセミナーでその知見を発信。本メディア tech-noisy.com では、一次情報に基づく最新ニュース・解説記事を執筆。また、音楽生成 AI による DJ パフォーマンスを企業イベントで行うなど、テクノロジーと表現の融合も探求している。