Feb 27 2026
GoogleのNano Banana 2登場 — ProのAIと高速Flashが融合した最新画像生成モデル
📖 この記事で分かること
- Nano Banana 2とは何か・何が変わったのか
- Nano Banana ProとFlashの「いいとこどり」モデルの実力
- GeminiアプリやGoogle検索など対応製品と提供範囲
- SynthIDとC2PAで進化するAI画像の真正性確認
💡 知っておきたい用語
- SynthID【シンスID】:Googleが開発したAI生成コンテンツへの透かし技術。画像・動画・音声にユーザーには見えない識別情報を埋め込み、「それがAIで作られたかどうか」を後から確認できるようにする仕組みです。
最終更新日: 2026年02月27日
Nano Banana 2とは — ProとFlashを一本化した新モデル
GoogleがNano Banana 2(正式名:Gemini 3.1 Flash Image)を2026年2月26日に発表しました。2025年8月に登場して話題を集めた初代「Nano Banana」、同年11月20日にスタジオ品質のクリエイティブ制御を実現した「Nano Banana Pro」に続く第3弾で、Proの高度な世界知識・品質・推論能力をGemini Flashの高速処理に乗せた統合モデルです。
主な特徴は以下のとおりです。
- 速度:Gemini Flashアーキテクチャにより、Proと同等品質の画像を高速で生成・編集
- 被写体の一貫性:最大5キャラクターの同一人物・被写体を複数シーンで維持
- オブジェクト忠実性:最大14オブジェクトの形状・質感などを忠実に再現
- 指示への精度:より複雑な自然言語プロンプトを正確に解釈して反映
- 出力解像度:512pxから4Kまで対応
- 世界知識:地理・文化・歴史などGeminiの豊富な知識を画像生成に活用
どこで使えるのか — 提供製品と対応範囲
Nano Banana 2は複数のGoogle製品・サービスで順次提供が開始されています。
Geminiアプリでは、Nano Banana Proに代わりFast・Thinking・Proの各モデルでデフォルトの画像生成モデルとして採用されます。Google AI ProおよびUltraサブスクライバーは、3点ドットメニューから画像を再生成することでNano Banana Proも引き続き利用できます。検索では、AIモードとLensにおいて、Googleアプリのほかモバイル・デスクトップのブラウザからも利用可能です(新たに141か国・地域と8言語が追加)。開発者向けにはAI StudioとGemini APIでプレビュー提供中で、Google Cloud(Vertex AI)でもプレビューが進んでいます。動画・映像制作ツールFlowでは全ユーザーにクレジット消費ゼロで提供され、広告(Google Ads)でもキャンペーン作成時の候補画像生成に活用されています。
AI画像の真正性確認 — SynthIDとC2PAの連携強化
GoogleはNano Banana 2の発表と同時に、AI生成コンテンツの識別技術も強化しています。従来からのSynthID(透かし技術)に加え、業界標準規格C2PA【シーツーピーエー】(Content Credentials)との組み合わせを推進。「AIが使われたかどうか」だけでなく「どのようにAIが使われたか」まで文脈付きで示せるようにする取り組みです。
GeminiアプリのSynthID検証機能はリリース以来、さまざまな言語で2,000万回以上利用されているとGoogleは公式ブログで発表しています。今後、GeminiアプリへのC2PA検証機能の追加も予定されていますが、時期は未確認です。
今後の注目点
Nano Banana 2はリリースから間もないモデルですが、普及と品質向上の観点でいくつかの注目ポイントがあります。APIの正式な料金体系は現在プレビュー段階のため今後確定される見込みです。また、初代Nano Bananaが大きなバイラル現象を起こした経緯を踏まえると、クリエイターや企業によるNano Banana 2の活用事例がどの程度広がるかは今後数週間で見えてくるでしょう。SynthIDとC2PAの組み合わせがディープフェイク対策としてどこまで機能するかも、業界全体が注目するテーマです。
よくある質問
Q: Nano Banana 2はNano Banana ProやFlashとどう違いますか?
A: Nano Banana Proは高品質・高精度を優先したモデル、初代Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)は速度と手軽さを重視したモデルでした。Nano Banana 2(Gemini 3.1 Flash Image)はその両者の特長を統合し、Pro相当の品質をFlashの速度で提供することを目指したモデルです。Geminiアプリでは現在Nano Banana 2がデフォルトに設定されています。
Q: 無料で使えますか?
A: GeminiアプリやGoogle Searchを通じて利用できます。AI StudioおよびGemini APIは開発者向けにプレビュー提供中ですが、APIの正式な料金体系はGoogleの公式ページで確認してください。Flowでは全ユーザーに対してクレジット消費ゼロで提供されています。
Q: SynthIDとは何ですか、なぜ重要なのですか?
A: SynthIDはGoogleが開発したAI生成コンテンツの透かし技術で、人間には見えない形でAI生成であることを示す情報を画像・動画・音声に埋め込みます。ディープフェイクや誤情報対策として重要視されており、今回C2PA規格との連携が強化されました。
まとめ
Nano Banana 2は、Google DeepMindが2026年2月26日に発表した最新のAI画像生成モデルです。正式名はGemini 3.1 Flash Imageで、Nano Banana ProのAI品質とGemini Flashの高速性を組み合わせ、GeminiアプリやSearch・Ads・Flowなど幅広い製品で順次展開されています。最大5キャラクターの一貫性維持、最大14オブジェクトの忠実再現、512px〜4K出力対応など具体的なスペックも明らかになっています。またSynthIDとC2PA Content Credentialsの連携強化により、AI生成画像の透明性確保にも取り組んでいます。APIの正式価格や対応地域の拡大など今後の動向が注目されます。
【用語解説】
- Gemini Flash【ジェミニフラッシュ】: Googleが提供するGeminiモデルファミリーの中で、高速応答を優先したモデル系列。品質とスピードのバランスを重視する用途に適しています。
- C2PA【シーツーピーエー】: Content Provenance and Authenticity(コンテンツの出所と真正性)を標準化するための業界横断規格。コンテンツがどのように作成・編集されたかを記録し、透明性を担保します。
- Vertex AI【バーテックスエーアイ】: GoogleのクラウドサービスGoogle Cloud上で提供されるAIプラットフォーム。企業が大規模なAIモデルを開発・展開するための環境を提供しています。
免責事項: 本記事の情報は執筆時点のものです。AI技術は急速に進歩しているため、機能や制限は予告なく変更される場合があります。
引用元:
- [1] Google The Keyword(公式ブログ)「Nano Banana 2: Combining Pro capabilities with lightning-fast speed」(2026年2月26日) – https://blog.google/innovation-and-ai/technology/ai/nano-banana-2/
- [2] Google The Keyword(公式ブログ)「Build with Nano Banana 2(開発者向け)」 – https://blog.google/innovation-and-ai/technology/developers-tools/build-with-nano-banana-2/
- [3] Google DeepMind モデルページ – https://deepmind.google/models/gemini-image/
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15年以上の開発経験を持つソフトウェアエンジニア。クラウドやWeb技術に精通し、業務システムからスタートアップ支援まで幅広く手掛ける。近年は、SaaSや業務システム間の統合・連携開発を中心に、企業のDX推進とAI活用を支援。
技術だけでなく、経営者やビジネスパーソンに向けた講演・執筆を通じて、生成AIの最新トレンドと実務への落とし込みをわかりやすく伝えている。
また、音楽生成AIのみで構成したDJパフォーマンスを企業イベントで展開するなど、テクノロジーと表現の融合をライフワークとして探求している。